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日本人ピアニスト、内藤晃の新譜「Paysage」を入手しました [音楽を聴いている]

先週、いつも拝見しているブログ「気ままな生活 ♪音楽と本に囲まれて暮らす日々の覚え書♪」を見てみると、日本人ピアニスト、内藤晃(ないとう あきら 1985年〜)が昨年リリースしたというCD「Paysage」が紹介されていました(その記事はこちら→http://kimamalove.blog94.fc2.com/blog-entry-4079.html)。

実は私は内藤さんとは面識があります。十年以上前の話になるのですが、私は彼のSNSを通じてフランス人ピアニスト、ヨウラ・ギュラ−(Youra Guller 1895~1980)の弾くベートーベンのピアノ・ソナタや、旧ソ連出身の夭折のピアニスト、ユーリ・エゴロフ(Youri Egorov 1954~1988年)のことを教えてもらい、その後、彼とはメールでやりとりして、それらのダビングしたCDを送って貰ったりもしました。また横浜市本郷台で開かれた彼のコンサートを聴きに行き、終演後にお会いしたこともあります。

そんな彼の新譜ということで、調べてみるとインターネット音楽配信サービス「Spotify」でアルバムが聴けるようだったのですが、彼にこれまでの謝意と敬意を表すべく、ネットでCDを注文、日曜日に自宅に届いたという訳です。

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内藤晃「Paysage」(CD)。「Paysage」とはフランス語で「風景」「風景画」のことです。

<収録曲>
1. フランシス・プーランク/間奏曲 FP118
2. プーランク/愛の小径(編曲:内藤晃)
3. ガブリエル・フォーレ/言葉のないロマンス Op.17-3
4. フレデリック・ショパン/ワルツ Op.64-2
5. デオダ・ド・セヴラック/「セルダーニャ」~第2曲「祭〜ピュイセルダの思い出〜」
6. モーリス・ラヴェル/亡き王女のためのパヴァーヌ
7. フェデリコ・モンポウ/「風景」~第2曲「湖」
8. フォーレ/舟歌 第6番 op.70
9. フォーレ/ノクターン 第6番 Op.63
10. モンポウ/橋(ピアノ版)
11. セヴラック/「休暇の日々から」第1集~ 第7曲「ロマンティックなワルツ」
録音:2021年9月7-9日 小樽マリンホール、ピアノ:スタインウェイ

どちらかというと内省的な、私の好きな曲ばかりです。自宅1階のリビングルームで妻と一緒に聴いてみたのですが、彼の丁寧かつ繊細なピアノ表現に包まれ、落ち着いた素敵な一時を過ごすことができました。

収録曲の中でも特に10曲目のモンポウ(Federico Mompou 1893〜1987年)の「橋(El pont)」という曲とその演奏に、私は強く惹かれました。多分、初めて聞く曲ではないでしょうか(恥ずかしながら、私がモンポウで持っているCDはモンポウの自作自演集4枚組のみです)。この曲のことをもっと知りたいと思ってネットで調べていると、なんと内藤さんが自ら、この曲のことを解説している記事に出会いました(その記事はこちら→https://note.com/akiranaito/n/nf72fbaf524d1)。

こうして私は、この曲のことを良く知ることができました。本当に素敵な曲だと思います。Youtubeに彼の弾く「橋」の演奏がアップされています。ぜひ、聴いてみてください。


こちらがYoutubeにアップされている内藤晃による「Federico Mompou: El pont」。2016年1月29日、東京、巣鴨の東音ホールでのライブ演奏です。


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