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自室のCDプレーヤーを買い替えました [購入しました]

これまで自室で使っていたCDプレーヤーはMarantzの「CD-17D」という機種(1995年発売当時99,000円の中級機)です。これはメカニズム部にフィリップスのものを使っており、その落ち着いた音色は飽きのこないもので、長く愛用していました。

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こちらがこれまで長く愛用していたMarantzの「CD-17D」

ただ、新品で購入して以来、もうかれこれ25年近く使っていて、CDトレーの出し入れ部分ががたついたり、一部のCDで音飛びしたりと(ピックアップ部分含め)少しくたびれてきており、(8年ほど前に一度、読み取り不良の症状が出てメーカーに修理とオーバーホールをしてもらったのですが)もう一度オーバーホールをお願いするか、買い替えるか検討する時期になっていました。そこで買い替えるとすると、どういう機種が良いか調べてみたのですが、音楽ストリーミングサービスやハイレゾ音源のダウンロードによる聴取が今の主流となる中、「CDプレーヤー」は既に過去の遺物となっていて、(驚くべきことに)現在発売されている機種はとても少なく(大手オーディオメーカーではDENON、Marantz、YAMAHA位)、新製品となると価格の安いエントリーモデルやハイエンド機ばかりで、中級~上級機で魅力的な製品はあまり見当たりません。

そこで、過去発売された各メーカーの主力製品(中級~上級機)の中から程度の良い中古品をネットオークションで探すことにし、今回、やっと手に入れたのがPIONEERのCD/SACDプレーヤー「PD-D9MK2」(2009年発売当時の価格は140,000円。既に生産完了)です。このCDプレーヤーは重量がなんと11kgと、アンプ並みの重さでして「バブル時代の物量機そのものと云わんばかりの作り込み」が話題となったものです。私は非常に状態の良いものを(送料を含めて)当時の価格の三分の一程の値段で手に入れました。この機種は発売当時、オーディオ雑誌等の評価は非常に高かったのですが、デザインがかわっていたせいか(実際に目にすると高級感溢れる見事なものです)、市場ではあまり売れなかったようです(私が入手したもののシリアルナンバーはなんと二桁、50番台でした)。

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こちらが今回入手したPIONEERのCD/SACDプレーヤー「PD-D9MK2」(本体天板の上に載っているのは取扱説明書とリモコン)。本体には電源スイッチ、江ジェクトボタンと再生/停止ボタンだけという潔さでして、それ以上の操作はリモコンで行います。それはそれで高級機っぽくてカッコいいのですが、リモコンが壊れてしまったらと思うと、ちょっと怖いですね。

昨日、自宅に届き、さっそくセッティングし(メタルラックの棚に大理石のコースターを四枚、オーディオボード代わりにイシュレーターの下に敷くという、なんとも適当なもの…汗)、アンプにRCAケーブルで繋いで音を確かめたのですが、このCD/SACDプレーヤーの持つ実力には驚かされました。音の立ち上がりが早いというか、しっかりしていて、定位感がはっきりしています。これまで使っていた「CD-17D」がどちらかというと大人しめ、悪く言えば、ぼんやりとした音だったのに対し、このパイオニアのプレーヤーはしっかりとした音が特徴で、CDの情報を余すことなく正確に表現します。(前のものと比べると)まったくレベルが違うというか、二段階ぐらい音の精度と表現力が上がりました。

前にも何回か紹介していますが、自室のアンプはAuraの「VA40」、スピーカーはKEFの「MODEL303 SERIESⅡ」という、いずれも3,40年前のイギリス製の古いもので、どちらかというと音楽を雰囲気良く、楽しく聴かせるタイプの機種だったので、今回のCDプレーヤーと相性が合うかどうか不安だったのですが、それは杞憂でした。むしろ音の入り口となるCDプレーヤーを、こうした、しっかりとしたものにしたほうが、逆にアンプとスピーカーの良い、魅力的な部分が引き立つようです。

(ハイエンド機はともかく)もう、こうした「オーディオ機器」然としたCD/SACDプレーヤーが発売されることはないでしょう。前にも申し上げたように「CDプレーヤー」は既に過去のものとなってしまっています。私の場合は(これまで購入した2000枚を超えるCDがあることもあって)音楽を聴く方法は未だにCD再生がメインとなっています。私と同じように、CDでよく音楽を聴かれる方は、程度の良い、きちんとしたCDプレーヤーを今のうちに手に入れておいた方がよいかと思います。

これで、自室のCD再生システムは一応の完成形となりました。このCDプレーヤー、そしてアンプ、スピーカーは壊れない限り、このまま大切に(できれば一生)使い続けるつもりです。私はオーディオマニアではないので、あまり大層なことは言えませんが、オーディオはやはり音の入り口(CDプレーヤーやフォノカートリッジ)と出口(スピーカー)が大事なんだなと改めて認識した次第です。

今回、おそらく私にとって最後となるであろうCDプレーヤーを入手し、とても満足しています。しっかりとした、素晴らしい音質を誇る、本当の名機だと思います。


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