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これまでしっかり観ていなかった昔のテレビアニメ番組を暇にあかせて観ています(8)  [テレビを観ている]

少し前の話になりますが、またまた、暇にあかせてテレビアニメを観てしまいました(こらこらっ)。今回観たのは「やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。(第1期~第3期全て)」(通称「俺ガイル」)です(前回観たテレビアニメの記事はこちら→https://syoso-chunen.blog.ss-blog.jp/2020-10-07。このテレビアニメはTBSテレビで第1期が2013年4月より6月まで、続編となる第2期が2015年4月より6月まで、そして完結編となる第3期は今年2020年7月から9月まで放映されました。私はこのテレビアニメを今回はインターネット動画配信サービス「Amazon Prime Video」で一気に観ました。

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この物語は、

孤独に負けず。友達もなく、彼女もなく。リア充には「爆発しろ!」とつぶやき、将来の夢は「働かないこと」とのたまう。そんなひねくれ高校生・八幡が学校一の美少女・雪ノ下雪乃が所属する「奉仕部」に入部して……。
見た目ビッチの由比ヶ浜結衣や天使のような戸塚彩加にも囲まれて、どう考えてもラブコメ展開!? と思いきや、繰り広げられるのはまちがいだらけの青春!あざとかわいい後輩キャラ「一色いろは」も加わり、雪乃、結衣、八幡の関係は変化を見せる……?
(以上、ガガガ文庫「「やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。」」HPの「ストーリー」からの引用。一部、文章中の一部を削除しています)

というもので、ガガガ文庫(小学館)より刊行された原作となるライトノベルは、2019年12月の時点で全世界の累計発行部数は1,000万部を突破、「このライトノベルがすごい!」(宝島社)で2014年、2015年、2016年と3年連続で作品部門1位、殿堂入りとなっています。

このテレビアニメに私は年甲斐もなく、本当にドハマりしました。私は60を間近に控えた中高年ですが(涙)、もし中学・高校生で読んでいたら、それこぞ主人公の比企谷八幡の真似をして、暫くの間、かなり痛い少年として生活していただろうことは間違いありません(大汗…)。それくらい、この主人公の考え方と行動は共感を覚え、そして魅力を感じるものでした。昔、中学・高校性の時に庄司薫の「赤頭巾ちゃん」シリーズや橋本治の「桃尻娘」シリーズに夢中になっていた頃の自分を思い出します(遠い目…)。

観終えた後の感想は、標題にあやかると「やはりこの青春ラブコメテレビアニメ番組はまちがっている」といったものでして、何といえば良いのか、トリックに騙されたような不思議なものでした。よく思い返してみると、ストーリーに色々な「仕掛け」のようなものがほどこされていることに気付きます。この物語は、通り一遍で分かった気になりがちながらも、一筋縄ではない複雑な構造を持っているのです(特にこの物語のキーワードとなる「共依存」については考えさせられます)。

そうしたこともあってか、この物語について色々と考察サイトも開設されていますが、その中で「やはり俺の俺ガイル考察はまちがっている。」(→https://mythoughtsonimguileiswrong.web.app/)における考察は、私にとって、この物語を紐解き、理解する上でとても参考になるものでした。

今は原作となるライトノベルを読むべく、図書館にとりあえず第一巻から第三巻までを貸し出し予約をしたところです。私は当分の間、この物語にドハマりし続けることになりそうです。


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これまでしっかり観ていなかった昔のテレビアニメ番組を暇にあかせて観ています(7)  [テレビを観ている]

以前の記事で、この夏、テレビアニメやアニメ映画にハマりまくった毎日を送ってきたので、そろそろ打ち止めにすると書きましたが(その記事はこちら→https://syoso-chunen.blog.ss-blog.jp/2020-09-15、その舌の根の乾かぬ内に、また暇にあかせてテレビアニメを観てしまいました(こらこらっ)。

今回観たのは、最初は2016年4月よりより9月までテレビ東京他にて放送され、2020年1月から4月まではパッケージ版をベースに演出を調整して放送された「Re:ゼロから始める異世界生活(新編集版)」(全25話)と、2018年に劇場公開されたOVA「Re:ゼロから始める異世界生活 Memory Snow」と2019年に劇場公開されたOVA「Re:ゼロから始める異世界生活 氷結の絆」の二作品、そして2020年7月から9月までTOKYO MX他で放送された「Re:ゼロから始める異世界生活(2nd season)」(前半部分にあたる13話)です。

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「Re:ゼロから始める異世界生活」(公式略称は「リゼロ」)はもともと、小説投稿サイト「小説家になろう」にて2012年4月よりWeb小説として連載されている、長月達平によるライトノベルです。現在はこうしてアニメ化されると共に、小説はMF文庫J(KADOKAWA)から文庫化もされています。

内容は、

「突如、異世界に召喚された引きこもりの少年・ナツキスバルが、唯一与えられた能力「死に戻り」の力を使って、終わりのない死の運命に抗い続ける物語」(以上、RENOTE「Re:ゼロから始める異世界生活(リゼロ、Re:Zero)のネタバレ解説まとめ」2020.06.11Web記事の紹介文からの引用)

というものでして(汗)、所謂「タイムリープ」ものとなります。「戦闘や「死に戻り」の際などに避けて通れないスプラッタ描写」(以上「Wikipedia」解説文からの引用)もかなりあるので、そうした惨劇や血の描写が苦手な方にはお勧めできない作品となります。加えて主人公の性格描写、そしてストーリにおいても中二病的要素がふんだんに盛り込まれているので、それらにげんなりしてしまう方も多いかと思います。

このような点を差し引いても、この物語は、本当に面白いです。非常に複雑な世界観と登場人物の多さには驚かされますが、いずれもとても魅力的(特に多くのメイン・サブキャラクター達の際立った個性には魅了されます)で、これらをベースに、見事に紡がれた物語には思わず夢中になってしまいます。私はほぼ全てを、インターネット動画配信サービス「NETFLIX」で観たのですが、第二期(2nd season)の後半部分(来年1月から放送予定)がどうしても知りたくなり、この部分に相当するMF文庫Jの「Re:ゼロから始める異世界生活 13巻」を図書館から借り、そして14巻と15巻は(図書館から借りる時間も惜しくなり)文庫本を購入して読了し、やっと一息ついたところです。

こうして私は小説の方も一部読んだのですが、この作品を最初にアニメで観たせいからなのか、アニメ版には特別の愛着があります。動画と音(声と効果音)が加わることで、親しみやすさも感動の度合いが一気に跳ね上がります。来年一月からの第二期後半部分の放送が本当に楽しみです。

「リゼロ」は人によって好き嫌いが分かれると思いますが、私にとっては、まさにドストライクの物語です。これからもWeb小説版、文庫版、そしてアニメ版を楽しもうと思っています。

しかし、こんな60歳手前のオッサンが、こうしてアニメばかり観ていて、本当に良いのだろうか…(°O゜)☆\(^^;) バキ!

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こちらは主人公が住むロズワール邸の双子のメイド、ラムとレム。ご存じの方も多いかと思いますが、「リゼロ」において、どちらも重要な役割を演ずることとなります。

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そして、こちらが私が図書館から借りたり、本屋で購入して読んだ文庫本「Re:ゼロから始める異世界生活 」(13~15巻 MF文庫J)


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これまでしっかり観ていなかった昔のテレビアニメ番組を暇にあかせて観ています(6)  [テレビを観ている]

このコロナ禍の下、自宅でのテレワークが続く中、私の場合、比較的自由な時間が多くとれたので、名作の誉れ高いテレビアニメシリーズを何作か、インターネット動画配信サービス「NETFLIX」で、この夏、じっくりと観ました。

今回、紹介するのは、2008年10月より2009年3月までテレビ東京系列6局およびAT-Xで放送されたテレビアニメ「とらドラ!」(全25話)です。このアニメは、

生まれつきの鋭い目つきが災いして、まわりには不良だと勘違いされている不憫な高校2年生・高須竜児は、高校2年に進級した春、新しいクラスで1人の少女に出会う。彼女は超ミニマムサイズな身長の美少女でありながら、ワガママで短気・暴れ始めたら誰にも手がつけられない通称“手乗りタイガー”と呼ばれる逢坂大河であった。そして放課後、竜児は誰もいない教室に1人残っていた“手乗りタイガー”のある一面を知ってしまう・・・
竜児相打つ恋の共同戦線、超弩級のハイテンション学園ラブコメディー
(以上「Amazon」における「とらドラ! Blu-ray BOX」の内容紹介からの引用)

というもので、竹宮ゆゆこ原作のライトノベルをアニメ化したものです。アニメの方は「ほぼ原作に沿ったストーリーでアニメ化されているが、尺の都合上カットされたシーンや改編・アニメオリジナルエピソードも多く存在する」(以上「Wikipedia」の解説文からの引用)そうです。私は原作を読んでいないので、具体的な相違点等は分かりませんが、楽しく観ることができました。

この物語、主人公の高須竜児は目付きが鋭い以外は、いたってまともというか、家事万能で優しく、思いやりのある(ついでに頭も良い)高校生なのですが、ヒロインの逢坂大河、そして彼を取り巻く家族、友人たちが全て、かなり個性的というか、ぶっ飛んだ(そしてとても素敵な)キャラクターの持ち主ばかりで、主人公とそれらとの掛け合いが、妙にツボにはまるというか最大の魅力となっています。

ストーリーはとても単純なラブコメでして、後半ではストーリー自体もかなり破綻しかけているようにも感じますが、何というか、勢いでカバーしています。このアニメ、実はこの勢いというか、スピード感というか軽さが、とても魅力的だと思います。ライトノベル感をすごく感じます。私は久しぶりにそうした感覚を味わうことができました。面白く、そして楽しかったです。

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私はこの夏、コロナ禍にかこつけて、こうしてテレビアニメやアニメ映画にハマりまくった毎日を送ってきましたが、そろそろこれも打ち止めにして、普通の生活というか(汗)、小説を読んだり勉強したりする日々に戻ろうと思います。実はNETFLIXで、観たいと思うアニメ作品がもうあまり無いのです(涙)。アニメ版「キングダム」は気になるのですが、コミックで全巻読んでいますし、それこそ観始めたら、また何十時間もアニメ鑑賞に費やすことになってしまいます。もうそろそろ潮時かと思います

2020年の私の夏休みは、普段はなかなかできないこと(アニメ鑑賞)に多くの時間を費やした日々となりました。いい歳をしてとお思いになる方も多いかもしれませんが、とても楽しかったです(キッパリ)。またいつか、機会と時間が十分とれた時には、またアニメ鑑賞にトライしてみたいと思います。さあて、これからは本を読んだり、少しは勉強もしなくっちゃね。


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これまでしっかり観ていなかった昔のテレビアニメ番組を暇にあかせて観ています(5)  [テレビを観ている]

このコロナ禍の下、自宅でのテレワークが続く中、私の場合、比較的自由な時間が多くとれたので、名作の誉れ高いテレビアニメシリーズを何作か、インターネット動画配信サービス「NETFLIX」で、この夏、じっくりと観ました。

今回、紹介するのは、2011年4月から6月までフジテレビで放映されたテレビアニメ「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」(全11話)です。このアニメは、

主人公の宿海仁太を含めた仲良し6人は小さいころにあだ名で呼び会うほど仲良しだったが、仲良し6人の1人である本間芽衣子は事故で突然亡くなってしまう。それ以降、残された5人は距離が生まれて疎遠になり時間も経ったが、ある日、宿海仁太の前に死んだはずの本間芽衣子が現れ、物語が始まる青春群像劇である。
(以上「Amazon」におけるソイジョイマン氏による「カスタマーレビュー」からの引用です)

といったもので、所謂「泣けるアニメ」として、とても有名なものだそうです。いやあ、これは泣けます。涙腺崩壊しました(汗)。そんな感じで私はとても感動したのですが、じゃあ誰にでも勧められるかというと、ちょっと微妙ですね。ストーリーが余りにベタなので、なんだか気恥ずかしいのです。また、このドラマは、(前回紹介した「四月は君の嘘」と同様)ある事件により、トラウマを抱えた主人公(「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」の場合は登場人物全ても含む)が、ある出来事をきっかけに自分のトラウマに向かい合い、そして克服していく(か克服する可能性を示唆する)物語なのですが、トラウマにより(主人公および登場人物にとって)止まっていた時間が、とある出来事を通じて急に動き出す。その疾走感こそが「若さ」であり、キラキラとした輝きを持ち得るのです。そしてアニメは、このキラキラ感の描写をとても得意にしています。ただ、この作品においては、このキラキラ感はそれほどではありません。そこが人に勧めるのを躊躇う、もう一つの理由だったりします。

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観た方はご存じかと思いますが、主人公の宿海仁太の来ているTシャツに書かれた文字のセンスは絶妙でして、とても印象深く面白いものでした。

とはいえ、とても良い物語です。また、このアニメに描かれる秩父の、季節感溢れる風景はとても美しく、そして情緒があります。そうした作品世界の雰囲気のようなものは、(地方都市育ちの)私にはしっくりきました。

テレビアニメ版を見終えた後、2013年に公開された「劇場版 あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」もNetflixで配信されていたので、こちらも観てみました。内容は、

芽衣子(めんま)が成仏した夏の日から1年。めんまが超平和バスターズの面々に残した手紙の「お焚き上げ」が企画された。めんまの手紙とともに燃やすめんまへの思いを記した手紙を、超平和バスターズ各人が綴る中、めんまとの思い出がよみがえる。
(以上「Wikipedia」解説文からの引用です。「めんま」とは事故で突然亡くなってしまった本間芽衣子のあだ名です)

といった内容で、「単純な再編集版を嫌ったスタッフ一同により、後日談+テレビシリーズで描かれなかった過去のエピソードが加えられることとなった」(以上、こちらも「Wikipedia」解説文からの引用です)ものです。

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こちらは映画「劇場版 あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」ポスター

私はテレビアニメを観た後に、劇場版の映画を観たので、この作品世界に素直に入り込め、また感動を覚えたのですが、最初に劇場版の方を観てしまうとなかなか馴染めないかも知れないです。最初は面倒でもテレビアニメ版の方から観ることをお勧めします。

ちょうど観た時期と作品に描かれている季節が重なったこともあり、私にとっては今年、2020年の夏の終わりは「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」を観た時として胸に刻まれるものとなりそうです。私にとってこの作品を観たことは、貴重な「個人的な体験」でした。


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これまでしっかり観ていなかった昔のテレビアニメ番組を暇にあかせて観ています(4)  [テレビを観ている]

このコロナ禍の下、自宅でのテレワークが続く中、私の場合、比較的自由な時間が多くとれたので、名作の誉れ高いテレビアニメシリーズを何作か、インターネット動画配信サービス「NETFLIX」で、この夏、じっくりと観ました。

今回、紹介するのは、2014年10月9日から2015年3月までフジテレビで放映されたテレビアニメ「四月は君の嘘」(全22話)です。このアニメは、

母の死をきっかけにピアノが弾けなくなった元天才少年・有馬公生。モノクロームだった彼の日常は、一人のヴァイオリニストとの出逢いから色付き始める。傍若無人、喧嘩上等、でも個性あふれる演奏家・宮園かをり。少女に魅せられた公生は自分の足で14歳の今を走り始める。(以上「animate Times」HPの紹介文からの引用です)

というもので、一人の少年の成長の物語です。私の場合、姉がピアノ教師の母の厳しい教育の下、ピアノの道を選び、コンクールの入賞歴もあり、そのまま音楽大学へ進学したこと、また下の娘が一時期、ヴァイオリニストを志してコンクールに何度か出場したりしたこともあって、このアニメで描かれている音楽コンクールの独特の世界はそれなりに馴染みのあるものだったので、とても共感を持ちながら観ました。

これは本当に良いアニメドラマです。感動しました。楽器演奏のシーンでは、音楽とアニメーションが調和して見事な効果をあげています。そして登場人物が皆、キャラが立っていてとても魅力的なところが素晴らしいですね。思わず感情移入してしまいます。そしてそうした登場人物の中で、主人公を見守る大人の立ち位置がしっかりしているところも良いです。それがストーリーに奥行き、深みを与えています。

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アニメの中で宮園かをりが読んでいる本、三田誠広著「いちご同盟」はいつか私も読んでみようと思っています。

アニメを観た後、その後日談にあたる漫画「四月は君の嘘Coda」も読み、サブキャラクター達の魅力的な物語も楽しみました。

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こちらはコミック「四月は君の嘘Coda」(講談社コミックス月刊マガジン)

誰にでも勧められる素晴らしいアニメだと思います。良いアニメ体験を得ることができました。

(2020年9月14日追記)
その後、原作となるコミック「四月は君の嘘」(新川直司著 講談社コミックス月刊マガジン 全11巻)もレンタルして読んでみました。こちらもとても良いもので、アニメと同じ感動を得ることができました。読んでみて、アニメ版がストーリー、絵共に原作にとても忠実であったことに気づきました。これでしたらコミックでもアニメでも、同じですね。もしかしたら「音」が入っている分、アニメ版の方がより親しみやすいかもしれません。本当に素晴らしいコミックであり、アニメだと感じ入った次第です。最終巻の、コンクールで主人公(有馬公生)がショパンのバラード第一番を弾くシーンは、何度読んで(観て)も、年甲斐もなく涙が溢れてしまいます。本当に素晴らしいシーンです。

ちなみに私がこれまでショパンのバラードについて書いた主な記事は以下の通りです。興味のある方は是非読んでみてください。
「ショパンのバラード第1番ト短調作品23は家族全員が好きな曲です」
 →https://syoso-chunen.blog.ss-blog.jp/2013-01-25
「マルクジンスキーのショパン バラードの演奏について」
 →https://syoso-chunen.blog.ss-blog.jp/2013-02-19
「昨夜、久しぶりにコルトーの弾くショパンのバラード(全曲)を聴きました」
 →https://syoso-chunen.blog.ss-blog.jp/2013-11-29
「久しぶりに実家に帰省しました (1)」
 →https://syoso-chunen.blog.ss-blog.jp/2019-04-18
「自宅二階のプレイルームに飾っているレコードジャケットを入れ替えました」
 →https://syoso-chunen.blog.ss-blog.jp/2020-02-27
「今頃になって、マリア・ティーポというイタリアの女性ピアニストを知りました(1)」
 →https://syoso-chunen.blog.ss-blog.jp/2020-06-29


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これまでしっかり観ていなかった昔のテレビアニメ番組を暇にあかせて観ています(3) [テレビを観ている]

このコロナ禍の下、自宅でのテレワークが続く中、私の場合、比較的自由な時間が多くとれたので、名作の誉れ高いテレビアニメシリーズを何作か、インターネット動画配信サービス「NETFLIX」で、この夏、じっくりと観ました。

前々回は2002年4月9日から2003年8月30日にかけてNHKで放送されたテレビアニメ「十二国記(全45話)」、前回は1995年から1996年にテレビ東京系列他で放送されたテレビアニメ「新世紀エヴァンゲリオン(全26話)」を観たことを書きましたが、今回は2018年1月から4月までTOKYO MX他にて放送された「ヴァイオレット・エヴァーガーデン(全13話+Extra Episode)」を紹介したいと思います。

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私がこのアニメを観たきっかけは長女から勧められたことによるのですが、このアニメの制作会社が京都アニメーションであることも大きな理由となりました。皆さんのご存じの通り、昨年7月にスタジオは全焼、社員36人が死亡、33人が重軽傷を負うという痛ましい放火殺人事件が起きました(亡くなられた方々には謹んで哀悼の意を表します)。恥ずかしながら私は京都アニメーション制作のアニメをこれまで観たことがなく、どんなアニメなのか、とても関心がありました。

「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」は、

4年間にわたる東西南北による大陸戦争が終結。その戦場で「武器」と称されて戦うことしか知らなかった少女・ヴァイオレット・エヴァーガーデンは、激化する戦場で両腕を失い、自在に動く義手を付けることを余儀なくされる。
退院したヴァイオレットは、ホッジンズの下で、自動手記人形としてC.H郵便社で働きはじめる。ヴァイオレットには、かつて戦場で誰よりも大切な人・ギルベルト少佐がいた。最後に聞かされた「愛してる」という言葉が理解できなかった彼女は、仕事と日常を通じて人と触れ合いながら、その言葉の意味を探していく。
(以上「Wikipedia」の解説「ストーリー」からの引用です)

といった内容でして、まさしく「心温まる佳品」という言葉がぴったりの作品でした。エピソードによっては涙腺崩壊必至のものもあり、観ていて心が洗われます。そして映像(特に自然の風景)の美しいこと。これが京都アニメーションの実力なのかと深く感じ入った次第です。私は原作を読んでいないので細かな違いは分かりませんが、「アニメ化に際して人物の設定が一部変更されているほか、アニメオリジナルキャラクターが多々登場している」(こちらも「Wikipedia」解説文からの引用です)とのことですが、作品の雰囲気を壊すことなく、しっくりと馴染んでいるように感じられます。

素晴らしいアニメ作品に出あうことができました。大人も含め、誰にでもお勧めできるかと思います。そして今年9月には完全新作となる映画「劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデン」が公開されるそうなので、是非観に行こうと今から楽しみにしています。また、機会を見つけて原作の小説の方も読んでみようと思っています。


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これまでしっかり観ていなかった昔のテレビアニメ番組を暇にあかせて観ています(2) [テレビを観ている]

このコロナ禍の下、自宅でのテレワークが続く中、私の場合、比較的自由な時間が多くとれたので、名作の誉れ高いテレビアニメシリーズを何作か、インターネット動画配信サービス「NETFLIX」で、この夏、じっくりと観ました。

前回はアニメ「十二国記(全45話)」を観たことを書きましたが、今回は1995年から1996年にテレビ東京系列他で放送されたテレビアニメ「新世紀エヴァンゲリオン(全26話)」です。放映されてから既に25年近くが経っていますので既に古典と言っても良いのかも知れません。恥ずかしながら私はこれまで、このアニメを観ておらず、いつかは観なくてはと思っていました。やっとこうして機会を得て、じっくりと観ることができました。

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前にも書いた通り、今回、初めて私はこのテレビアニメを観たのですが、観た直後の感想はまさしく「?」といったもので、特に第25話と第26話(最終話)には「???」となってしまい、慌ててインターネットで検索して解説サイトを読んでみたり、インターネット動画配信サービス「NETFLIX」で同様に配信されていた劇場版の「シト新生」「Air/まごころを、君に」を観て、やっと何とか自分なりに理解したという体たらくでした(汗)。

ただ、最初に観た時から変わらない感想があります。それはこれは思春期真っ只中の一人の少年の、独りよがりの、とても「痛い」物語だということです。そして、この物語では一見、「父性」がテーマになっているように見えますが、むしろ「母性」こそが大きなテーマになっています。エヴァンゲリオンにおける「母性」は神性にも似たもので、その微温湯に少年は甘え続けながらも、最後の最後には、何とか母性的なものからの決別を果たすのですが、それはとても見苦しくてみっともないものです。

もし、私が中学生、高校生の時に観ていたら、多分、夢中になっていたと思います(残念ながらテレビ放映時、私は既に30代半ばでしたので、どうやってもそれは叶わないものなのですが…)。しかし58歳の、初老を迎えようとする男にとっては共感はできるものの、あまりに痛い物語でした。

しかし、何とか観ることができて良かったです。こんな機会が無ければ、私はこの物語を一生知ることはなかったでしょう。今回、とても興味深い体験を得ることができました。面白かったです。


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これまでしっかり観ていなかった昔のテレビアニメ番組を暇にあかせて観ています(1) [テレビを観ている]

コロナ禍の中、自宅でのテレワークが続く中、(先週はお盆だったこともあって)比較的自由な時間が多くとれたので、名作の誉れ高いテレビアニメシリーズを何作か、インターネット動画配信サービス「NETFLIX」で、じっくりと観ました。

そのうち、今回紹介するのは、2002年4月9日から2003年8月30日にかけてNHKで放送されたテレビアニメ「十二国記(全45話)」です。私はこれまでこの作品を、原作となる小説で楽しんでいました。このアニメ版はこの原作と比べると、一部プロットの変更やオリジナルキャラクターが設定されていたりするのですが、世界観や大きな話の流れは変わっておらず、丁寧な作りこみも相まって楽しめるものとなっています。

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アニメ版「十二国記」ポスター

アニメでは景王となる陽子のストーリーが中心となるのですが、文句なしに面白いです。この物語では「自分の意思で決断し行動する」が大きなテーマになっています。確かに、現代社会において、自ら自分の進路を決め、その実現に向かって進むことは、普通に暮らしている若者にとって、実は難しかったりするのではないでしょうか。陽子はまさしく学校で優等生タイプの、自分の意思をはっきり決めて主張することのない「良い子」なのですが、この十二国記の世界において、あらゆる場面で決断を迫られることとなります。そして色々と惑わされ、迷いながら、時には誤った決断をしながらも、悩みながら修正し行動することで、本人、そしてその周りの世界が少しづつ変わっていきます。そのプロセスがとても納得感があるというか、説得力があり、共感するものとなっています。

この十二国記の世界観は、本当に魅力的というか面白いものです。作者の小野不由美さんの才能、創造力には驚嘆するばかりです。まだこのシリーズは続いているので、今後もアニメ化されることを祈って止みません。

本当に面白かったです。是非、色々な方にも観てもらいたいと思います。


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今年に入ってから、NHK BSで放映されている「ガイロク(街録)」という番組をよく観ています [テレビを観ている]

前の記事で最近観たテレビ番組について書きましたが、今回もテレビ番組の話です。今年に入ってから、NHK BSで放映されている「ガイロク(街録)」という番組を録画して、よく観ています。この番組は、

街頭録音略して「街録」。街ゆく人々の“リアル”な声から、人生を学ぶ!人生のピンチやハプニングとどう向き合い、乗り越えてきたのか?その経験から得たものとは…。山あり谷ありの人生に生きる勇気が湧いてくる!(NHKのHPでの紹介文からの引用です)

といったものでして、毎回、市井の方々に突撃でインタビューを試み、「人生の最大のピンチ」や「どん底からの脱出」といったテーマに応じて、彼らから得た様々な(山あり谷ありの人生の)エピソードを紹介すると同時に、それを観た芸能人や俳優といった出演者の、インタビューに対しての感想や(それに関連した)自らの体験の吐露も観ることができる内容となっています。

エピソードの多くは、介護のこと、親や人生の伴侶を失ったこと、自らが大病を患ったこと、バブル崩壊後に経済的に追い詰められた話や戦争の時の体験等ですが、そのようなピンチを、そうした市井の人々が、どうやって乗り切ったのか、赤裸々に語るところが何と言っても見どころとなっていて、(まさしく名もなき方々の)人生の師としての、含蓄のある、まっすぐな言葉には、感銘を受け、ただただ頭が下がります。

「皆さん、立派だなあ…」というのが、番組を観て、いつも感じる思いなのですが、この番組の、何といっても素晴らしいところは勇気を貰えることです。「みなさんが、こんなに大変な思いをしても、こうして頑張って、乗り切っていらっしゃるのなら、私だって…」と素直に思えるのは、それはとても有り難く、そして素敵な視聴体験です。

今年のお正月に、この番組の過去放映分がまとめて再放送されているのを録画して観てからというもの、すっかり、この番組のファンになりました。今は、毎週水曜日の夜11時から11時半まで、NHK BSプレミアムで放映されています。良かったら、是非一度、観てみてください。

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NHKのテレビ番組「ひとモノガタリ『若者のすべて~失われた世代のあなたへ~』」を観ました [テレビを観ている]

昨日の休日、自宅近くの図書館での資格取得のための勉強を終え、家に戻り家内とお茶を飲みながら寛いでいた時に、ちょうどテレビ(NHK総合)で「ひとモノガタリ『若者のすべて~失われた世代のあなたへ~』」をやっていました。最初は、何の気なしに観ていたのですが、そのうち、私はこのドキュメンタリー番組を食い入るように観ることとなりました。内容は、

フジファブリックのボーカルとして活躍したミュージシャン・志村正彦が亡くなって10年。彼と同年代の人たちはいわゆる「失われた世代」と呼ばれ、就職氷河期の中社会に出て生きてきた。志村の曲はそんな彼らに何を残したのか?これは、一人の若者が人生をかけて残した音楽と、かつて若者だった人たちの物語。
(NHKのホームページ「番組内容」からの引用)

というもので、ちょうど40代を迎えようとする「失われた世代」と呼ばれる(志村氏を含めた周りの)人々の葛藤と必死な生きざまが、彼の故郷、富士吉田から見える富士山や自然の美しさと対比させながら、見事に描かれていて、とても考えさせられるものとなっていました。

「幸せ」が社会から約束されることなく、厳しい就職氷河期中で、早くから挫折を味わっている彼らには、それ以前の世代にはない(辛い思いをしたことによる)繊細さとその裏返しであるやさしさがあります。番組中に出てくる宮城県の女性のエピソードにも、そうした厳しい環境の中でも、「自分らしさ」を追い求める姿と、そうした世代と共に歩み、寄り添った志村正彦(1980年7月10日 ~ 2009年12月24日)の(良い意味での)ナイーブな歌が、本当に素晴らしく、そしていとおしいと感じました。

「人生」って、こんな感じだよなと、年とった私が先輩面をしながら評論家風に言うのは(そんな思いをさせているのが、まさしく私たちの世代だと考えると)とても気が引けるのですが、それでも「人生」って、実はこんな感じなんだと思います。あがいてあがいて、立ち止まることなんてできず、それでもあがき続けていくものだと思います。そして、そうやって今、必死に生きている「失われた世代」を少しでも応援出来たらと心から思います。

今日の朝、通勤電車の中で、インターネトの音楽配信サービスを使って、フジファブリックの「若者のすべて」を初めとする(志村正彦時代の)昔の曲をじっくりと聴いてみました。いつもの電車からの風景が、なぜか、まったく違うように感じられます。(「失われた世代」の)彼らが見ている風景は、もしかしたら、こんな感じなのかな? 周りから押し寄せる大きな不安を感じながらも、それでも自分の中にある小さな思い(希望)を必死で守り育てようとしている姿は、実は、まさしく今の自分自身のような気もします。


こちらはYoutubeにアップされているフジファブリックの「若者のすべて」のPV

久しぶりに、とても考えさせられる番組と「歌」に出会いました。私が観たのは以前、BSで放映されたものの再放送だったようですが、是非、機会があれば観てみてください。自分の失った(失う)ものの大きさと、それでも生きていく勇気をほんの少し得ることができるかと思います。

(2020年3月27日追記)
昨日、在宅勤務をしながらテレビを点けていたところ、ちょうど「ヤマナシ・クエスト 若者のすべて~フジファブリック志村正彦がのこしたもの~」の再放送をやっていました。結局、最初から最後までしっかりと観てしまったのですが(汗)、こちらも良い番組でした。2019年12月でボーカルの志村正彦氏が没後10年になるとのことで、こうした特集番組が組まれたようです。それにしても彼の音楽が与えた影響は色々な意味で大きいのだなあと思いました。偶然とはいえ、こうして彼の特集番組を続けて観ることができて本当に良かったです。



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