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渋谷のユーロスペースでカウリスマキ監督の映画「枯葉」を観ました [映画を観ている]

先週の木曜日(12月21日)は、仕事の予定が何も入っていなかったこともあり、お休みを取って渋谷まで出向き、国内外のインディーズ作品を主に上映しているユーロスペースで、フィンランドの名匠アキ・カウリスマキ(Aki Kaurismäki 1957年~ )が5年ぶりに撮った、第76回カンヌ国際映画祭コンペティション部門で審査員賞を受賞した映画「枯葉」(2023年/フィンランド・独)を観ました。私は新聞を始め、色々なメディアにおける好意的な映画評を読み、是非観てみたいと思っていました。この映画は、

北欧の街ヘルシンキ。アンサは理不尽な理由から仕事を失い、ホラッパは酒に溺れながらもどうにか工事現場で働いている。ある夜、ふたりはカラオケバーで出会い、互いの名前も知らないまま惹かれ合う。だが、不運な偶然と現実の過酷さが、彼らをささやかな幸福から遠ざける。果たしてふたりは、無事に再会を果たし想いを通じ合わせることができるのだろうか…?
(以上「Filmaerks」のHPの映画情報「あらすじ」からの引用です)

という、孤独を抱えながら生きる、中年の男女のラブストーリーです。社会の底辺に属する労働者や失業者といった市井の人々の、精一杯生きる姿を、ヒューマニズムに溢れた、何とも味のあるタッチで描いた映画でして、好感を持って観ることができました。良い意味で「佳作」という言葉がぴったりだと思いました。ところどころ思わず笑ってしまうようなユーモアがちりばめられているのがとても良いアクセントとなっています。

恥ずかしながら、私にとって初めてのカウリスマキ監督の映画だったのですが、これからも機会を見つけて彼の作品を観てみようと思った次第です。この日、私はこの映画に接し、束の間ながらも、良質な時間を過ごすことができました。

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映画「枯葉」ポスター

(2024年3月1日追記)
昨夜、自分の書いた過去のブログ記事を読み直していたところ、2019年の8月に自宅で、アキ・カウリスマキ監督の映画「ル・アーブルの靴磨き」を自宅で観ていたことが分かりました(その時の記事はこちら→https://syoso-chunen.blog.ss-blog.jp/2019-08-19。すっかり失念していたなんて、何とも情けないです。本文中で「枯葉」を「私にとって初めてのカウリスマキ監督の映画」と言っていますが、「私にとっては「ル・アーブルの靴磨き」に続く、二作目となるカウリスマキ監督の映画」が正しいです。ここに訂正させていただきます。申し訳ありませんでした。


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