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ブランディーヌ・ヴェルレのフィリップス録音全集が発売されています [音楽を聴いている]

昨夜、何気なくインターネットサイトを閲覧していたところ、フランスの女流クラブサン奏者、ブランディーヌ・ヴェルレ(Blandine Verlet 1942~2018年)が、フィリップスに行ったすべての録音を纏めたCD14枚組のBOXセットがフランスで発売されていることを知りました。

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こちらが2021年11月にフランスでデッカ・フランスから発売されたブランディーヌ・ヴェルレ「フィリップス録音全集」(CD14枚組)

これまで何度も記事にしていますが、ブランディーヌ・ヴェルレは私にとって特別なクラブサン奏者です。彼女が遺したF.クープラン、L.クープランのクラブサン曲集をはじめとする録音は、まさしくエレガンスの極致ともいうべきものでして、まさしく音楽芸術の至宝と言えるものです。残念なことに彼女は2018年に76歳で亡くなりましたが、私は彼女の録音をこれまで、機会のあるごとに収集してきました(彼女のCD、LPはその録音の優秀さと稀少性から、中古市場でも入手が非常に困難な上、あっても非常に高価なことが最大のネックです)。

そんな彼女の若き日(主に30代の頃)の、フィリップスにおける1970年代の録音が全集で発売されるなんて夢のようです(「J.S.バッハ 2台のチェンバロのための協奏曲ハ短調 BWV.1062」については、彼女が21歳の時、1963年の録音となります)。しかもCD14枚のうち9枚が初CD化ということで、多くの、これまで聴いていなかった演奏を聴くことができます。特にフランスの作曲家、ジャック・デュフリ(Jacques Duphly 1715~1789年)とクロード=ベニーニュ・バルバトル(Claude-Bénigne Balbastre 1724~1799年)のクラブサン曲の演奏を聴くことができるのは本当に楽しみです。

インターネット音楽配信サービスSpotifyでもこの全集を聴くことができますが、私はどうしても音源を手元に置いておきたくて(私はその点で、未だに古いタイプの人間なのです)、インターネットショッピングサイトにてCDの購入手続きをしました(購入金額は7千円程、一枚500円程度です)。今週中には手元に届くかと思います。今から待ち遠しくてなりません。

ちなみに、これまでブランディーヌ・ヴェルレについて私が書いた主な記事は以下の通りとなります。興味のある方は読んでみて下さい。

「仏Astreeは私の憧れのレーベルでした」
 →https://syoso-chunen.blog.so-net.ne.jp/2010-08-22
「ブランディーヌ・ヴェルレの弾くクープラン作品集を聴きました」
 →https://syoso-chunen.blog.so-net.ne.jp/2012-08-28
「今日の朝、録音していたラジオ番組を聴いていて、あることに気付きました」
 →https://syoso-chunen.blog.so-net.ne.jp/2016-09-23
「ブランディーヌ・ヴェルレのクープランの新録音のCDを入手して聴いてみました」
 →https://syoso-chunen.blog.so-net.ne.jp/2019-01-11
「ブランディーヌ・ヴェルレの訃報に接して…」
 →https://syoso-chunen.blog.so-net.ne.jp/2019-01-23
「ブランディーヌ・ヴェルレの弾く、フローベルガーのチェンバロ曲集を聴きました」
 →https://syoso-chunen.blog.so-net.ne.jp/2019-04-21
「追悼盤となるブランディーヌ・ヴェルレの「J.S.バッハ: チェンバロ作品集」を聴きました」
 →https://syoso-chunen.blog.ss-blog.jp/2019-06-19
「ブランディーヌ・ヴェルレの弾くF.クープラン全集を揃えました」
 →https://syoso-chunen.blog.ss-blog.jp/2020-09-26
「ブランディーヌ・ヴェルレの弾くルイ・.クープランのクラブサン全集を入手しました」
 →https://syoso-chunen.blog.ss-blog.jp/2021-06-02


こちらはYoutubeにアップされている「J.S. Bach - French Suites, BWV 812–817 - Blandine Verlet, Harpsichord」。1976年の録音でして、私が購入した全集に収録されているものと同一のものかと思われます。


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