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小野不由美の「白銀の墟 玄の月」を読み終えました [本を読んでいる]

先ほど、会社の執務室で小野不由美の「白銀の墟 玄の月 第四巻」を読み終えました(前回、本書について書いた記事はこちら→https://syoso-chunen.blog.ss-blog.jp/2019-10-04。ご存知の方も多いかと思いますが、今年の10月12日と11月9日に新潮文庫で出版された「白銀の墟 玄の月」(全四巻 10月と11月に二巻づつ発売)は未完となっていた「十二国記」の戴国の話の完結編にあたるものです。前編となる2001年の「黄昏の岸、暁の天」以来、18年ぶりとなるこの物語をこうして、なんとか読み終えることができました。それだけで今はホッとしています。

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小野不由美の「白銀の墟 玄の月」全四巻(新潮文庫)

今回の完結編となる「白銀の墟 玄の月」は、それだけでも全四巻にわたる長大なストーリーなのですが、私は一気に読み終えました。最終章で、これまでの伏線を一気に回収するのですが(私的には登場人物の中でも琅燦の扱いだけは、ちょっと納得はできないものでした)、余りにも駆け足気味というか、これまでの長い話を纏めあげるには短すぎるというか、もっと、もっと、その後の話もふくめてしっかりと書いて欲しかったなぁ、という気がします。とはいえ、これだけの話を書きあげた作者の小野不由美さんには感謝しかありません。ありがとうございました。

これからも小野不由美さんには、この「十二国記」の続編を書いてもらいたいと切に思います。作者が提起する、王とは、麒麟とは、官僚とは、兵士とは、そして民とは、天とは、という課題は現実世界においても考えさせられる、非常に深いものがあります。

でも、やっぱり小野不由美さんにはもっとスカッとして気分が高揚するような、そんなお話も書いて欲しいかな? 読者というのは、ほんと欲張りなものです(爆)。


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