SSブログ

仕事で中国、武漢を訪れています (3) [旅をしている]

私にとって武漢は今回初めて訪れたのですが、武漢は北京、上海、広州、深センといった「一級都市」に続く「準一級都市」であり、人口は1000万人を超え、空港や高速道路といったインフラは見事なものです(これらは2019年に開催される「世界軍人運動会」に向けて大規模なインフラ整備が行われたためのようです)。また、長江(日本では「揚子江」の名前の方が膾炙していますね)沿いの、第二次世界大戦中まで存在した漢口租界地の名残もあり(それと共に大戦時の占領下において、ここが日本軍の大拠点地となったこともあって、武漢では反日感情が激しいようです)、付近の街並みも大都市の名に恥じない、歴史を感じさせる風情溢れるものとなっています。

DSC_2599.JPG
こちらは武漢天河国際空港の中の様子。

DSC_2569.JPG
DSC_2587.JPG
DSC_2570.JPG
DSC_2594.JPG
こちらは旧「日本租界」の跡。現在、大規模な改修工事が行われていました。

三国志好きの方にとっては、ここが当時の「荊州」であり、(交通の要所であったため)魏、蜀、呉が奪いあった場所、そして劉備と孫権がともに曹操と戦った「赤壁の戦い」の舞台でもあることで知っている方も多いかと思います。また当時、孫権が黄鵠山の川のそばに夏口城を築き、その内に「黄鶴楼」と名付けられた展望楼をつくり、ここは現在、江南三大名楼の一つとして、天下の絶景を眺めることができると中国有数の観光スポットとなっています。ここを私は直接訪れることはできませんでしたが、夜、タクシーに乗った時にライトアップされた「黄鶴楼」を観ることができました。

こんな具合に、出張中、私は出張先の社有車で案内してもらったり、長江新城江灘公園を散策したりしながら、こうした街並みを味わう機会を得ました。なんとも旅情を誘う、見事な景色でした。いつか、もう一度、今度は観光で、ゆっくり訪れてみたい、そう思わせる(といっても、なかなか再訪は叶いそうにありませんが…)街でした。

DSC_2585.JPG
DSC_2577.JPG
こちらは長江新城江灘公園からの夕方の景色。写真に見える船は、毛沢東が1966年7月16日、73歳の時に始めて長江で泳いだ時に付き添った船だそうです。


共通テーマ:日記・雑感