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恥ずかしながら最近になって、ペーター・レーゼルという東独出身のピアニストを知りました [音楽を聴いている]

恥ずかしながら最近になって、ペーター・レーゼル(Peter Rösel 1945年~)という東独出身のピアニストを知りました。

きっかけはクラシック音楽鑑賞にあたって参考にしているとあるサイトで彼の弾く、ブゾーニ(Ferruccio Busoni 1866~1924年)のバッハ編曲集が推薦されている記事を読んだことです。何となく気になって、その作品が、ネットオークションで安値で出品されていたので落札して聴いてみることにしました。

演奏は演奏者の豊かな音楽性を感じさせるもので、私は、このピアニストに注目することとなりました。そして今度は、彼が1970年代初めに録音したブラームスのピアノ作品集(全5CD)を、こちらもネットオークションで安価にて入手し、じっくりと聴いてみました。

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こちらが今回、私が聴いたブラームス ピアノ独奏曲集(5CD)

演奏はオーセンティックなもので、まさしく「中庸」という言葉がふさわしいものです。ブラームスの音楽が過不足なく表現されていて、特に間奏曲等の小品における、深みのある美しいピアノの音はとても印象的です。これまでブラームスのピアノ小品集といえば、グレン・グールド(Glenn Gould 1932~1982)が1960年に録音した間奏曲集が私の愛聴盤だったのですが(その事を書いた記事はこちら→https://syoso-chunen.blog.ss-blog.jp/2010-01-08、嬉しいことにもう一枚、愛聴盤が増えました。

このブラームス全集は本当に素晴らしい演奏ばかりです。これらが彼の30代の録音であることには改めて驚かされます。この全集は当時の東ドイツのレコード大賞を受賞したとのことですが、さもありなんと思います。

こうして、私はまた、素晴らしいピアニストを知りました。ベートーヴェンやバッハ等の最近の演奏も、これから聴いてみようと考えています。最近はよく来日しているようですね。コロナ禍の影響で、今年の来日は叶わないようですが、もし、できれば実際の演奏も是非、聴いてみたいものです。


こちらはYoutubeにアップされているPeter Rosel plays Brahms 6 Klavierstücke Op.118


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