SSブログ

この週末の日曜日に、私は自宅で映画を二本観ました [映画を観ている]

このお盆休みの週末、家人(家内と次女)は皆、幕張で開催された「SUMMER SONIC 2019」に(家内は泊まりがけで)行ってしまったので、日中は私一人になってしまいました。土曜日は洗濯や部屋の片づけに追われ、あまりのんびり出来なかったのですが、日曜日は洗濯を終え、家中、掃除機をかけ、これまで撮った銀塩写真のネガフィルムをすべてスキャナーでパソコンに取り込んでしまうと、何もすることが無くなってしまい、夜にはすっかり暇を持て余すようになりました。

そこで、最寄りのTSUTAYAに行って映画を借りてくることにしました。どうせ私一人なので、家族があまり観ないヨーロッパ映画を借りようと思い、(どの映画が良いか)ネットで検索して借りてきた映画が「ポネット」(原題「PONETTE」1996年/仏)と「ル・アーブルの靴磨き」(原題「Le Havre」2011年/芬・仏・独)です。

最初に観た映画は「ポネット」です。主演した4歳の少女ヴィクトワール・ティヴィソルが、96年のヴェネチア映画祭で女優賞を受賞した作品でして、愛する母親の死に直面した4歳の少女が、死と向かい合いながら乗り越えてゆくまでを描いたものです。

115440_01.jpg
こちらは「ポネット」の日本での映画チラシ

皆さん、涙必須の感動作とのレビューが多かったのですが、私は、物心がつく前の、あどけない子供の感受性と行動を追体験する場となりました。「(自分にも)こういう時ってあったなー」という懐かしい思いに囚われました。最後の、亡くなった母親に会うシーンは私にとっては「奇跡」とかそういうものではなく、それは、あの頃の子供には当たり前に起きることのように感じられます。それにしてもこの主演女優の演技(?)のなんて見事なこと。それこそ「奇跡」です。

そして次に観た映画がフィンランドの映画監督、アキ・カウリスマキ(Aki Kaurismäki 1957年~)の「ル・アーブルの靴磨き」です。あらすじは、

北フランスの大西洋に臨む港町ル・アーヴル。パリでボヘミアン生活を送っていたマルセル・マルクスは、いまはル・アーヴルの駅前で靴をみがくことを生業としている。家には献身的な妻・アリエッティと愛犬ライカが彼の帰りを待っている。その小さな街で暮らす隣近所の人々の温かな支えも、彼にとってはなくてはならない大切な宝物だ。そんなある日、港にアフリカからの不法移民が乗ったコンテナが漂着する。警察の検挙をすり抜けた一人の少年との偶然の出会いが、マルセルの人生にさざ波をおこす。しかし同じ頃、妻アリエッティは医師より、余命宣告を受けるのだった…。
(以上。Amazonの商品の説明「内容紹介」からの引用です)

というものですが、これは市井の人々が織りなすファンタジー映画です。筋もさることながら、私は映画の様々なシーンにおける余りにも美しい映像美、様式美にすっかり魅了されました。なんでもないものが、なぜこんなに美しいのでしょうか。これは見事な才能かと思います。

9995d7ccb6c16ec6887895c21b2a785c.jpg
こちらが「ル・アーブルの靴磨き」の現地での映画ポスター

こうして、私は日曜日の夜、続けて二本の映画を観ました。お陰で、今日(月曜日)は、ちょっとぼんやりしています(爆)。映画を観るのは久しぶりでしたが、やっぱり映画って良いですね。とても充実した時間を過ごすことができました。


共通テーマ:日記・雑感