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約40年ぶりに「ラーメンショップ」でネギラーメンを食べました [食事をしている]

前の記事で書いたように、先週末の土日、次女と妻は一緒に鬼怒川温泉に一泊旅行をすることとなり、私は自宅でお留守番ということになりました。そして、その土曜日の午前中に次女はバイオリンのレッスンがあり、それが終わってから鬼怒川温泉に行くというので、妻と次女を車に載せ、次女を東京目黒区のバイオリンの先生の御自宅まで送り届け、レッスンを終えた娘を迎え、二人をJR恵比寿駅まで送り届けてしまうと、さあ、これからは日曜日の夜までの間、私は全くのフリーです。

「さあて、何をしようかな? ちょっとお腹が空いたからどこかでお昼でも食べようか」などと思っていると、ふと「ラーメンショップ」のことを思い出しました。マニアの間では「ラーショ」と呼ばれるこのラーメンチェーン店に私はとても懐かしい思い出があります。もう40年近く前、私が東京葛飾区の姉の下宿に身を寄せながら大学浪人生活を送っていた頃、近くに住む、同様に浪人生活を送っていた(福岡の)高校時代の同級生の友人と一緒に、よく西小岩にあった「ラーメンショップ」に通っていたのです。

この友人とは浪人中に偶然、御茶ノ水のパチンコ屋で再会(おいおいっ)、同じ予備校に通っていること(校舎はちがっていて、彼の方が良いクラスでした。トホホ…)、そして、なんと、それぞれの下宿もそれほど離れていないことが分かり、その後は彼の下宿近くの雀球屋(懐かしいです)などで、時々一緒に遊ぶようになり(こらこらっ)、その雀球屋のすぐ隣に「ラーメンショップ」があったのでよく二人で利用していました。当時は、お互い、なんとも宙ぶらりんな浪人中ということもあって、二人でよく愚痴をこぼしたり、また受験についての悩みを語り合ったりしたことは、今となっては懐かしい思い出です。翌春、友人は三田の大学、私は高田馬場の大学に何とか入学しましたが、その後も下宿先が以前のままだったこともあって、大学を卒業するまで、よくお互いの下宿でお酒を飲んだりしていました。

当時、私達が通った西小岩の「ラーメンショップ」は、たしか大学を卒業したころにはなくなってしまったかと思うのですが、最近になって「ラーメンショップ」が他にも何店舗もあり(Wikipediaによると、2014年4月時点で本州・四国・九州に300店舗以上あるそうです。そういえば、いつだったか車を運転していたときに見かけたことがありました)、マニアを始めとする多くの方から愛され続けていることを知りました。40年近く前に食べた西小岩の「ラーメンショップ」の味は今でもはっきりと覚えています。よし、あの懐かしい味をもう一度体験してみようと、自宅までの帰りに寄ってみることにしました。

神奈川県内の「ラーメンショップ」で、これから行けそうなところを調べてみると川崎市宮前区に「ラーメンショップ 川崎水沢店」があり、評判も良さそうだったので、そこに行ってみることにしました。実は自宅からも微妙に遠く、恵比寿からも車でかなりかかったのですが、何とか到着。店舗に掲げられた赤い大きな看板は昔、通っていたお店と変わらないもので私を喜ばせました。

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こちらが、この日訪れた「ラーメンショップ 川崎水沢店」。奥の部屋にはテーブル席も設けられており、人気店であることが伺えました。

昔、よく食べていたネギラーメンとトッピングの玉子の食券(ラーメンは、昔よく食べていた中盛ではなく普通のサイズにしました)を自販機で購入してカウンター席に座り、ラーメンを待ちます。お店の中は多くのお客さんで賑わっています。暫くすると茹玉子を載せたネギラーメンが私の前に着丼しました。思ったよりも麺は細く、少し透明感のあるスープの中に漂っています。

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こちらが「ラーメンショップ 川崎水沢店」のネギラーメン(茹玉子トッピング)

食べると、すぐに懐かしい思いに囚われました。化学調味料で整えられた味はB級と言ってしまえばそれまでですが、あっさりしていて食べやすく、なかなか美味しいです。しかし、昔食べた、あの「ラーメンショップ」の味とは少し違うような気がします。「前のはもっと背脂が入っていて、パンチがあるというか、コクがあったような…」などと思いながらも完食。こうして私は約40年ぶりとなる「ラーメンショップ」のラーメンを楽しみました。調べてみると「ラーメンショップ」は「加盟店間における統一性はさほど強くなく、個人経営店の緩やかな連合体といった性格を持つ」(以上、Wikipedia「ラーメンショップ」解説文からの引用)そうで、各店舗ごとに微妙に(店によってはかなり)味が異なるようです。

そこで、一人でお留守番していることに良いことに、翌日の日曜日の昼に、もう一軒、別の「ラーメンショップ」に行ってみることにしました(汗)。車で向かったのは、自宅から一番近いと思われる横浜市港北区の「ラーメンショップ 高田店」です。お店の外観は川崎水沢店とほぼ同じ、看板には赤地に白字で「ラーメンショップ」と書かれ、その左右には、こちらは明朝体と思しきフォントで「うまい」の文字が添えられています。今回も、前回と同じネギラーメンを頼んでみました。

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こちらが翌日、日曜日に訪れた「ラーメンショップ 高田店」

ここで頂いたネギラーメンの味は川崎水沢店と似ていて、思いの外スッキリとした味わいです。昔、よくしていたように途中で黒胡椒をかけたり、生おろしニンニクを入れて味変を楽しみながら完食。ふうっ、こちらも美味しかったです。ごちそうさまでした。ちなみにこちらのお店は、口頭で注文し代金は後払いというスタイルでした。

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そしてこちらが「ラーメンショップ 高田店」のネギラーメン。川崎水沢店と比べるとレンゲが異なります。昔、通った「ラーメンショップ」はたしか、高田店と同じタイプのれんげでした。また、よく見るとラーメンが置かれたカウンターテーブルの色が同じです。看板を含め、こういったところで同じチェーン店だと分かります。

この週末、私はこうして二軒の「ラーメンショップ」を訪れました(汗)。どちらも、なんとも懐かしく、美味しかったです。同じくWikipediaによると「家系ラーメンの元祖である吉村家の創業者である吉村実は、平和島の京浜トラックターミナルにあったラーメンショップ(現在は閉店)で働き、半年でノウハウを身につけた。このことからラーメン評論家の石神秀幸は、家系ラーメンのルーツはラーメンショップであると述べている」(以上、Wikipedia「ラーメンショップ」解説文からの引用)とのことです。私的にはこの週末に頂いた「ラーメンショップ」のラーメンにもう少し背脂を足した、家系ラーメンとまでは言わないものの、こってりとした、あの時の思い出の味をもう一度味わってみたいものです。

これからも、いつか、あの思い出の味に出会えることを夢見て、また機会を見つけて、また他の「ラーメンショップ」でラーメンを楽しんでみることになりそうです。

さすがにラーショ巡りに妻や娘は付き合ってくれないだろうなぁ(嘆息)。


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