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生まれて初めてとなる乗合船での船釣りを体験しました。 [釣りをしている]

先週の木曜日に会社をお休みして、以前、私を葉山 森戸海岸での手漕ぎボート釣りに誘ってくれた(その時の記事はこちら→https://syoso-chunen.blog.ss-blog.jp/2021-11-18ドイツ赴任時代からの30年来の友人と共に、今度は釣り船での海釣りに出かけました。

以前にも書きましたが、この友人は現在、横浜の高級ホテルの総支配人をしています。朝6時半に京急堀之内駅で待ちあわせ、ピックアップに来てくれた釣り船店の車に乗りこみ、横須賀、新安浦港の釣り船「こうゆう丸」へと向かいます。今回、ホテルの釣り好きの従業員二人も一緒に、総勢四名で私たちが乗ったのは「ショートアジ船」と呼ばれる、出船が7時15分、沖上がり13時のアジ釣り専用の乗り合いの釣り船です。

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こちらが今回、乗船した釣り船「こうゆう丸」

出船してから10分ほどでポイントに到着(乗船30分前には酔い止め薬を服用済)、船長の指示するタナに仕掛けを保つようにして、竿をシャクった後、しばらくアタリを待ちます。今回は店の用意している竿、リールをレンタルして使いました。仕掛けは、手漕ぎボート釣りと同様、「LT(ライトタックル)アジ」と呼ばれるものでして、天秤仕掛けを使ったビシ(カゴ)釣りとなります。ただ今回は、餌は赤タンという、食紅に染めた5ミリ四方のイカの切り身(これに味の素をかけたりと、釣り船店によって独自の細工がなされているようです)を針にチョンがけしてアジを釣ります。こんなもので釣れるのか、ちょっと心配になりますが、東京湾での船からのアジ釣りは、これが定番とのこと。ビシにはコマセとなるイワシミンチを詰めてアジを誘うという訳です。

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ポイントに向かう釣り船から見た朝日

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最初のポイントからは富士山がきれいに望めました

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レンタルした竿とリール。釣っている途中で何度か、リールが竿から外れてしまい往生しました。

さっそく竿に力強いアタリがありました。リールを巻き取り、重いビシをコマセバケツに置き、ハリスを手繰り寄せるとアジがかかっています。慎重に船内に引き上げます。さすが沖合に出てるだけあって、堤防釣りでは余りお目にかからない、20cmを超える大きなアジが釣れました。いやあ、こんなに簡単に釣れるなんて、これまで堤防釣りでさんざん苦労していたのが、まるで嘘のようです。

ただ、まだ釣りの初心者の私はせっかく釣れたのに何度も釣り上げる直前でバラしてしまったり、手返しが悪く、友人を含め周りの方々に比べるとかなり釣果が劣っています。一方、同行者の「師匠」と呼ばれる友人のホテルの女性社員はジグヘッドを使ったルアー釣りで次々とアジを釣り上げています。そんな師匠や友人に色々と教わっているうちに、私のアジの釣果も上がってきました。何度か針ごと糸を切られ(おそらくフグの仕業だろうとのこと)、仕掛けを取り替えながらも釣りを続けます。

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こちらは釣りを始めてから2時間ほど経った時点での私の釣果です。その後も釣果を上げることができました。

アタリが無くなったためポイントを移動、それなりの数のアジを釣ったことで、少し落ち着いた私は友人と共に缶ビールを頂きました。そのころになると、ちょうど地合いも良くなかったようで、皆、余り釣れない中、少しのんびりとしていると私の竿に強烈なアタリがありました。アジとは思えないほどの強い引きを、竿のしなりを上手く使いながら、慎重に道糸を巻き続けると、これまで見たことのないような大きな魚がかかっています。慎重に引き上げると、それは30cmを優に超える尺アジでした。みんなから「凄い凄い」と言われて、私はかなり有頂天です。実際、この日の仲間内の釣果の中では一番大きなアジを釣り上げることができました。

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クーラーボックスに冷やしておいた缶ビールを友人と共に楽しむ私。見た目だけはシマノのキャップをかぶり、同じくシマノのカッパを着て、いっぱしのアングラーのように見えますが、釣りの腕前はこの釣り船客の中では多分、一番へたくそです(苦笑)

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尺アジを釣り上げて、満面の笑みを浮かべる私。所謂、ビギナーズラックと言われるものです。

こんな感じで、私は生まれて初めてとなる釣り船での釣りを楽しみました。リールを巻き上げすぎて「それだと(ビシの重さで)竿が折れちゃうよ」と船長から注意されたり、指示ダナを聞き間違えて、しばらく(皆が釣れまくっている中)一人だけ、まったく釣れなかったりと、色々、初心者ならではのミスも犯し、散々な目にも会いましたが(汗)、何事も経験ですよね。次回はもっともっとうまくなって、釣果を上げたいと思います。

結局この日、私は尺アジを含む15~20尾近くのアジと2匹のカサゴを釣り上げました。私以外の仲間は20尾以上のアジを釣り上げています。全部で100尾近くはありそうです。とはいえ、この日、この乗合船に乗ったお爺さんは独りでなんと100尾のアジを釣り上げたそうです。釣りというのは本当に釣り人の腕次第ですね。そこが釣りの一番、面白いところでしょうか。13時になり船は港に戻り、私たちは下船、「師匠」の車で横浜の野毛までまで向かい、友人が贔屓にしているの小料理屋に釣った魚を持ち込み(店主は友人からの連絡を受けて開店前から待機してくれました)、家へのお土産の分を除いたアジなどを全て渡し、同行者のホテルの社員の中にはレストランのシェフもいたので(彼は「名人」と呼ばれています)、店主、友人、シェフの三人で一気に大量のアジを捌いていきます。その後そのうちの一部を使って、店主に料理を何品か作って貰い(残りの調理しなかったアジは全てお店に寄贈しました)、「反省会」の名目での飲み会の始まりです。

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店主、友人、同行者のシェフでアジを捌いている様子。ここに写っているのは釣った魚のほんの一部です。

アジの刺身、なめろう、塩焼き、フライなどを存分に頂きながらの楽しい宴席となりました。その後、家に帰り、お土産のアジを渡すと、妻も喜んでくれました。やはりお土産はあったほうが良いみたいですね(苦笑)。

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アジのお刺身(2品)

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アジのなめろう

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そしてアジフライ。どれも本当に新鮮でとても美味しかったです。

こうして、私の生まれて初めての乗合船での海釣り体験を終えたのですが、こうした船釣りを自分がこれから続けたいかと問われれば、たまに楽しむ程度で良いかなーなどと思っています。というのも、船長に釣れるポイントに連れて行ってもらって、魚が釣れるタナまで教えてもらってやる釣りというのは、いくら沢山魚が釣れたとしても、面白みには少し欠けるような気がするのです。やはり、例えば堤防から、手漕ぎボートから、あーしよう、こーしようと一生懸命考えて、色々なことをやってみるというのが、(仮に一匹も釣れなかったとしても)面白く、そして楽しい事のように自分には思えます。以前、一人で横浜みなとみらいでサビキ釣りをしたときに、隣のベテランらしきお爺ちゃんが私に「釣りってのは、釣れないから楽しいんだよ」と私に教えてくれましたが、やっと、今頃になって、その意味が分かってきました。

会社の友人から誘われて今年の八月から始めた釣りですが、思いもかけず楽しいものとなりました。今年は多分、これで釣りはおしまい、次に釣りに行くのは来年となりますが、また機会を見つけて行ってみようと考えています。まずは、手漕ぎボートに乗っての釣りを、またやってみたいですね。以前行った後に勇んで買った、まだ未使用の、ボート釣り用の中古の竿と新品のリールを早く使ってみたいのです。このように人生の喜びをまた一つ増やしてくれた友人たちには感謝しかありません。本当にありがとう。


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