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上原ひろみの新作ソロアルバム「Spectrum」を聴いてみました [音楽を聴いている]

新聞で、ジャズピアニスト、上原ひろみ(うえはら ひろみ 1979年~)が9月に発表した新作ソロアルバム「Spectrum」が高く評価されているのを読み、さっそく音楽配信アプリ「Spotify」で聴いてみました。この作品は彼女にとって10年ぶりとなるソロ・ピアノ・アルバムでして、録音当時、40歳を目前に控えた彼女の、ある意味、これまでのキャリアの総決算となる作品とのことです。

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上原ひろみ「Spectrum」(CD)

恥ずかしながら、私にとって、彼女の作品を聴くのは今回が初めてです。このアルバムの評価となると、正直難しいですね。何曲かは好きな演奏もあったのですが、色々な曲調、スタイルの曲が雑多に詰め込まれている感じで、アルバムとしての統一感のようなものが余り感じられません。8曲目の23分近くに及ぶ大曲「Rhapsody In Various Shades Of Blue」がこのアルバムの一番の注目曲となるかと思うのですが、ちょっと微妙ですね。残念ながら曲・演奏共に私の趣味には合いませんでした。

と言いながら「Whiteout」「blackbird」「Once In A Blue Moon」「Sepia Effect」といった曲は良いです。ただ、あまりジャズという感じではないです。どう言えば良いのか、楽譜を見て弾いている感じといえばよいのでしょうか?指は凄くよく回っているのですが「インプロヴィゼーション」があまり感じられないせいかと思います。そこが少し残念でした。

また機会を見つけて彼女の他の作品も聴いてみようと思います。実演奏(ライブ)の方が良いのかもしれません。何と言っても日本を代表するジャズ・ピアニストですものね。


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