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久しぶりにアート・ファーマーの「Art」をじっくり聴きました [音楽を聴いている]

コロナ禍のせいで、自宅からのテレワーク体制が続いています。そんな中、暇にあかせて自室の整理整頓も兼ねて自室のCDラックや、三階のロフトに置きっぱなしになっている(100均で買った)大量のプラスチックのCD収納ボックスに収められた(2000枚を超える)CDの並び替えを、先日、ほぼ二日がかりで行いました。

うず高く積まれたCD収納ボックスを一つずつ開けて、中を確認してはジャンル別、演奏家毎に並べ替えたり、入れ替えたりする作業は(やっている本人にとっては)面倒ながらも、それなりに楽しい作業です。クラシック音楽のCDが圧倒的に多いのですが、ジャズのCDも150枚程はあります(私の場合、ジャズの多くはレコードで持っていて、そのレコードの殆どは九州の実家に置いているのです)。そして自宅に積みっぱなしになっていたジャズのCDの中から見つけ出し、久しぶりに聴いて、良いなあと改めて感心したアルバムがアート・ファーマー(Art Farmer 1928~1999年)が1960年にワンホーンカルテットで録音した「Art」です。

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アート・ファーマー「Art」(CD)

アート・ファーマーは私のお気に入りのジャス・トランぺッターでして、これまで何回が記事にしています。彼の演奏はよく「端正な」とか「穏やか」「リリカル」といった言葉で形容されますが、いかにも(私を含めた)日本人好みの「いぶし銀」のジャズ奏者です。特にこのアルバムでは、バラード曲をワンホーンでじっくりと吹き上げる彼の演奏がとても素晴らしいです。またサイドマンもトミー・フラナガン(Tommy Flanagan 1930年~2001年)を始めとした実力派で固められていて隙がありません。アート・ファーマーというと「Modern Art」が傑作として良く知られていますが、この「Art」こそ、アート・ファーマーらしさの詰まった代表作であり最高傑作だと思うのですが、如何でしょう?

こうして夜な夜な、整理を終えたCDラックや収納ボックスから、これまであまり聞いていなかったCDを取り出しては聴いて、その演奏や曲の魅力に今更ながら気付いたりしながら、楽しんでいます。こうしてじっくり音楽を楽しめるのは良いですね。私にとって、貴重な良い機会となっています。


こちらはYoutubeにアップされているArt Formerの「Art」。全八曲のうちの四曲がアップされています。トミー・フラナガンのリリカルなピアノも楽しめる「Good Bye,Old Girl」が含まれていないのはとても残念です。

尚、これまで私が記事にしたアートファーマーの主な記事はこちらです。興味のある方は見てみてください。
「アート・ファーマの「おもいでの夏」はとても素敵なワン・ホーンのジャズの一枚です」
 →https://syoso-chunen.blog.ss-blog.jp/2011-05-09
「昨夜、蒲田のジャズバーで素敵なレコードと出会いました」
 →https://syoso-chunen.blog.ss-blog.jp/2015-11-10


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