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私が使っているフォノカートリッジと、国産の高級カートリッジを安く手に入れる方法について [●●を使っている]

以前の記事で、最近になって、自室のレコードプレーヤーをテクニクスのLPジャケットサイズ、リニアトラッキング方式のフルオートプレイヤー「SL-7」から同じテクニクスのダイレクトドライブ・オートマチック方式の「SL-Q3」に変えたことを書きましたが(その時の記事はこちら→https://syoso-chunen.blog.ss-blog.jp/2020-04-13、この「SL-Q3」は通常タイプのフォノカートリッジに対応しており(「SL-7」はT4P規格のカートリッジのみ使用可)、現在、私はオルトフォンの40年ほど前のMMカートリッジ「FF15 MKⅡ」に東京宝石の互換針(新古品)を付けて使っています。

この「FF15 MKⅡ」はオルトフォンの中ではベーシックモデルに位置づけられるもので発売時の価格は8,500円(1977年発売当時)、高音の伸びはそれほどありませんが、聴きやすく、通常使う分には不満はありません。まあ、私はオーディオマニアではありませんし、現在、自室で使っている機器もアンプはAuraのVA40、スピーカーもKEF 303 SeriesⅡという、ハイエンドとは程遠い、30年以上も前の古い機器ですので、これくらいのカートリッジがちょうど良いのかも知れません。

ちなみにこのカートリッジはオーディオ評論家の故菅野沖彦氏による最新ステレオ・プラン ’78(スイングジャーナル増刊・1978年7月発行)「タイプ別本誌特選スピーカー42機種紹介・MMカートリッジ特選4機種2万円未満」でも高評価を得ており、なかなかの実力の持ち主のようです。
紹介しているサイトはこちら→http://audiosharing.com/review/?p=13093 

と言いながら、ここぞという時(例えば仏Astree盤のような優秀録音盤を聴くとき等)のために私はもう一個、カートリッジを持っています(汗)。それはフィリップスの「422-Ⅱ」というモデルで発売時の価格は39,800円(1977年発売当時)、しっとりとした高音の再生能力は特筆すべきもので出てくる音はまさしく「優雅」という言葉がぴったりでして、「FF15 MKⅡ」と比べると、明らかに一段格上の「音」を聴かせてくれます。私の所有しているものは針はまだ十分、大丈夫ですが(仮に擦り減ってしまってもDENONのDSN-48互換の針で代用できるようです)、残念ながらシェルのリード線に接続する四本の出力端子のうちの一本が根元から折れています(泣)。リード線を折れた部分に物理的に接触させるときちんと音は出ますので、私は普段リード線をカートリッジに押し付けて使っています。いつか修理(例えば導電性接着剤で固定する等)しようとは思うものの、下手に触って壊してしまってはと躊躇する毎日です。

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こちらがフィリップスのMMカートリッジ「422-Ⅱ」

九州、大分の実家には千枚ほどのレコードがありますが、横浜の自宅には、状態があまり良くない中古レコードばかり、それも二百枚弱しかないので、あまり自室のレコード再生に凝ってもしょうがないとは思いながらも、ついネットオークション等で安価なレコードプレーヤーやカートリッジを探してしまうのは、私の悲しい性です。そんな中、ふとしたことで高級フォノカートリッジを格安で手に入れる方法を見つけました。山形県東根市がふるさと納税の返礼品としてナガオカのカートリッジを用意しているのです。例えば最高級のものとなるヘッドシェル付きカートリッジ「MP-500H」(メーカー希望小売価格 93,500円(税込))ですと、24万円を寄付すれば貰うことができます。皆さん、ご存じの通り、ふるさと納税制度により、最終的には(控除上限額にもよりますが)二千円の自己負担のみで、この日本製の高級カートリッジが手に入るというわけです。他にもいろいろなグレードのモデルが用意されていて、寄付金額に応じて返礼品として受け取ることができます。

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こちらがナガオカの最高級フォノカートリッジ「MP-500H」(ヘッドシェル付)。ネットで見る限り評価も高く、素晴らしいレコード再生音を楽しむことができそうです。

これは本当に心惹かれます。家内次第(家内がふるさと納税で何か別の返礼品を欲しいと言い出さない限りという意味です)となりますが、もし今年末時点の私のふるさと納税枠が余るようでしたら、思い切ってゲットしてみようかと夢見ています。


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