SSブログ

大阪出張時に入手した中古レコードについて(2) [音楽を聴いている]

以前の記事で2月2日(金)から3日(土)にかけて、一泊二日で大阪に出張し、北区堂山町にある「ディスクユニオン 大阪店・大阪クラシック店」で中古レコードを物色、クラシック音楽の中古レコードを二枚、ジャズの中古レコードを一枚購入したことを書きましたが(その記事はこちら→https://syoso-chunen.blog.ss-blog.jp/2024-02-13、今回のその中から、ジャズのレコードを紹介したいと思います。

それは「FOUR ALTOS」という名の、1957年に録音されたプレスティッジ・レーベルの企画物のレコードでして、その名の通り、当時の若手4人のアルトサックスプレーヤー、フィル・ウッズ(Phil Woods 1931~2015年)、ジーン・クイル(Gene Quill 1927~1988年)、サヒブ・シハブ(Sahib Shihab 1925~1989年)、ハル・ステイン(Hal Stein 1928~2008年)の競演盤となっています。といってもバトルをしている訳ではなく、4人のアンサンブルの後、それぞれがソロを吹くといった感じで、チャーリー・パーカーの正当的な後継者よろしく、それぞれ、とても気持ちの良いブローを聴かせてくれます(ただ、私の駄耳ではどのソロを誰が演奏しているかは全く分かりませんでした)。

20240215_095640.jpg
20240215_095706.jpg
こちらが今回私が入手した「FOUR ALTOS」(日本ビクター国内盤 中古レコード)

実はこのアルバムにおいて、もっとも注目すべきはピアノのマル・ウォルドロン(Mal Waldron 1925~ 2002年)ではないかと思います。実際、このアルバムではA面一曲目の「Pedal Eyes」とB面の最後の「Staggers」の二曲を提供している上、どの曲においても彼のセンスに満ちたピアノは本当に印象的でした。

レコード会社の企画物というと、ハナから馬鹿にする方もいるようですが、このアルバムについては、私自身、聴いていて、とても楽しく感じましたし、なかなかの佳作だと思いました。

実は、ジャケットデザイン(一番上の電線にとまっている、これから飛び立とう4羽の鳥「バード」をあらわしています)に惹かれて、つい買ってしまったレコードなのですが、楽しい音楽体験を得ることができました。機会があれば、是非、ジャズ喫茶店などでリクエストして聴いてみて下さい。「なかなか、いいセンスしてるね」などと、お店のマスターに褒められるかもしれませんよ(笑)。


こちらはYoutubeにアップされている「Pedal Eyes - Woods, Quill, Shihab, Stein」


共通テーマ:日記・雑感