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あまりにも暑いので、ヴァイスのリュート作品集を聴くことにしました [音楽を聴いている]

皆さん、ご存知の通り、今週に入って、関東は本当に暑い日が続いています。こんな日に、涼をとるのにぴったりな音楽がヴァイス(Sylvius Leopold Weiss, 1687~1750年)のリュート作品集です。
私がこのドイツ、ドレスデンで活躍した作曲家・リュート奏者、ヴァイスのことを知ったのは比較的最近、4、5年ほど前、そのころちょうど出版された松本大輔氏著「このNAXOSを聴け!」を読み、CDを購入してみた時からです。その時購入したのはNAXOSレーベル、ヴァイスのリュート・ソナタ・シリーズの第6集、米国出身でロンドンでリュートの修行をしているロバート・バートの、中庸という言葉がぴったりの演奏で、その後、私の愛聴盤となりました。
抒情性に溢れた、とても優しく、そして落ち着いた、深みのあるバロック音楽とでも言うのでしょうか? 聴いているうちに、自分の気持ちが静まり、そして徐々に、自分の心が透明感のようなもので満たされていくのを感じることができます。本当に美しい、癒しの音楽(演奏)です。同じリュートのための作品を残しているダウランドやバッハと比べても、決してひけをとらないというか、かえって聴きやすいとも感じます。こんな素晴らしい曲がありながら、リュートという楽器がなぜ、その後廃れてしまったのか、理解に苦しみますね。バッハとも親交が深かったようで、お互い尊敬しあう関係だったそうです。バロック音楽好き、クラシック音楽好き、そして音楽を好きな人に是非一度は聴いて欲しいと思います。今はこのヴァイスのリュート・ソナタ・シリーズも10作を超えていますが、私は中古CD屋さんに行くと常にこのシリーズで、未だ自分の持っていないCDがあるかどうかから探すようにしています。ときどきNAXOSはこうした素晴らしい企画ものを出します。どこまで続くのか分かりませんが、このシリーズについては、全て聴いてみようと思っています。

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写真は「ヴァイス:リュートのためのソナタ集 6(第7番, 第23番, 第45番)」(CD)。他の演奏者の演奏も聴いてみたのですが、ヴァイスに限っては、このロバート・バートの演奏が一番しっくりきます。

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