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雑誌「BRUTUS」のクラシック音楽特集を読みました [本を読んでいる]

先日、(学生時代に「an・an」編集部でバイトをしていた)次女から「パパ、今度のBRUTUS、クラシック音楽の特集をやっているよ」と教えてもらったので、近くの本屋で購入して読んでみました。

表紙には「クラシック音楽をはじめよう。ブルータス初めてのクラシック音楽入門」と書かれているものの、「BRUTUS」らしいと言うべきか、内容は入門書というより、(私を含め)ある程度クラシック音楽を聴いてきた人が楽しめるものとなっています。その中でも「クラシック通27人が極めて個人的なテーマで選んだ3曲」の特集は面白かったです。皆さん、とても私的な体験・想いの中から曲と演奏を選んでいて(中にはマニアックはものもあり)読ませます。

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こちらが「BRUTUS」クラシック音楽特集号。表紙の写真は、愛犬と一緒にピアノを弾く15歳のグレン・グールドです。

音楽、特に(現代音楽を含め)クラシック音楽を聴くという行為は、私にとっても極めて個人的であり私的な体験です。私は、現在、クラシック音楽、そしてそれに関することで他者とのコミュニケーションを行うことは、殆どありません。もっと言えば、私にとって、そういうコミュニケーションは要らない、面倒だと感じるくらい、(良いか悪いかは別として)それほどクラシック音楽を聴く行為は個人的なものとなっています。

そんな私ですが、それでもクラシック音楽を中心に紹介している(他の方の)ブログやAmazonのCDのカスタマーレビュー等は良く読みますし、参考にします。結局、素晴らしい音楽、そして素晴らしい演奏を聴きたいと思う気持ちだけは人一倍あるので、こうして「BRUTUS」がクラシック音楽の特集をやっていると聞けば買って、むさぼり読むという訳です。多分、クラシック音楽好きで、私のような方って、とても多いのではないかなぁと思います。そういう意味ではクラシック音楽は、一見、隠れていながらも確実に購入が見込めるマーケットとなっているのではと思います。

なんだか、とりとめのない、つまらないことをグタグタと書いてしまって恐縮です。そんなことを、この雑誌の特集記事を読みながら、つらつらと感じました。ちなみにこの雑誌の記事の中で一番、私の心に刺さったのは、映画監督の園子温氏による「映画でクラシック音楽がかかるとグッときます」で、ベートーベンの交響曲第7番第二楽章が流れる「未来惑星ザルドス」が最初に紹介されていた事ですね(私が以前、この映画について書いた記事はこちらです→https://syoso-chunen.blog.ss-blog.jp/2019-05-21。私と同じような思いを持っている人っているんだなぁと、深く共感を覚えた次第です。

(2022年4月8日追記)
このブログで私は、雑誌「BRUTUS」での映画監督の園子温氏の記事に「深く共感を覚えた」と書いていますが、今年の4月になって彼の、女優に対する性加害報道を知り、彼に対して深く失望しました。言い訳めいてしまって、恐縮ですが、私はこれまで彼がそのような人だったとは知りませんでした。私のこの記事を読んで気分を悪くされた方にはただただ陳謝する次第です。


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