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この週末、キム・カシュカシャンの「エレジー」を聴きました [音楽を聴いている]

この週末、アルメニア系のヴィオラ奏者、キム・カシュカシャン(Kim Kashkashian 1952~)の、「エレジー(Elegies)」と名付けられたCDを聴きました。ヴィオラは、地味ながらも、とても魅力的な楽器です。その音域は人の声と近く、そのせいか、ヴィオラが奏でる旋律は、どこか「歌」を感じさせます。このCDは20世紀及び19世紀後半の、ビオラのために書かれた小曲が収録されており、情感に溢れた、見事な演奏を聴くことができます。ブリテンのラクリメ、ヴォーン・ウィリアムズのロマンスといった20世紀の曲も素晴らしいのですが、何と言っても親しみやすく、そしてロマンティックなのが、4曲目のグラズノフ(Aleksandr Konstantinovich Glazunov 1865~1936年)のエレジー(悲歌)という曲です。その旋律は心に沁み入るもので、以前、紹介したブルッフ(Max Christian Friedrich Bruch, 1838~1920年)の「ビオラとオーケストラのためのロマンス」と同様(その記事はこちら→https://syoso-chunen.blog.ss-blog.jp/2010-08-12、一度聴いたら二度と忘れられないような、とても印象的なものとなっています。

また、このCDの最後を飾るヴュータン(Henri François Joseph Vieuxtemps 1820~1881年)の同名の曲(エレジー)はヴィオラ曲としては比較的有名なものですが、これも、素晴らしい曲(演奏も)で、(Youtubeでも聴けるようですので)皆さんに是非聴いてみて欲しいと思います。
ヴィオラの曲を聴いていると、心が落ち着き、内省的になりますね。土曜日の午後、私はゆっくりと自分の時間を過ごすことができました。

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写真はキム・カシュカシャン「エレジー」(CD)


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