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慶應大学病院で人間ドックを受け、その帰りがけに立ち寄った新宿の中古レコード・CDショップで一枚のCDを入手しました [音楽を聴いている]

少し前の話になりますが、1月12日に慶應大学病院で会社が指定する人間ドックを受けた後、少し時間があったので、新宿まで寄り道をして、中古レコード・CDショップ「ディスクユニオン新宿クラシック館」を訪れました。以前とはお店の場所が変わっていて、たどり着くのに苦労しながらも、何とか入店、さっそく店内を物色し始めました。

そして購入した一枚のCDが国際的に活躍している日本人リュート奏者、佐藤豊彦(さとう とよひこ 1943年~)が2002、2003年にオランダのメノナイト教会で録音した「華麗なる様式」と題された、ヴァイヒェンベルガーのリュート作品集です。

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佐藤豊彦「華麗なる様式~ヴァイヒェンベルガーの音楽」(CD、東京エムプラス)

私自身、このCDを見るまでオーストリアのリュート奏者、作曲家であるヴァイヒェンベルガー(Johann Georg Weichenberger 1676年~1740年)のことを全く知りませんでした。Wikipediaによると「本職は王室付き出納係だった」とありますので、アマチュア作曲家ということになるのでしょうか。CDの帯にかかれた「世界初録音」「レコード・アカデミー賞音楽史部門賞受賞」という言葉に惹かれ、思わず購入、帰宅後、自室でじっくりと聴いてみました。

これは何とも「メランコリック」という言葉がぴったりの音楽です。CDに載っている佐藤豊彦氏自身の解説では「ヴァイヒェンベルガーはあくまでもフランス派の「崩された様式」を基本としたドイツ語圏最後のリュート奏者の一人として「艶めかしいまでに悲しく美しい旋律」を作れる稀有な存在であった」とあります。

何といえば良いのか、このCDをかけているだけで気分が落ち着きます。これまで何回も聴き直しているのですが、聴けば聴くほど、しっくりくるというか彼の音楽の魅力に引き込まれます。私はこうして、素晴らしい音楽に出合うことができました。


こちらはYoutubeにアップされている、佐藤豊彦氏にも師事した楞野康裕(かどのやすひろ)による「ヴァイヒェンベルガーのシャコンヌ(リュート)"Chaconne" by Weichenberger」。

ちなみに、以前、佐藤豊彦氏のCDやレコードについて書いた記事はこちらとなります。興味のある方は読んでみて下さい。
「日本人のバロック・リュート奏者である佐藤豊彦の「ヴァイス作品集」を聴いてみました」
 →https://syoso-chunen.blog.ss-blog.jp/2017-06-23-1
「8月下旬に一泊二日の旅程で札幌に出張しました」
 →https://syoso-chunen.blog.ss-blog.jp/2018-11-06-1
「日本を代表するリュート奏者である佐藤豊彦のCD「せせらぎ」を聴きました」
 →https://syoso-chunen.blog.ss-blog.jp/2021-05-07


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