SSブログ

レコードプレーヤーの「音」について [考えている]

前の記事で、実家のCD再生機器をマランツのCDプレーヤ「CD-17D」からパイオニアのDVD/CDプレーヤー「DV-S9」に入れ替えたことを書きましたが、その後、この「DV-S9」について書かれた記事をネットで検索しながらネットサーフィンをしているうちに、とあるブログの記事に行き当たりました。

それは「koulog」と名付けられた、個人の方のブログ記事でして、ここに書かれていた内容は、

アナログレコードの音が良いと言う意見は、多分低域共振で揺すられた少し緩めな低音感とカートリッジの高域の色づけ(ダンプしてはいるが高域共振もある)などが好ましい音色として受け止められていると想像しています。
(「koulog」2006年11月1日記事「最後のアナログプレーヤー」からの引用)

というものです。多分、これが真実だと私も思います。

この少し緩め低音感と高域の色づけは、良く言えば「味わい」となるのかも知れませんが、ピュアオーディオ(原音忠実再生)の立場からすれば、間違いなく「雑味」であり、忌避すべきものです。と言いながら、私はこの「雑味」が好きなんだろうなーと思います。その意味で、私はオーディオ機器にそれなりの拘りは持つものの、真の意味ではオーディオファンではないのでしょう。

このkou氏の見事な分析には敬服しました。是非、機会があれば記事の全文(http://kouyamamoto.cocolog-nifty.com/blog/2006/11/post_9821.html)を読んでみて頂ければと思います。私は、こうして勝手に個人の方のブログ記事を紹介していますが、もし、問題がありましたら連絡ください。すぐに削除します。

ps-x800.jpg
こちらはkou氏の記事で紹介されているソニーのレコードプレーヤー「PS-X800」。「バイオトレーサーに加えアクティブ・トレースサーボ方式を搭載したリニアトラッキング・プレイヤーシステム」(以上、「オーディオの足跡」からの引用。画像も引用しています)とのことです。いつか機会があるようでしたら、このレコードプレーヤーの「音」を聴いてみたいものです。


共通テーマ:日記・雑感

九州の実家のCDプレーヤーを買い換えました [購入しました]

先週の金曜日から今週の火曜日まで九州、大分の実家に三か月ぶりに帰省したのですが(前に帰省した時の記事はこちら→https://syoso-chunen.blog.ss-blog.jp/2020-07-22、その時に実家のステレオ再生装置のいくつかが故障していることに気づきました。壊れていたのは母屋の二階と一階に設置していたレコードプレーヤー2台(オーディオテクニカ「AT-PL300」ソニー「PS-V800」)、そして離れの一階、ピアノを置いている部屋のメインシステムのCDプレーヤー(マランツ「CD-17D」)です。どれも発売後20年以上経った古いものでして、レコードプレーヤは2台ともターンテーブルの回転数の異常、そしてCDプレーヤーはCDの読み取り不良といった症状です(涙)。

レコードは、離れ一階のメインシステム(レコードプレーヤーはTechnics「SL-7」)で聴くことができるので、何とかしのぐことが出来るのですが、CDプレーヤーの方はどれも使用中で、もう替えがありません。修理することも考えたのですが、手間とかかる金額を考えると二の足を踏んでしまいます。そこで、とりあえず別府のリサイクルショップを訪れ、中古で良い物がないか探してみることにしました。

期待しながら、最初に足を運んだ「ハードオフ 別府山の手ライフガーデン店」では、残念ながらCDプレーヤーの中古品自体が無く、次に訪れた「リサイクルマート 別府店」でも中古のCDプレーヤーは見つかりません。ネットオークションで探すしかないか(その場合は母が一人で慣れないセッティングを行うことになってしまいます)と絶望的な気分になりながら、お店を出ようとしたのですが、ふとお店の一角に一台、中古のDVDプレーヤーが置かれていることに気付きました。

DVDプレーヤーならCDプレーヤーとしても使えるはずです。動作確認済ということで、少し古そうですが、造りはとてもしっかりしていている上、値段も税込みで9,980円と手頃です。「ええい、ままよ」と思い切って購入(購入資金は母が拠出…汗)、実家に持ち帰りました。

こうして実家にやってきたDVDプレーヤーが、1997年に発売されたパイオニアのDVDプレーヤー「DV-S9」です。発売価格は19万円、当時の高級機種だったようで、重さは何と15kg、AVアンプ並みの重量を誇ります。さっそくアンプに(ライン・デジタル接続の両方で)繋ぎ、手元にあったCDを適当にかけて聴いてみたのですが、出てきた「音」の素晴らしさには本当に驚かされました。私が現在、横浜の自宅で使っている同じパイオニアのCD/SACDプレーヤー「PD-D9MK2」と同じ位、いや、もっと良い音かも知れません。

IMG_0185.jpg
IMG_0192.jpg
こちらが今回、購入したパイオニアのDVDプレーヤー「DV-S9」(中古品)

色々調べてみると、この機種は名機として知られていたようで、特にCDの再生音が良いと評判だったようです。内部はオール銅メッキシャーシーで高級コンデンサがふんだんに使われており、外装は、天板とサイドパネルは厚手のアルミ板製でして、高級感溢れる佇まいは所有する喜びを満たしてくれます。ディスクトレー部のドアは二重化されており、密閉することで動作音の漏出をシャットアウトします。購入した時は外装が少し汚れていたのですが、清掃したところ、天板とフロント上部に小傷がある以外は、とてもきれいで状態も良いものでした。

音は「静寂」というか「無音」の表現が何とも素晴らしいもので、(音の立ち上がりの良さもさることながら)音の消えゆくさま、消え去ったさまが見事に再生されます。これは凄いですね。恥ずかしながら、このようなCDの音は今まであまり聴いたことがありません。デジタルとライン接続両方で、再生音を比較してみたのですが、(アンプの性能も関係しているのか)どうもライン接続の方が良い音のように感じられます。良い買い物ができて本当に良かったねと、母と喜び合った次第です。

とはいえ(CDハイブリッド盤を含めた)SACD盤、CD-Rの再生は出来ないといった制約はありますし、何といっても、これも20年以上の機種ですので、いつ壊れるかと思うと不安です。それでもCD再生に限れば無敵の素晴らしさですし、出費が一万円足らずだったことを考えると、本当に良い買い物をしたのではないかと思います(ちなみに2020年10月現在、Amazonではこの「DV-S9」の中古品を3万円程度で入手することができます)。

これで、実家のメインステレオシステムは一気にグレードアップしました。その後、ネットオークションで動作保証の純正リモコン(中古)を四千円程度で落札、今週中には届く予定です。母が永くこのプレーヤーで、CDを楽しんでくれる事を切に願っています。

IMG_0183.jpg
こちらが九州の実家、離れの一階部屋のステレオシステム
 レコードプレーヤ   Technics「SL-7」
 フォノカートリッジ  Technics「EPC-P23」
 DVD/CDプレーヤー  Pioneer「DV-S9」
 カセットデッキ    Pioneer「CT-415」
 CDレシーバー    Kenwood「R-K711」(CD部は故障、アンプはデジタル・ライン接続可)
 スピーカー      Royd「TOPAZ」


共通テーマ:日記・雑感