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NHK BSで放送されたドラマ「舟を編む ~私、辞書つくります~」の最終話を観ました [テレビを観ている]

今日、私は、朝早く(5時過ぎ)目覚めてしまいました。ジャズピアノの練習をしようとも思ったのですが、日曜日に放送され録画したままとなっていたNHK BS プレミアムドラマ「舟を編む ~私、辞書つくります~」の最終話(第10話)をまだ観ていなかったことを思い出し、リビングルームで独りで観てみることにしました。

このテレビドラマは、三浦しおんの同名の原作小説をもとにしたものですが、ドラマでは、池田エライザが演じる主人公の編集部員、岸辺みどりの視点で、玄武書房初の中型辞書「大渡海」編纂の最後の3年間が描かれています。大まかなストーリーは原作を踏まえていますが(ただし最終話については原作とは大きく異なります)、毎回、それぞれ描かれるエピソードは、ほぼドラマオリジナルといって良いものとなっています。とはいえ、私はまったく違和感を覚えることなく、このテレビドラマに夢中になりました。脚本家の、原作小説への愛というか敬意が、ドラマを観ている間も常に感じられます。脚本家の見事な腕で、さりげなく伏線が張られ、そして回収されていく様も観るのも、好感を持って楽しむことができました。

この物語において、常に流れているテーマは「言葉の力」です。古来から人間は、言葉が持つ力を利用して色々な語彙を作り出し、表現方法を増やすことで、コミュニーケーションを実り豊かなものにしてきました。言葉は、選び方・使い方ひとつで、ある時は人を傷つけたり、逆に奮い立たせたりと、よくも悪くも、様々な感情表現の伝達を可能にします。そして、辞書は、そうした人類のコミュニケーションにおける、長い間の言葉の試みと成果の目録ともいうべきものです。

辞書編纂に関わる、さまざまな人々の思いや行動を描いた、このドラマを通じて、私は言葉の美しさ、難しさ、そして言葉の持つ力を再認識することができました。本当に良いテレビドラマだったと感心した次第です。

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NHK BS プレミアムドラマ「舟を編む ~私、辞書つくります~」の宣伝画像。写真はドラマの中で、玄武書房初の中型辞書「大渡海」の発起人であり、監修者である日本語学者松本朋佑を演じた柴田恭平。

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こちらは、そのドラマの一画面


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