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使っているお猪口(おちょこ)について [●●を使っている]

以前の記事で、九州、大分の実家に帰省した際に、国東半島の「道の駅くにみ」でおちょこを購入したことを書きましたが(その時の記事はこちら→https://syoso-chunen.blog.ss-blog.jp/2020-03-11、私はこれまで、義父が東京、赤坂で日本料理屋を営んでいた時にお客様用に揃えたおちょこを永く愛用しています。

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こちらがその、愛用のおちょこ。写真ですと分かりにくいかと思いますが、しっかりとした作りで、存在感があります。写真がへたくそで外側がボケてうつっていますが、器の内側と同様、しっかりとした線で描かれています。

このおちょこは(見ての通り)網目文様のものでして、職人が手書きで描いた玉網(たまあみ)が見事なものです。こうした和食器の図柄については、(これまで私は不勉強だったのですが)それぞれに歴史と由来があり、調べてみると面白く、また奥の深いものです。ちなみに、こうした和食器の図柄については、以下のサイトがうまく纏められていて、とても参考になります。是非、一度、訪ねてみてください。

うつわのみせ大文字HP「文様の話 ~知って楽しい 使って楽しい~」
http://www.daimonji.biz/unchiku.html
(勝手に紹介していますが、何か問題がありましたら連絡ください。すぐに削除します)

今回、道の駅で買ったもの(一点物)は、地元の陶芸教室の方が作ったものながら、器の形、大きさ、そして中の「絵」が何となく気に入り、また、100円という、缶コーヒー並みの値段だったこともあり、つい買ってしまいました。

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そしてこちらが今回「道の駅くにみ」で購入したおちょこ。少し大きめで、持った感じがちょう良く、手に上手く馴染みます。

私自身は気に入ったものの、家に帰って家内に見せたら「また、あなたはガラクタを買って…」と馬鹿にされるんじゃないかとビクビクしていたのですが、(恐る恐る)家内にみせたところ、「あらっ、良いじゃない」と意外にも高評価で、私を安堵させました(苦笑)。

私の家には(前に述べたように義父が日本料理屋をやっていたこと、私たち夫婦もドイツ赴任時に多くの食器を買い求めたこともあって)和食器、洋食器が、それこそ山のようにあるのですが(二つの食器棚には収まりきれず、自宅3階のロフトに段ボールに詰めたままで、何箱もそのまま置かれています)、おちょこだとかさばりませんし、お酒を頂きながら、器の感触と絵をのんびりと楽しむことができるので、私はこれからも折に触れて、おちょこを買い求めて楽しみたいと思っています。

以前、といってもかなり前になりますが、これも九州の実家に帰省した時に、近くの骨董ギャラリーで見かけた、柿右衛門の白磁に見事な染付のおちょこは買っておけばよかったと今でも後悔しています。確か箱付きで一客か二客、売値は1万6千円程だったかと思うのですが(うろ覚えです)、その時は持ち合わせもなく購入を諦めてしまったのですが(その後、この骨董ギャラリーも閉まってしまいました)、とても美しく、そして形の見事なおちょこでした。後悔先に立たずとはよく言ったものです。


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