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久しぶりに九州の実家に帰省しました(1) [旅をしている]

先週の金曜日から今週の月曜日まで、久しぶりに九州、大分にある実家に帰省しました。ちょうど都内のホテルの日本料理屋で開かれた姪孫のお食い初めの食事会に出席するために上京していた、今年86歳になる母が帰るタイミングに合わせて、母の付き添いも兼ねて一緒に帰ったという訳です。

もう、何回か前の記事で書いていますが、私自身はこの実家に住んだことがありませんので地縁といったものはありません。私にとって、この大分の実家はあくまでも祖父母の住んでいた家という印象しかないのですが、もう母も長く(30年近く)、この昔ながらの築100年を超える典型的な田舎家に住んでいることもあり、こうして何回も帰省するうちに、それなりの情みたいなものが私の中で育ってきている事も事実です。

帰るや否や、さっそく、今年になって買い換えたイギリス製の小型スピーカー(Royd TOPAZ)の音を確かめるべく、離れの二階、冬の間、母が寝室代わりにしている部屋に向かいました(スピーカーを買い換えるに至った経緯についてはこちらの以前の記事をご覧ください→https://syoso-chunen.blog.ss-blog.jp/2020-01-14。私が最初にかけたレコードは、イングリット・ヘブラー(Ingrid Haebler 1926年~)の演奏するモーツァルトのピアノ協奏曲第27番(1959年録音の旧盤)だったのですが、小さなスピーカーから出るその見事な音楽性溢れる「音」に驚かされました。これは素晴らしいですね。解像度が高いというよりかは、雰囲気で聴かせるタイプかな? とはいえ出てくる音はぼやけてなく、しっかりとしています。慌てて、今度はビル・エバンス(Bill Evans 1929~1980年)の、1977年のアルバム「You Must Believe in Spring 」をかけてみました。これも、とても良い雰囲気で鳴らしています。このスピーカー、本当に当たりだったようです。

しかしながら、接続しているCDレシーバー(Sharp SD-CX11)はCD部分が壊れてしまっていますし、レコードプレーヤー(SONY Sony PS-V800)も、ターンテーブルが回りだすと、モーターからノイズを拾ってしまうようで、ボリュームを上げると低い「ボー」という雑音がスピーカーから聞こえてきます(泣)。

CDレシーバーの問題は、前から母から聞いていたので、帰省する前にネットオークションで、中古の「ピツク新品・ベルト新品・グリスアツプ済み」のKENWOODのCDレシーバー「R-K711」を一万円程で落札、実家に送ってもらっていました。それが土曜日に到着したので、これを利用、レコードプレーヤーは母屋のリビングで使っていたオーディオテクニカ「AT-PL300」にとりあえず交換して、これで何とか再生環境を整えることができました。

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こちらが今回、新たに用意したKENWOODのCDレシーバー「R-K711」。私は自宅1階のリビングで同じKENWOODのレシーバー「R-K1000‐N」を長くメインシステムのアンプとして使っていることもあり、操作やセッティングにおいて困ることはありませんでした。この「R-K711」はとても良いCDレシーバーだと思います。「R-K1000‐N」と同様に「AUTO ROOM EQ」機能を備えており、付属のマイクを使って、スピーカーとリスニングポイントとの間の理想的な音場設定を自動でセッティングしてくれます。今回もこの機能を使ってセッティングを行いました。

母からはこんなに良い音なら、寝室に置くのは、余りに勿体ないとのことで、母が日中、長く過ごす離れのピアノを置いている部屋に移したいとのこと、これも土曜日に別府のリサイクルショップで五千円程で買ったオーディオラックを、ピアノの部屋に置き、これらのオーディオ機器をセッティングして、これで、なんとか母の思い通りのオーディオ再生環境が整いました。

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こちらが離れの一階に設置したオーディオ機器の様子。なかなかコンパクトにまとまっていますが、聴こえてくる音はまさしく本物です。リサイクルショップで衝動買いしてしまったオーディオラックも、こうしてみるとうまくマッチしています。良い買い物となったようです。

この、離れの一階の部屋に設置された新しいオーディオセットで、いろいろとCDやレコードをかけて楽しんでみたのですが、とても素晴らしい音で、私たちを喜ばせました。当分の間はこれで大丈夫でしょう。

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こちらが、離れの1階の部屋の様子。部屋も片付けないまま、写真を撮ってしまったので、ちょっと汚くて申し訳ございません。この部屋にはグランドピアノ一台、電子ピアノ一台、テーブルセットと本棚、そして今回設置したオーディオセットが置かれています。

本当は、以前(というか10年近く前に)ネットオークションで落札したまま実家に置きっぱなしで、使っていなかった別の古いレコードプレーヤー、テクニクスのダイレクトドライブリニアトラッキングフルオートプレイヤー「SL-DL1」を使おうとしたのですが、梱包を解いて、セッティングしてみたところ、駆動ベルトの劣化等の不具合があり、修理しないと使えなくなっていたので、今回は残念ながら使用を諦めました。

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こちらが今回、設置を諦めたテクニクスのダイレクトドライブリニアトラッキングフルオートプレイヤー「SL-DL1」

次に帰省した時には、このレコードプレーヤを(自分で)修理して使えるようにして繋ごうと思っています。また(アンテナ代わりのリード線を使っていることもあって)CDレシーバーのFMの受信状況もあまり芳しくないので、きちんとアンテナも整備し、この離れのオーディオシステムを更にグレードアップしたいと考えています。

今回は、結局、スピーカーに加え、CDレシーバーも新たに整備済の完動品に代えることとなりましたが、どちらも期待を上回る良い結果となり、ホッとしています。母がこのシステムで音楽を楽しんで聴いてくれることを願うばかりです。


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