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キース・ジャレットの「ヨーロピアン・コンサート」を聴きました [音楽を聴いている]

私はこれまでアメリカのジャズ・ピアニスト、キース・ジャレット(Keith Jarrett 1945年~)の録音を熱心に、とまでは言わないものの、それなりには聴いてきた方ですが、この1981年のソロライブである「ヨーロピアン・コンサート」( 「Concerts」)は聴き逃していました。先日、いつも音楽鑑賞の参考に読ませていただいているブログで、このアルバムが紹介されているのを知り、さっそくインターネット音楽配信サービス「Spotify」でダウンロードして、聴いてみることにしました。

キース・ジャレットのソロといえば何と言っても、1975年に発表した、自身が30歳の時のライブ録音である「ケルン・コンサート」(「The Köln Concert」)が有名ですが(以前、この録音について書いた記事はこちら→https://syoso-chunen.blog.ss-blog.jp/2018-11-09-1、初期のころの彼のソロアルバムでは、1971年の「フェイシング・ユー」(「 Facing You」)や1973年の「ソロ・コンサート」( 「Solo Concerts:Bremen and Lausanne」)や1976年の「サン・ベア・コンサート」(「Sun Bear Concerts」)あたりは(以前、この演奏について書いた記事はこちら→https://syoso-chunen.blog.ss-blog.jp/2010-06-28、今でもレコードやCDで持っており、たまに聴いたりしていました。

今回聴いた「ヨーロピアン・コンサート」は、1981年のブレゲンツ公演とミュンヘン公演のソロ・ライヴ演奏他を収めたものですが、前に挙げたソロ演奏とは少し毛色の違うものとなっています。ゴスペル色というか、アメリカ的なアーシーで明るい曲調が特徴的です。

私は好感を持って、この演奏を聴きました。聴きやすいですし、ジャズならではの「インプロヴィゼーション(improvisation)」も感じます。何よりも、彼の音楽的な根っこ、ベースのようなものが、素直に出ていることが、この演奏の最大の魅力ではないでしょうか。

こうして、私は若き(と言っても30代半ばですが)キース・ジャレットのソロアルバムを楽しみました。アンコール曲の「Heartland」には、心が洗われます。良い音楽体験を得ることができました。

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キース・ジャレット「ヨーロピアン・コンサート」(CD三枚組)


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