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日経新聞で紹介されていたセロニアス・モンクの「パロ・アルト~ザ・ロスト・コンサート」を聴いてみました」 [音楽を聴いている]

日本経済新聞の日曜版ともいうべき、日本経済新聞社と日経BPが共同運営している「NIKKEI STYLE」は「旅、食、ファッション、芸術、住まいなど幅広いテーマを独自の視点でカバーし、新しい価値をお届けします」と謳う、私がいつも読むのを楽しみにしている紙面です。

その中でも音楽、映画等の紹介記事である「名作コンセルジュ」は、私にとって読むのを特に楽しみにしているコーナーでして、先週はアメリカの個性派とも言えるジャズピアニスト、セロニアス・モンク(Thelonious Monk 1917~1982年)の1968年のライブ音源「パロ・アルト~ザ・ロスト・コンサート」が紹介されていました。この、これまで未発表だったライブ音源は、彼のカリフォルニア州の一般の高校での演奏でして、この高校の一人の生徒による「ジャズを通じて人々の結束を」とのモンクへの呼びかけに応じて、学校の体育館で行われた時のものです。

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セロニアス・モンク「パロ・アルト ~ザ・ロスト・コンサート」(CD)

さっそくインターネット音楽配信サービス「Spotify」を使って聴いてみたのですが、彼の全盛期の演奏と比べると少し見劣りするものの、サイドメンバーの好演もあり、ライブならではの、勢いのある素晴らしい演奏であることに驚かされました。

モンクの演奏を聴くのは久しぶりですが、彼は私の好きなジャズピアニストの一人です。というか、ジャズピアノのレジェンドですよね。彼の演奏は皆さんもご存じの通り、まさしく「突拍子のない不協和音を鳴らし、調子っぱずれ寸前のソロを弾き、ずっこけそうなリズムを次々と繰り出す。それが実に面白く、美しいのである」(以上、紹介記事からの引用です)なのです。

こうして私は、この紹介記事のおかげで、また一枚、彼の素晴らしいライブ演奏を知ることができました。今やこの「名作コンセルジュ」は私にとって、週に一度の一番楽しみにしている新聞記事となっています。明日の日曜日はどんな音楽、映画が紹介されるのか、今から楽しみです。

(2020年12月13日追記)
そして今日の日曜日、どんな音楽、映画が紹介されているのだろうと日経新聞「名作コンセルジュ」を読んでみると、なんと私の大好きなフランスの女性ピアニストであるヨウラ・ギュラー(Youra Guller 1895~1980)の「ヨウラ・ギュラーの至芸 ソロ編」が紹介されていて、驚かされました(以前、本ブログでこのピアニストを紹介した時の記事はこちら→https://syoso-chunen.blog.ss-blog.jp/2009-09-09。やはり、このコーナーは本当に良いですね。今回は私が既に知っている録音が紹介されていましたが、このコーナーを通じて、新しい音楽や文学、映画とこれから出会えることを期待しています。

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「ヨウラ・ギュラーの至芸 ソロ編」(CD)


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