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ペーター・レーゼルの弾くバッハを聴きました [音楽を聴いている]

先日、ネットオークションに東独出身のピアニスト、ペーター・レーゼル(Peter Rösel 1945年~)が2016年3月、彼が71歳の時にドレスデン、ルカ教会で録音したバッハのパルティータやイタリア協奏曲等を収めたCD「レーゼル・プレイズ・バッハ」が安く出品されているのを見つけ、思わず落札してしまいました(以前、このピアニストについて書いた記事はこちら→https://syoso-chunen.blog.ss-blog.jp/2020-11-04

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ペーター・レーゼル「レーゼル・プレイズ・バッハ」(SACD)

私は、なるべくインターネット音楽配信サービス「Spotify」で音楽を聴くようにしているのですが、この録音については以前から聴きたいと思いながらも、Spotifyでは配信されていないことから、こうしてCD(SACDハイブリッド盤)を入手した次第です。

期待に胸を膨らませながら自室のCDプレーヤーのトレイに載せて聴き始めたのですが、一聴してすぐに、私はペーター・レーゼルが若い時から既に大成したピアニストだったことを知りました。これまで私はブラームス、(ブゾーニが編曲した)バッハの独奏曲やベートーヴェン、ラフマニノフ等のピアノ協奏曲といった、彼の壮年期の録音を聴いていたのですが、その時に受けた印象と今回の録音を聴いた印象はまったく同じというか、変わらないものだったからです。

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ペーター・レーゼル「レーゼルの芸術 協奏曲編」(10CD)。こちらは廉価盤ですが収められている演奏は超一級品です。私はこのCDボックスセットもネットオークションで入手しました。

彼は類まれな美音の持ち主ですが、その演奏スタイルはとても誠実かつ落ち着いたもので、安心して聴くことができます。このバッハ作品集もとても聴きやすいもので、彼の卓越した音楽性を存分に味わえます。良いピアニストだなあと感心しました。

いつか機会をみつけて、彼のベートーヴェンのソナタ集やモーツァルトのピアノ協奏曲も聴いてみたいと思います。


こちらはYoutubeにアップされている「J. S. Bach: Jesu, Joy of Man's Desiring (arranged by Peter Rösel) / Peter Rösel」。2015年12月21日、台北のNational Concert Hallでのライブ映像です。


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