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10日間ほど出張でアメリカ シアトル・サンフランシスコを訪れました(1) [旅をしている]

古い話となってしまって恐縮ですが、昨年の9月下旬から10日間ほど、アメリカ、シアトルとサンフランシスコに出張しました。まずはシアトルですが、ここを訪れるのは三年ぶりとなります。前に訪問した時の街の印象がとても良かったので、今回の訪問を楽しみにしていました。

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シアトル市内からピュージェット湾を望む。

しかしながら、前回と違って街の雰囲気がかなり悪くなっています。聴いてみると、最近になって各地を追い出されたホームレスがシアトルに集まってきていて治安が悪くなっているとのこと。泊まったホテルは前回と同じところ(「The ArcticClub Seattle」)だったのですが、どちらかというとダウンタウン側になり、ホームレスや昼間からヤクをやっている人が大勢いたりとホテルを出るのがちょっと怖かったです。

シアトルでは出張の同行者の、シアトル在住の友人宅で夕食をご馳走になり、素敵な邸宅での素晴らしいディナーを楽しみました(と同時に、大量のシャンパンやワインを飲み、翌日は二日酔いで大変な目に会いました)。また、特に、色々なレストランでクラムチャウダーを食べる機会を得ました。ご当地グルメということもあってか、レストランによって微妙に味が異なるものの、どれもとても美味しかったです。また。そして一週間の業務も終えた週末の土曜日の日中は完全にフリーになり、一人、街に繰り出しました。お目当てはいつものように中古レコードです。

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こちらはシアトルの老舗ステーキハウス「Metropolitan Grill」で頂いたクラムチャウダー

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こちらはシアトルの老舗ステーキハウス「Metropolitan Grill」の外観。三年前の時も訪れたのですが、私の知る中ではトップ3に入るアメリカのステーキハウスです。ステーキはもちろんのことシーフード(牡蠣や海老のカクテル)、そしてデザートのケーキもアメリカンサイズながらとても美味しいです。シアトルに行ったなら是非訪れることをお勧めします。

ご存知の方も多いかと思いますが、シアトルは音楽(特にロック)の街として知られており、多くの中古を含めたレコードショップがあります。実は平日にもパイクプレイス・マーケット内の中古レコード店「HOLY COW RECORDS」でジャズレコードを購入したりはしていたのですが、この日はシアトル大学の近く、キャピトルヒル近辺の中古レコードショップを訪れることにしました。ここは東京でいえば下北沢のような、若者向けのお洒落な地区でして、レコードショップ以外にも古着屋やローカルのお洒落なレストランが集まっているところです。

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こちらがシアトル市内の中古及び新譜のレコードショップ・マップ。左クリックすると拡大して見ることができます。シアトルでレコードを探す方はもし良かったら参考にしてみて下さい。

まず、向かったのは「EVERYDAY MUSIC」です。ここは倉庫跡をそのまま使ったようなお店で、クラシック、ジャズ、ロック等、中古レコード・CDが大量に、かつ非常に安い値段で売られています。このお店は素晴らしいですね。私がこれまで世界各地で訪れた中古レコードショップの中でも1、2を争うかと思います。小一時間程探した結果、ブラジルの女流ピアニストであるギオマール・ノヴァエス(Guiomar Novaes 1895~1979年)の大量のレコード(VOX盤)やジョン・ケージ(John Cage 1912~1992年)のCD(Hat Hut盤)や以前、このブログでも紹介した(その時の記事はこちら→https://syoso-chunen.blog.so-net.ne.jp/2018-03-25アート・ペッパー(Art Pepper 1925~1982年)の1976年のアルバム「ザ・トリップ(The Trip)」のCD等を購入しました。このうち最後のアートペッパーのCD(紙ジャケ)ですが、ホテルに帰って確認してみると、なんと日本盤でして日本語のライナーノーツが入っていました。紙ジャケのCDなんて、日本製の可能性が高いですよね。さすがに苦笑した次第です。

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シアトルが誇る中古レコード・CDショップ「EVERYDAY MUSIC」の外観。

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「EVERYDAY MUSIC」店内の様子。また訪れて、ゆっくり物色したいものです。

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こちらは「EVERYDAY MUSIC」の紙袋とバック。どうもポートランドに本店があるようですね。いつか訪ねてみたいものです。

「EVERYDAY MUSIC」で大量のレコード・CDを買った結果、荷物がとても重くなりながらも次のお店に向かいます。次に訪れたのは「ZION'S GATE RECORDS」です。ここはロック中心の小さな中古レコードショップでして、メタル系のレコード等も多く取り揃えています。値付けはちょっと高めといったところでしょうか。そして最後に訪れたのが「WALL OF SOUND」です。ここも少しこじんまりとした、ちょっとお洒落なお店でして、クラシック、ロック、ジャズの中古と新譜のレコードを扱っていました。色々と物色した結果、アメリカのピアニスト、ピーター・ゼルキン(Peter Serkin 1947年~)のベートーヴェンのディアベリ変奏曲(LP)、ジョイ・ディビジョンが1980年に発表した「CLOSER」(CD)、そしてジャズボーカリスト、ビリー・ホリデイ(Billie Holiday 1915~1959年)の復刻レコード(新品)を購入した時点で、予算もオーバーということで、この日の中古レコード漁りは終了です。

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「ZION'S GATE RECORDS」の外観

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「ZION'S GATE RECORDS」の入り口の様子。なかなかアメリカンというかメタル感溢れる雰囲気です。

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そしてこちらが「WALL OF SOUND」。こっちはお洒落な雰囲気ですね。

こうして、この日購入したレコードのうち、特に嬉しかったのはギオマール・ノヴァエスのLP(VOX盤)を非常に安く(一枚2ドルでした)、大量に入手することができたことです。これまでアメリカに出張する度に彼女のレコードを探していました。これは私の勝手な思い込みかもしれませんが、彼女の演奏の殆どはCDで復刻されていて気軽に聴けるものの、CDの音がとても悪く、レコードでないと彼女の見事な演奏を楽しむことは出来ないと感じています。お陰で荷物がぐっと重くなりましたが、入手した喜びを思えば苦になりません。本当に嬉しかったです。

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この日「EVERYDAY MUSIC」で購入したギオマール・ノヴァエスのレコード

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こちらは「WALL OF SOUND」と「HOLY COW RECORDS」で購入した中古及び復刻盤のレコード。「HOLY COW RECORDS」ではニーノ・ロータの作品を様々なジャズメンが演奏した企画盤「Amarcord」を購入しました。


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