SSブログ

最近になって、またフィルムカメラを使ってみたいと考えはじめました [写真を撮っている]

昔の話で恐縮ですが、私が小学校高学年の時はちょうど日本中がSLブーム(注)に沸いていた頃でして、当時、福岡県北九州市に住んでいたこともあって、他の少年たちと同様、私も父からカメラを借りて友達と一緒に、主に鹿児島本線や筑豊本線、時には日田彦山線や田川線、後藤寺線まで出向いては、8620や9600、C11やD51といった蒸気機関車の写真を夢中になって撮っていました。
(注)SLブームは、1960年代から1970年代に日本で起きた、蒸気機関車(Steam Locomotive = SL)を追うブームである。その時期については、1965年から蒸気機関車全廃の1975年までの約10年間とされる。(以上、Wikepedia「SLブーム」解説文より引用)

その時に、父から借りていたカメラはミノルタ(Minolta)のAL-Eという、セミオートのレンジファインダー・カメラです。「シャッター優先AE(auto exposure:自動露出)」方式という、シャッター速度を手動で決めることで、自動で絞りの値が決まる露出方式のカメラでして、カメラに内蔵された距離計(レンジファインダー)を使ってピントを合わせて撮影します。

ale.jpg
写真はミノルタ AL-E 今見ても、とても端正で美しいカメラです。

最近になって、むかし夢中になって、このようなフィルムカメラを使って、SLの写真を撮っていたことをよく思い出すようになりました。あの時、両手に感じたカメラのがっしりとした重さ、ファインダーをのぞきながら、ピントを合わせてシャッターを切るときの高揚感、そしていったいどんな写真が撮れているのか写真屋さんからネガとプリントを受け取るときのドキドキ感、思い出せば思い出すほど、もう一度、その感じを味わってみたいとの思いが高じてきます。

ネットオークションを見てみると、こうした昔のファイルムカメラが数多く出品されています。そこでキャノンのセミオートのレンジファインダー・カメラ(キャノネットQL17)を入手、フイルムは昔、SLを撮るときに使っていたKodakの白黒フィルム(TRI-X 400)を用意して、今度の海外出張時に持参してほぼ45年ぶりの撮影を楽しもうと考えました。

前の記事で今回、二週間ほど、香港・バンコク・シンガポールに出張し、その際にいつも持参するパソコン、小型BCLラジオ(TECSUN PL-380)に加えて、最近手に入れた、とっておきの秘密兵器も持参することを書きましたが、「秘密兵器」は、このフィルムカメラのことだったのです。現在、香港に滞在していまして、昨日、トランクからこのカメラを取り出し、さっそく使おうとしたのですが、なんと、シャッターが切れません。出発前には動作していたのですが、どうも故障してしまったようです。

今回は、とても残念な結果となってしまいました。このカメラを修理するか、また別のカメラを入手するかは、今後、帰国してから考えますが、何とかしてもう一度、あの小学校高学年の時の高揚感、ドキドキ感をまた味わってみたいという想いに変わりはありません。私のフイルムカメラ再体験の試みは、始まったばかりです。


共通テーマ:日記・雑感