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ラトナ・サリ・デヴィ・スカルノ著「選ばれる女におなりなさい」を読みました [本を読んでいる]

今日の朝、ラトナ・サリ・デヴィ・スカルノ著「選ばれる女におなりなさい デヴィ夫人の婚活論」を読み終えました。この本は家内が娘に読ませたい(家内自身も読んでみたい)と言い出し(苦笑)、私が図書館に貸出予約をしたものです。予約者が多く、借りるまでかなりの日数(何か月も)かかったのですが、やっと私の順番が回ってきて、こうして手元に届きました(私が図書館で借りる手続きをしたのですが、係の方が私の顔を見て不思議そうな顔をしたのが何とも気恥ずかしかったです)。そして家に置きっぱなしになっていたのを、私自身、どんな本か知りたくて読んでみたという訳です。

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ラトナ・サリ・デヴィ・スカルノ著「選ばれる女におなりなさい」(講談社)。ちなみに表紙のカバー写真はスカルノ大統領に請われて送った17歳の時の写真です。その美貌ぶりには目を奪われますが、本書中に何枚か載っているポートレート写真も、本当に美しく品のあるもので、魅せられます。当時の世の男たちが彼女に夢中になったことは想像に難くないですね。

デヴィ夫人へのインタービューをそのまま文字起こししたような本でして、二時間もかからずに読むことが出来ます。内容は、前半部分が自身がこれまでの人生を、後半部分は自身の婚活論を語るといったものとなっています。

特に前半部分の自身のこれまでの人生を語っているところはとても興味深く読みました。何といっても皆さんご存じの通り、インドネシア大統領夫人だった彼女ですので、その人生は波乱に満ちたもので読んでいて飽くことはありません。その中でも特に幼少期から大統領夫人となるまでの四半世紀は印象深かったです。これは後半部分、婚活論においても語られているのですが、幸福はお金で賄うことが出来るといった(私にとっては)シビアとも思える金銭感覚はこの時に養われたものと思われますが、一つの見識として評価すべきものかと思います。私のような貧乏人に限って、お金の価値を過度に低くみようとするというか、意味なく貶めて考えがちです。彼女はお金の価値をきちんと幸せになる手段として認めています。そこが(私のような)凡人とは違うなあと、まじめに感心しました。

また、後半部分の婚活論においては、ポジティブな考えの下で行動すべきと謳っているのですが、一方で常に「女を磨く」努力を忘れるなと釘をさしています。それは教養や語学から始まり、女性ならではの身だしなみやマナー、エチケットといった全般に亘るものですが、そうした努力をしている女性に素晴らしい男性との出会いのチャンスは訪れるとの主張は確かに合点の行くものでした。また、結婚後の夫婦生活について夫(男性)を立てなさいといった、一見、古めかしいとも思える意見を述べていますが、私もこれこそ、夫婦生活を幸せなものにする秘訣かと思います(私たち夫婦が当てはまるかどうかは別ですよ)。夫(男)にとって妻は、前提として、その存在そのものが「特別」なものなのです。なので、ある程度は妻からも特別扱いしてもらわないと結婚生活はかなりツライものとなってしまいます。まあ、正直、私に幸せな結婚生活について語る資格があるのか微妙ですので、これ以上の言及はさけますが(涙)、彼女の論は正論と言ってよいものと思いました。

私には到底知りえない、セレブリティでなければ知りえないヨーロッパの社交界のエピソード等は、とても興味深かったです。誰彼にでも勧めるかと問われれば返答に困りますが、このような本もたまに読んでみるのも面白いですね。私はそれなりに楽しく、この本を読み終えました。

実はもうそろそろ、図書館にこの本を返却しなければならないのですが、家内と娘はこの本を読んだのかしら?


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これまでしっかり観ていなかった昔のテレビアニメ番組を暇にあかせて観ています(10) [テレビを観ている]

前の記事でも申し上げたように、もう、すっかりアニメとラノベの紹介ブログと化してしまっている私のブログですが、勢いに任せてもう一本、最近観て、とても面白かったテレビアニメを紹介したいと思います(汗)。

それは、毎日放送等で第1期は2019年1月から3月まで、そして第二期は2020年4月から6月まで放送された「かぐや様は告らせたい?〜天才たちの恋愛頭脳戦〜」です。原作は「ミラクルジャンプ」や「週刊ヤングジャンプ」(どちらも集英社)にて連載され、「シリーズ累計発行部数は2020年7月時点で1200万部を突破している」(「Wikipedia」解説文からの引用)という人気コミックです。私はインターネット動画配信サービス「NETFLIX」で、このテレビアニメを視聴しました。内容は、

将来を期待されたエリートたちが集う名門校・秀知院学園(しゅうちいんがくえん)。
その生徒会のメンバーである副会長・四宮かぐやと会長・白銀御行はお互いに惹かれ合っているものの、高すぎるプライドが邪魔をして半年が経っても告白することが出来ない。素直になれない二人は、いつしか自分から告白することを「負け」と捉え、「いかにして相手に告白させるか」ばかりを考えるようになり、権謀術数の限りを尽くした“恋愛頭脳戦”を繰り広げる。
(以上「Wikipedia」解説「あらすじ」からの引用です)

といったギャグ色の強いラブコメアニメです。

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登場人物は全て、とても魅力的なのですが、その中でも私が大好きなのは何と言っても裏主人公の石上 優(いしがみ ゆう)と主人公白銀 御行(しろがね みゆき)の父です。アニメもコミックも第三話(巻)くらいまで観るか読むかしていただくと、その面白さに気付いていただけるかと思います。

これは本当に面白かったです。久々に、アニメを観ながら何度も、それこそお腹を抱えて笑いました。バカバカしいと言ってしまえばそれまでなのですが、アニメのキャラクター達が本当に個性的で観ていて飽くことがありません。登場人物がみんな高校生なので、基本的に「すなおでいい子」なところが良いです。そして、こんなことを言うのは無粋なのですが、ストーリーやギャグの中に「恋愛」の本質が見え隠れするところが、このアニメの最大の魅力なのだと思います。今年に入って色々なテレビアニメを観ましたが、その中でも一番の傑作ではないでしょうか。下ネタもそれなりにありますが、何とかぎりぎり許容内というか、心置きなく笑えるもので、下品なものとはなっていません(これはあくまでも私の主観です)。

2020年10月現在、コミックは19巻まで出ていますが、現在アニメ化されていているのは内容としては9巻までです。そこでアニメを観終えた翌日、私は会社のビルの地下一階の「TSUTAYA」に走り、続きとなる10巻から19巻までをまとめて借りて、それこそ一気読みしました。原作のコミックも当然のことながらめちゃくちゃ面白いです。(自分の歳を忘れて)クスクスと笑いながら、会社の執務室で読み耽った次第です(こらこらっ)。

今月25日にはOVA&TVアニメ第三期の製作決定が発表され、アニメの方はこれからも楽しめそうですし、コミックも11月19日には20巻が発売されます。原作コミックの方はストーリー的には終盤というか、もうすぐエンディングを迎えそうですが、個人的にはまだまだ続けてほしいと願うばかりです。観て(読んで)笑えて面白い、私のイチオシのアニメ(コミック)作品です。


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これまでしっかり観ていなかった昔のテレビアニメ番組を暇にあかせて観ています(9) [テレビを観ている]

最近の私のブログは、年甲斐もなく、もうすっかりテレビアニメとライトノベルの紹介記事ばかりとなってしまっていて、何とも恥ずかしい限りなのですが、今回もこれまで紹介していなかった、最近観た、そして今も観ているテレビアニメを二本紹介したいと思います(大汗)。

まず最初に紹介するのは「魔法科高校の劣等生」です。TOKYO MX等で第1期は2014年4月から同年9月まで、そして現在、第二期「来訪者編」が放送中のテレビアニメドラマでして、内容は、

かつて「超能力」と呼ばれていた先天的に備わる能力が「魔法」という名前で体系化され、強力な魔法技能師は国の力と見なされるようになった。20年続いた第三次世界大戦が終結してから35年が経つ西暦2095年、魔法技能師養成のための国策高等学校の一つ、国立魔法大学付属第一高校に、エリートとして将来を約束された「一科生(一課生)」の妹と、その補欠である「二科生(二課生)」の兄が入学した時から、卒業するまでの物語である。
四葉家という秘密主義の家系の次期当主候補として将来を縛られた妹・深雪と、そのガーディアンとしてやはり束縛されている兄・達也が、自分たちの自由を掴み取ろうとする物語が大筋となっている。兄妹の高校在学期間を舞台とし、「優等生」も「劣等生」もひっくるめた、学内・学外を問わない多数のキャラクターの物語が繰り広げられる。
(以上、「Wikipedia」の解説文からの引用です)

というものでして、原作となる佐島勤によるライトノベルのシリーズ累計発行部数は2019年11月時点で1500万部以上を誇るおばけ小説です。実際、本屋でライトノベルコーナーに行くと、このシリーズがずらっと並んでいたり、平積みされている様は壮観です。まさしく人気ラノベといって良いかと思います。

私はこのアニメをインターネット動画配信サービス「NETFLIX」で観ているのですが、ここまでテレビアニメ版を観た限りにおいては、内容に深みがあるというよりかは、どちらかというとかなり単純なヒーローものの延長といった感じでして、流石に私のような中高年のオッサンには、ちょっとツライかなぁというのが正直な感想です。小中学生向けなのかな?(と言いながら私はしっかり観ていますが… (°O゜)☆\(^^;) バキ!)しかしながら登場人物は多彩、かつ、それらのキャラクター設定は魅力的で、作品の世界観もかなり複雑なところは面白いです。

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なんだか本文では貶してしまいましたが、ヒロインの司波深雪(しば みゆき)だけは別格でして、いい歳して萌えまくってます(こらこらっ)。

そしてもう一本は2016年7月より9月までTOKYO MX等で放送された「ReLIFE」です。こちらは、

前職を3か月で退職し、求職中の海崎新太。元々大学受験で2浪した上、大学院に進学していたため社会人経験やキャリアが乏しく、現在27歳で就活は難航する。これからの生活に悩む海崎の前にリライフ研究所の職員を名乗る夜明了が現れる。夜明は海崎を社会復帰させるとして、『1年間の高校生活を送る秘密実験』に参加することを提案する。
1年間の生活費とその後の就職先の紹介のために、リライフ検証実験に参加することを決めた海崎は、2度目の高校生活を送り始める。大学院まで卒業したはずの海崎だが、テストを受ければ全教科赤点で追試の連続になり、体育ではボール投げでは肩が回らず、徒競走では足が釣って転倒する始末。
2度目の高校生活に悪戦苦闘する海崎だったが、秀才だがコミュ障でボッチ女子の日代千鶴、勉強は得意だが運動音痴なチャラ男の大神和臣、ぶっきらぼうで努力家の狩生玲奈、編入生で天然系の小野屋杏……といった個性的なクラスメイト達と共に翻弄されつつも高校生活を送るうちに、海崎の内面だけでなく周囲にも変化が起こっていく。
(以上「Wikipedia」の解説「あらすじ」からの引用です)

というもので、私はインターネット動画配信サービス「Amazon Prime Video」で観ました。こちらは20代の社会人を対象に作られたではと思われるテレビアニメでして、原作は夜宵草による漫画(全15巻)です。内容はとても面白く、観ていて私自身、自らの高校生活を思い出したりして、少しほろ苦い思いをしたりしました。こうして私はストーリーには感動したのですが、ただ、アニメの画と音に違和感があったというか、私には最後まで馴染めなかったのがとても残念でした。独りよがりな意見ながら、もうちょっと何とかならなかったかなぁというのが正直な感想です。一方で(主人公が昔、高校生の時に聞いていた自作MDの中に入っている曲というコンセプトで)2000年前後に流行したヒット曲が各話ごとに違うエンディングテーマになっているのですが、各話毎のエピソードとの関連性もあって、何とも懐かしく、そしてとても印象深く忘れられないものでした。

「ReLIFE」各話毎のエンディングテーマ
第1話:イ―ジュ-★ライダー(奥田民生)
第2話:HOT LIMIT (T.M.Revolution)
第3話:タイミング~Timing~ (ブラック・ビスケッツ)
第4話:「HONEY」(L'Arc~en~Ciel)
第5話:「これが私の生きる道」 (PUFFY)
第6話:「Sunny Day Sunday」(センチメンタル・バス)
第7話:「サウダージ」 (ポルノグラフィティ)
第8話:「雪の華」(中島美嘉)
第9話:「There will be love there -愛のある場所- 」(the brilliant green)
第10話:「明日への扉」(I WiSH)
第11話:「PIECES OF A DREAM」(CHEMISTRY)
第12話:「夏祭り」(Whiteberry)
第14話:「花」(ORANGE RANGE)
第15話:「CHE.R.RY」(YUI)
第16話:「LA・LA・LA LOVE SONG」(久保田利伸 with ナオミ・キャンベル)
(出典「Wikipedia」解説)

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どちらも原作となる小説、漫画も読まず、テレビアニメだけを観て、勝手にこうした評価をしているので、もしかしたら見当違いなことを言っているのかも知れません。ただのオッサンの戯言と笑って許していただければ幸甚です。

以上、最近、テレビアニメばかり観ていて、自分でもちょっと「おいおいっ」と心配になってきた、一人の中高年の男の簡単な報告でした。ちゃんちゃん。

(2020年10月28日追記)
記事で紹介した「ReLIFE」ですが、原作となる漫画ではアニメでのエンディングの後日談等が読めることを知り、さっそく昨夜「ReLIFE 15 Kindle版」を余っていたポイントで購入、(フルカラー版でしたので先日ゲットした「Kindle Paperwhite」ではなく)手持ちのiPadを使って読みました。いやあ、良かったです。これは大人のお伽噺ですね。私は最終巻となる、この15巻だけを漫画で読んだので断言するのは憚られますが、(本文でも述べた通り)アニメの方は画と音にくせがあるので、テレビアニメよりも原作の漫画で読んだ方が良いと思いました。

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ReLIFE 15【フルカラー・電子書籍版限定特典付】 (comico)


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10月に開催されたAmazonプライムデーに「Kindle Paperwhite」を購入してしまいました [購入しました]

これも少し前の話になりますが、10月13日から14日に開催されたAmazonの48時間のセールで「Kindle Paperwhite」が破格の安さで購入できることを知り、ついポチッと購入してしました。

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こちらが今回購入した「Kindle Paperwhite」。軽さ、見やすさを最優先すべく、保護フィルムやカバー等は付けず、素のままで使うつもりです。

前にも書きましたが、私は主に節約のため、普段、本は基本的に図書館から借りて読むようにしています。ただ新刊等、図書館には入っておらず、どうしても読みたい本(特にTSUTAYAでも借りることの出来ない最新刊の漫画)については購入してしまうこともしばしばです(汗)。そうした時、本を買ってしまうと、読み終えたときに結局、置き場所に困ってしまいます(ブックオフ等に売ってしまえばよいのでしょうが、気に入っている本だとなかなか売ることができません)。また、同じ本でも電子書籍だと少し割安で買える事もあって、私はこれまでなるべく電子書籍で購入し、手持ちのiPadに専用アプリをインストールして読んでいたのですが、本(特に小説)を読むにはiPadは少し重く、取り回しに苦労することもしばしばでした。

今回、私が購入した「Kindle Paperwhite」は一番安価なモデルとなる、保存容量が8GBの広告つきwifiモデル(色は黒)でして購入価格は7,875円と、通常価格13,980円の約43%引きでした。これほど安いとなると、つい買ってしまいます。私にとっては8年前、2012年に購入した「Kindle3(Kindle Keyboard)」以来となる、新しい電子書籍リーダーとなりました(以前、Kindle3を購入した時の記事はこちら→https://syoso-chunen.blog.ss-blog.jp/2012-04-23。先日、この古いモデルを引っ張り出してきて使おうとしたのですが、既に壊れてしまっていました)

薄さ8.18mm、重さ182gで、目に優しいe-inkスクリーンはフロントライトを搭載し、本物の紙のような感覚で電子書籍を読むことができます。今は使う予定はないのですが(こらこらっ)、いつかまた電子書籍を読むときに、これを使おうと今からワクワクしています。


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これまでしっかり観ていなかった昔のテレビアニメ番組を暇にあかせて観ています(8)  [テレビを観ている]

少し前の話になりますが、またまた、暇にあかせてテレビアニメを観てしまいました(こらこらっ)。今回観たのは「やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。(第1期~第3期全て)」(通称「俺ガイル」)です(前回観たテレビアニメの記事はこちら→https://syoso-chunen.blog.ss-blog.jp/2020-10-07。このテレビアニメはTBSテレビで第1期が2013年4月より6月まで、続編となる第2期が2015年4月より6月まで、そして完結編となる第3期は今年2020年7月から9月まで放映されました。私はこのテレビアニメを今回はインターネット動画配信サービス「Amazon Prime Video」で一気に観ました。

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この物語は、

孤独に負けず。友達もなく、彼女もなく。リア充には「爆発しろ!」とつぶやき、将来の夢は「働かないこと」とのたまう。そんなひねくれ高校生・八幡が学校一の美少女・雪ノ下雪乃が所属する「奉仕部」に入部して……。
見た目ビッチの由比ヶ浜結衣や天使のような戸塚彩加にも囲まれて、どう考えてもラブコメ展開!? と思いきや、繰り広げられるのはまちがいだらけの青春!あざとかわいい後輩キャラ「一色いろは」も加わり、雪乃、結衣、八幡の関係は変化を見せる……?
(以上、ガガガ文庫「「やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。」」HPの「ストーリー」からの引用。一部、文章中の一部を削除しています)

というもので、ガガガ文庫(小学館)より刊行された原作となるライトノベルは、2019年12月の時点で全世界の累計発行部数は1,000万部を突破、「このライトノベルがすごい!」(宝島社)で2014年、2015年、2016年と3年連続で作品部門1位、殿堂入りとなっています。

このテレビアニメに私は年甲斐もなく、本当にドハマりしました。私は60を間近に控えた中高年ですが(涙)、もし中学・高校生で読んでいたら、それこぞ主人公の比企谷八幡の真似をして、暫くの間、かなり痛い少年として生活していただろうことは間違いありません(大汗…)。それくらい、この主人公の考え方と行動は共感を覚え、そして魅力を感じるものでした。昔、中学・高校性の時に庄司薫の「赤頭巾ちゃん」シリーズや橋本治の「桃尻娘」シリーズに夢中になっていた頃の自分を思い出します(遠い目…)。

観終えた後の感想は、標題にあやかると「やはりこの青春ラブコメテレビアニメ番組はまちがっている」といったものでして、何といえば良いのか、トリックに騙されたような不思議なものでした。よく思い返してみると、ストーリーに色々な「仕掛け」のようなものがほどこされていることに気付きます。この物語は、通り一遍で分かった気になりがちながらも、一筋縄ではない複雑な構造を持っているのです(特にこの物語のキーワードとなる「共依存」については考えさせられます)。

そうしたこともあってか、この物語について色々と考察サイトも開設されていますが、その中で「やはり俺の俺ガイル考察はまちがっている。」(→https://mythoughtsonimguileiswrong.web.app/)における考察は、私にとって、この物語を紐解き、理解する上でとても参考になるものでした。

今は原作となるライトノベルを読むべく、図書館にとりあえず第一巻から第三巻までを貸し出し予約をしたところです。私は当分の間、この物語にドハマりし続けることになりそうです。


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九州、大分の実家に三か月ぶりに帰省しました [旅をしている]

前々回の記事でも書きましたが(その記事はこちら→https://syoso-chunen.blog.ss-blog.jp/2020-10-22、先週の金曜日から今週の火曜日まで九州、大分の実家に三か月ぶりに帰省しました。実家は300坪程の高台の敷地に、築100年を超える母屋と(昔は牛小屋だった)離れ、そして蔵があるという、典型的な田舎の旧家でして、高齢の母が一人住まいをしています。これまでは母が通院のために三~四か月ごとに上京していたので(上京時には姉夫婦の家に泊まっていました)、東京で母に会うことが出来ていたのですが、このコロナ禍の下、そうした機会も無くなり疎遠になりがちだったので、こうして帰省したという訳です。

今回は姉も一緒に帰省(姉は自宅に残した老いた愛犬の世話もあり、日曜日には東京に戻りました)、久しぶりに家族全員水入らずの時間を過ごしました。特に母の買い物(Andoroidタブレット等)に付き添ったり、姉と一緒に近くに住む91歳の伯母様のところに挨拶に行ったり、実家に訪ねてきた別府に住む78歳になる従兄を迎えたりした以外は、のんびりとお互いの近況(特に姉の初孫の様子)を確認しあったり、暇な時間は実家に保管しているレコードを聴いたりしながら過ごしました。

実家に帰った時の私の楽しみの一つが、大分の地酒を飲むことです。今回も、いつも行く隣町の日出町の酒屋「アリタ商店」で、私が好きな豊後大野市の酒屋、浜嶋酒造の「鷹来屋」のお酒(特別純米酒)を買ってきて、地元産の魚の刺身等と一緒に頂きながら幸せな時間を過ごすことができました。そうした日々を送っていると母から「前に買ったお酒が一本、離れの冷蔵庫に入りっぱなしになっている」と教えてもらい、慌てて飲んだお酒が「華鷹」と名付けられた「鷹来屋」ブランドの純米吟醸酒(生酒)です。

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こちらが今回頂いた「鷹来屋」ブランドの純米吟醸酒(生酒)「華鷹」。実家のダイニングルームで撮ったので部屋が散らかっていますが、それはご愛敬ということで…

これは自家栽培した大分三井米を55%に精米して造られたお酒でして、もちろん冷で頂いたのですが、お酒から立ち上るほのかなフルーツ香を嗅ぎながら一口飲むと、口の中でふくよかで上品なうま味が広がります。これは本当に見事なお酒です。いやあ、これはこれまで飲んだ「鷹来屋」のお酒の中でも一二を争う本当に美味しいお酒でした。その晩は嬉しくなってしまい、結局一晩で四合瓶を空けてしまったのですが、完全に飲みすぎですね(こらこらっ)。

そして、前にも述べましたが、帰省した時のもう一つの楽しみが実家に保管しているレコードを聴くことです。イギリスのシンガーソングライター、アル・スチュワート(Al Stewart 1945年~)のレコード等を聴いたのですが(以前、アル・スチュワートについて書いた記事はこちら→https://syoso-chunen.blog.ss-blog.jp/2020-10-06、今回はどうしても聴いておきたい一枚のレコードがありました。それは「アルプス山嶺に消ゆ/加藤恕彦の芸術(ソナタ編)」という、プロコフィエフやヒンデミットのフルート・ソナタのライブ演奏等が収められたレコードです。加藤恕彦(1937~1963年)は山岳事故により26歳で亡くなった夭折のフルート奏者でして、私は以前、横浜で彼の別の演奏を収めたレコードを入手し、その演奏に特別な想いを抱いていました(その時の記事はこちら→https://syoso-chunen.blog.ss-blog.jp/2019-12-23

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こちらが今回聴いたレコード「アルプス山嶺に消ゆ/加藤恕彦の芸術(ソナタ編)」

実家にある、このレコードは前回帰省時に訪れた別府のリサイクルショップ「ハードオフ 別府山の手ライフガーデン店」で偶然見つけて思わず購入しながら、その時は時間が無くて聴く機会を得なかったものです。今回やっと聴くことができたのですが、特にコンサートのアンコールで吹いたフォーレの「ファンタジー」には感銘を受けました。ただ、才能が十二分に開花するまえの蕾のままの演奏を聴くのは少し辛いですね。そっとレコードラックに戻した次第です。

こうして私は実家でリフレッシュすることが出来ました。次は母が上京することになるかと思いますが、また機会を見つけて帰省し地酒やレコードを楽しみたいと思います。


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レコードプレーヤーの「音」について [考えている]

前の記事で、実家のCD再生機器をマランツのCDプレーヤ「CD-17D」からパイオニアのDVD/CDプレーヤー「DV-S9」に入れ替えたことを書きましたが、その後、この「DV-S9」について書かれた記事をネットで検索しながらネットサーフィンをしているうちに、とあるブログの記事に行き当たりました。

それは「koulog」と名付けられた、個人の方のブログ記事でして、ここに書かれていた内容は、

アナログレコードの音が良いと言う意見は、多分低域共振で揺すられた少し緩めな低音感とカートリッジの高域の色づけ(ダンプしてはいるが高域共振もある)などが好ましい音色として受け止められていると想像しています。
(「koulog」2006年11月1日記事「最後のアナログプレーヤー」からの引用)

というものです。多分、これが真実だと私も思います。

この少し緩め低音感と高域の色づけは、良く言えば「味わい」となるのかも知れませんが、ピュアオーディオ(原音忠実再生)の立場からすれば、間違いなく「雑味」であり、忌避すべきものです。と言いながら、私はこの「雑味」が好きなんだろうなーと思います。その意味で、私はオーディオ機器にそれなりの拘りは持つものの、真の意味ではオーディオファンではないのでしょう。

このkou氏の見事な分析には敬服しました。是非、機会があれば記事の全文(http://kouyamamoto.cocolog-nifty.com/blog/2006/11/post_9821.html)を読んでみて頂ければと思います。私は、こうして勝手に個人の方のブログ記事を紹介していますが、もし、問題がありましたら連絡ください。すぐに削除します。

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こちらはkou氏の記事で紹介されているソニーのレコードプレーヤー「PS-X800」。「バイオトレーサーに加えアクティブ・トレースサーボ方式を搭載したリニアトラッキング・プレイヤーシステム」(以上、「オーディオの足跡」からの引用。画像も引用しています)とのことです。いつか機会があるようでしたら、このレコードプレーヤーの「音」を聴いてみたいものです。


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九州の実家のCDプレーヤーを買い換えました [購入しました]

先週の金曜日から今週の火曜日まで九州、大分の実家に三か月ぶりに帰省したのですが(前に帰省した時の記事はこちら→https://syoso-chunen.blog.ss-blog.jp/2020-07-22、その時に実家のステレオ再生装置のいくつかが故障していることに気づきました。壊れていたのは母屋の二階と一階に設置していたレコードプレーヤー2台(オーディオテクニカ「AT-PL300」ソニー「PS-V800」)、そして離れの一階、ピアノを置いている部屋のメインシステムのCDプレーヤー(マランツ「CD-17D」)です。どれも発売後20年以上経った古いものでして、レコードプレーヤは2台ともターンテーブルの回転数の異常、そしてCDプレーヤーはCDの読み取り不良といった症状です(涙)。

レコードは、離れ一階のメインシステム(レコードプレーヤーはTechnics「SL-7」)で聴くことができるので、何とかしのぐことが出来るのですが、CDプレーヤーの方はどれも使用中で、もう替えがありません。修理することも考えたのですが、手間とかかる金額を考えると二の足を踏んでしまいます。そこで、とりあえず別府のリサイクルショップを訪れ、中古で良い物がないか探してみることにしました。

期待しながら、最初に足を運んだ「ハードオフ 別府山の手ライフガーデン店」では、残念ながらCDプレーヤーの中古品自体が無く、次に訪れた「リサイクルマート 別府店」でも中古のCDプレーヤーは見つかりません。ネットオークションで探すしかないか(その場合は母が一人で慣れないセッティングを行うことになってしまいます)と絶望的な気分になりながら、お店を出ようとしたのですが、ふとお店の一角に一台、中古のDVDプレーヤーが置かれていることに気付きました。

DVDプレーヤーならCDプレーヤーとしても使えるはずです。動作確認済ということで、少し古そうですが、造りはとてもしっかりしていている上、値段も税込みで9,980円と手頃です。「ええい、ままよ」と思い切って購入(購入資金は母が拠出…汗)、実家に持ち帰りました。

こうして実家にやってきたDVDプレーヤーが、1997年に発売されたパイオニアのDVDプレーヤー「DV-S9」です。発売価格は19万円、当時の高級機種だったようで、重さは何と15kg、AVアンプ並みの重量を誇ります。さっそくアンプに(ライン・デジタル接続の両方で)繋ぎ、手元にあったCDを適当にかけて聴いてみたのですが、出てきた「音」の素晴らしさには本当に驚かされました。私が現在、横浜の自宅で使っている同じパイオニアのCD/SACDプレーヤー「PD-D9MK2」と同じ位、いや、もっと良い音かも知れません。

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こちらが今回、購入したパイオニアのDVDプレーヤー「DV-S9」(中古品)

色々調べてみると、この機種は名機として知られていたようで、特にCDの再生音が良いと評判だったようです。内部はオール銅メッキシャーシーで高級コンデンサがふんだんに使われており、外装は、天板とサイドパネルは厚手のアルミ板製でして、高級感溢れる佇まいは所有する喜びを満たしてくれます。ディスクトレー部のドアは二重化されており、密閉することで動作音の漏出をシャットアウトします。購入した時は外装が少し汚れていたのですが、清掃したところ、天板とフロント上部に小傷がある以外は、とてもきれいで状態も良いものでした。

音は「静寂」というか「無音」の表現が何とも素晴らしいもので、(音の立ち上がりの良さもさることながら)音の消えゆくさま、消え去ったさまが見事に再生されます。これは凄いですね。恥ずかしながら、このようなCDの音は今まであまり聴いたことがありません。デジタルとライン接続両方で、再生音を比較してみたのですが、(アンプの性能も関係しているのか)どうもライン接続の方が良い音のように感じられます。良い買い物ができて本当に良かったねと、母と喜び合った次第です。

とはいえ(CDハイブリッド盤を含めた)SACD盤、CD-Rの再生は出来ないといった制約はありますし、何といっても、これも20年以上の機種ですので、いつ壊れるかと思うと不安です。それでもCD再生に限れば無敵の素晴らしさですし、出費が一万円足らずだったことを考えると、本当に良い買い物をしたのではないかと思います(ちなみに2020年10月現在、Amazonではこの「DV-S9」の中古品を3万円程度で入手することができます)。

これで、実家のメインステレオシステムは一気にグレードアップしました。その後、ネットオークションで動作保証の純正リモコン(中古)を四千円程度で落札、今週中には届く予定です。母が永くこのプレーヤーで、CDを楽しんでくれる事を切に願っています。

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こちらが九州の実家、離れの一階部屋のステレオシステム
 レコードプレーヤ   Technics「SL-7」
 フォノカートリッジ  Technics「EPC-P23」
 DVD/CDプレーヤー  Pioneer「DV-S9」
 カセットデッキ    Pioneer「CT-415」
 CDレシーバー    Kenwood「R-K711」(CD部は故障、アンプはデジタル・ライン接続可)
 スピーカー      Royd「TOPAZ」


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長月達平著のライトノベル「Re:ゼロから始める異世界生活」の第六章を、現在公開されているところまでまで何とか読み終えました [本を読んでいる]

以前の記事で「Re:ゼロから始める異世界生活」のテレビアニメ、OVA、小説(第13~20巻)等を観たり、読んだりしたことを書きましたが(その記事はこちら→https://syoso-chunen.blog.ss-blog.jp/2020-10-09-1、昨夜、続編となる第六章「記憶の回廊」を、現在公開されているところまで一気に読み終えました。

「Re:ゼロから始める異世界生活」は、突如、異世界に召喚された引きこもりの少年・ナツキスバルが、唯一与えられた能力「死に戻り」の力を使って、ヒロインであるハーフエルフ、エミリアをはじめとする仲間たちと共に、絶体絶命のピンチの中、みんなの命を救いながら、一緒に運命を切り開いていく物語です。

この物語はテレビアニメ(現在第四章の途中まで放映されています)で視聴したり、文庫本やインターネット小説投稿サイト「小説家になろう」で読むことができます。第六章についてはまだ完結していないこともあって、小説(文庫本)を図書館から借りてのんびり読んでみようと考え、まずは21巻を借りたのですが、またまた見事にハマっていまい、22巻から24巻は既に貸出予約手続きはしていたものの、(私の番が来るまで時間がかかりそうだったので)待ちきれなくて今度はインターネット小説投稿サイト「小説家になろう」で、続きを読み始め、昨夜の深夜(夜中の2時位)になんとか読み終えたという訳です。

いやあ、やっぱり面白いです。これも前の記事でも書きましたが、ストーリー展開自体はワンパターンというか「お約束」といった感じなのですが、物語の設定・世界観がかなり複雑な上、多種多様な多くの登場人物のキャラクターがとても魅力的なので、(展開がワンパターンだと分かっていても)読んでいて飽くことがありません。

戦闘や「死に戻り」の際などに避けて通れないスプラッタ描写がかなりあったり、加えて主人公の性格描写、そしてストーリにおいても中二病的要素がふんだんに盛り込まれているので、読者を選ぶかとは思いますが、こうして六十間近のおっさんが夢中になる位ですから、この手のライトノベル好きの青少年の方々(汗)の中には、本当にドハマりしてしまう人も多いのではないかなーなどと、勝手に思ってしまいます。

私の場合は第一章から第四章前半まではテレビアニメで観て、第四章後半から第六章初めまでは文庫版の小説、そして第六章途中からこれまでの分はWeb小説で読むという、なんとも継ぎはぎだらけの観方、読み方をしてしまいました。特に今回のWeb小説の方は(筋を知りたくて)飛ばし読みをしてしまったので、これから図書館から借りる文庫本でもう一度、じっくりと読み直そうと思っています。

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長月達平著「Re:ゼロから始める異世界生活」第21巻(MF文庫J)


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先週末、長女が下宿先で使う机と椅子を購入するのに付き添いました [家族とうまくいっていません]

前にも書きましたが、今年で26歳になった長女は映像・音声・音楽ソフト、インターネットコンテンツ等の企画、制作、販売等を行う会社に勤めていて、今は自宅から数駅離れたところにあるアパートを借りて一人住まいをしています(一人住まいを始めた時の記事はこちら→https://syoso-chunen.blog.ss-blog.jp/2019-02-28。コロナ禍の中、彼女は下宿先からテレワークをしているのですが、今後も在宅勤務が長期間続くことが予想されるとのことで、仕事用の机と椅子を新たに購入したいので、買い物に付き合ってほしいと相談を受けました(要するにお店まで、車の送り迎えと購入した机や椅子の運搬係をやってほしいという話です…とほほっ)。

そこで先週末の日曜日に、彼女の下宿先に出向き、車に乗せると自宅近くの大型の家具&ホームファッション量販店に向かいました。長女の下宿先の部屋は狭いので、大きな机や椅子は置くことができません。小さめでかつ使いやすいものを探したところ、とてもシンプルで手ごろな机とそれに合った椅子を見つけ、椅子の下に敷いて床を傷から守るチェアマットと一緒に購入、その後、別に外出していた家内とも落ち合い一緒に自宅近くの洋食屋で夕食を済ませ、自宅で食後のコーヒーを飲んだ後、長女に持たせる食料品や秋物の衣料を揃え、長女を下宿先に送り届けました。

もう、夜遅くなっていたので、家具の組み立てや設置は彼女一人でやるとのことで、そのまま私は自宅に戻ったのですが、その後LINEで無事組み立てと設置を終えたことを写真付きで送ってきてくれました。

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こちらが長女が送ってくれた、今回新たに購入した机と椅子の写真。部屋のインテリアは白系統で統一されています。狭い部屋ですが、それでも長女にとっては自分の城です。彼女は、今年の4月から8月頃までは自宅に戻ってテレワークをしていたのですが、仕事の関係で私たちとの食事の時間がなかなか合わないことや気ままな生活がしずらいこと、そして何と言っても住まずに払っている下宿代がもったいないからと、また下宿先に戻りました。

これで下宿先からのテレワーク体制はひとまず整いました。長女は少ない給料で、なんとか下宿代や生活費を賄い、仕事のことや友達関係に悩みつつも、(時には友達を下宿先に招いたりしながら)一人暮らしを満喫しているようです。私たちは、そんな彼女をただ見守ることしかできませんが、一人の自立した女性として、(色々な壁にぶつかりながらも)まっすぐ成長することを心から祈るばかりです。


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