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藤田真央のモーツァルト、ピアノソナタ全集を聴いて [音楽を聴いている]

これもかなり前の話になってしまって恐縮なのですが、藤田真央(ふじた まお 1998年~)のモーツァルト、ピアノソナタ全集の演奏について、私の雑感をご紹介したいと思います。ご存じの方も多いかと思いますが、私はクラシック音楽、それも特にピアノ音楽を中学生の頃から聴いてきました。これは、当時、姉が本格的にクラシックピアノの練習をしていたことが関係しているものと思われます。これまで色々なピアニストの演奏を楽しんできたものの、歳を取ってからは、あまり新譜は聴かず、旧譜ばかりを追いかける日々となっています。

そんな中、大学時代のサークル(クラシック音楽の鑑賞サークル)の先輩(彼はベトナムで会社を経営していて、日本にも支社を構えています)や同学年だった友人(彼は私のブログにこれまで何度も登場しています。釣りにも一緒に行きました)と、鎌倉や茅ケ崎の居酒屋の居酒屋で何度か飲む機会があり(直近では今年の2月16日でした)、その度に、サークルの先輩から「藤田真央が弾くモーツァルトのピアノソナタ演奏は良いよ。焦燥する中年男も是非、CDでも聴いてみたら?」と勧められていました。先輩はCDのみならず生演奏(コンサート)でも、彼の演奏を聴いて感銘を受けたとのこと。

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藤田真央「モーツァルト:ピアノ・ソナタ全集」(ソニー・ミュージックレーベルズ CD)

そこで、私もやっと重い腰をあげて、彼の演奏を聴いてみることにしました。都合の良いことに、インターネット音楽配信サービス「Spotify」で彼のモーツァルト、ピアノソナタ全集の録音を聴くことができます。一聴して、私はこれまでレコードやCDで幾度も聴いてきた、エッシェンバッハやヘプラー、ギーゼキング、グールドといった色々なピアニストの、どのモーツァルトのピアノソナタ演奏と比べても、引けを取らないというか、ある意味、別次元の素晴らしさを知ることになりました。

藤田真央のモーツァルトのピアノソナタ演奏を聴いて、まず受けた印象は「自由」です。といっても彼は譜面を自分勝手に解釈して演奏している訳ではありません。むしろ、どちらかというと譜面に忠実な演奏ではないかと思われます。しかしながら、聴いているうちに、なんだか音楽の妖精たちが次から次へとピアノから舞い上がってきて、お互い自由に、そして無邪気に空中で戯れてあっているような印象を受けたのです。これに似た印象を受けた演奏といえば、私の場合、1993年にドイツ、デュッセルドルフで聴いた、リヒテルの弾く「幻想曲、アダージョとフーガ ハ短調 BWV 906/968」の演奏くらいでしょうか(その時のことを書いた記事はこちら→https://syoso-chunen.blog.ss-blog.jp/2022-03-17

なんという音楽的才能なのでしょう。これまで、しばしば書きましたが、見事な音楽芸術には時空を歪ませる力があります。「これは21世紀を代表するモーツァルトのピアノソナタ演奏になるんじゃないか…」という想いを拭いさることができません。それほど、私は藤田真央の弾く、モーツァルト、ピアノソナタの演奏に感銘を受けました。

いやぁ、先輩の勧めに素直に従って、本当に良かったです。ありがとうございました。


こちらはYoutubeにアップされている「藤田真央がザーリャディエ音楽祭でモーツァルトを演奏 - フルコンサート」。2019年にモスクワで開催された第1回ザリャジエ国際フェスティバルでのコンサートの模様です。こちらも素晴らしい演奏です。


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ホーチミン、バンコク出張時に、機内で観た映画について [映画を観ている]

今回は、前回の記事で書いた、ベトナムのホーチミンとタイのバンコク出張時に、ANAの機内で観た映画をご紹介したいと思います。

一本目は「ある男」(2022年/日)です。この映画は、第70回読売文学賞を受賞した平野啓一郎の同名小説を映画化したものでして、妻夫木聡、安藤サクラ、窪田正孝が共演したヒューマン・ミステリーです。とても評判が良かったようで、第46回日本アカデミー賞では最優秀作品賞を含む同年度最多の8部門(ほか最優秀監督賞、最優秀脚本賞、最優秀主演男優賞、最優秀助演男優賞、最優秀助演女優賞、最優秀録音賞、最優秀編集賞)を受賞しています。

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「ある男」映画ポスター

内容についてはネタバレとなってしまうので書きませんが、私は、この映画をそれなりに楽しみました。日本映画には、独特の「しっとり感」があるように常日頃から感じているのですが、この映画も例外ではなく、なんとも言えない情緒を感じさせるものとなっています。他の人に「是非に」と薦めるほどではなかったものの、観て損はないかと思います。私にとっては、そんな映画でした。

二本目は「PRESS PLAY」(2022年/韓・米)です。この映画はどうも日本では公開されなかったようですが、私はとても楽しく観ました。内容はSFロマンティック・ラブストーリーといったものですが、主演のクララ・ルガアート(Clara Rugaard 1997年〜)がとても魅力的で良かったです。Wikipediaによれば、彼女はデンマーク出身の女優・歌手とのことです。私はこれまで彼女の歌を聴いたことはないものの、機会があれば聴いてみたいと思いました。

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「PRESS PLAY」映画ポスター

愛する恋人を失った女性が、恋人が彼女のために作った、好きな曲がミックスされたカセットステープを使って過去に戻るというタイムトラベルものなのですが、ストーリーが俊逸で面白く、違和感を感じることなく映画の世界に入ることができます。佳作という言葉がぴったりの、(私にとっては)とても良い映画でした。

こうして私は今回、(飛行機の機内ではあるものの)久しぶりに映画を楽しむことができました。これから機会を見つけて、もう少し映画を観るようにしようと思った次第です。

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こちらは今回の出張時にANAの機内で頂いた機内食、上が羽田からホーチミンへの移動時、下がバンコクから羽田への移動時のものです。私はどちらも和食を選びました。

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そして、こちらがホーチミンからバンコクにベトナム航空のフライトで移動したときの機内食。一時間半ほどの短いフライトながらも、機内食が提供されました(その点はヨーロッパ域内の国境を跨ぐフライトの時と同じです)。味はまあ、それなりでした(汗)。


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ベトナムのホーチミンとタイのバンコクに出張しました [旅をしている]

少し前の話になってしまって恐縮なのですが、九州の実家に亡き父の法事のために帰省した後(その時の記事はこちら→https://syoso-chunen.blog.ss-blog.jp/2023-04-18、横浜の自宅に戻って3日後となる3月14日から17日にかけて、ベトナムのホーチミンとタイのバンコクに出張しました。ホーチミンは4年4ヶ月ぶり(前回、ホーチミンを訪れた時の記事はこちら→https://syoso-chunen.blog.ss-blog.jp/2019-04-26、バンコクはなんと5年5ヶ月ぶりの訪問(前回、バンコクを訪れた時の記事はこちら→https://syoso-chunen.blog.ss-blog.jp/2018-03-20となります。コロナ禍の関係で、海外出張も長い間行けなかったので気分が高まります。

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こちらはベトナム、ホーチミンの景色。上がホテルの部屋から、下の写真はホテル近くの交差点の様子。相変わらずベトナムはオートバイが多いです。

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こちらは宿泊先のホテル・オークラのロビー階のベランダから見たバンコク市街の景色。ご覧の通り、バンコクはアジアを代表する大都市の一つです。

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こちらはバンコクでの宿泊先、ホテル・オークラの部屋の様子。

とはいえ、今回の出張は超過密スケジュールでして、毎日、朝から晩までミーティングばかりで自由な時間は全くありませんでした(泣)。そのような中、数少ない楽しみは出張先での食事でした。ベトナムでは昼食にバインミー、夜はベトナムのコース料理などを食べ、バンコクでは昼食にガパオライスやカオマンガイ、夜は本格的なタイ料理に舌鼓を打ちました。

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こちらがホーチミンの訪問先のオフィスで昼食に食べたバインミー(たっぷりの野菜や香草と共にお肉のパテをパンに挟んだベトナムのサンドイッチ)。ものすごいボリュームでして、私は一つ食べただけでお腹がいっぱいになってしまいました。

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こちらがホーチミンでの夜の会食で食べたベトナム料理(一部)。

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こちらがタイ、バンコクの訪問先で昼食に食べたガパオライス(鶏肉のバジル炒めごはんの目玉焼き乗せ)とカオマンガイ(軍鶏の茹でた肉と出汁で調理したご飯)。ガパオライスは辛さ控えめとのことですが、とても辛くて美味しかったです。

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バンコクのタイ料理レストラン「baan」(こちらはとても美味しいタイレストランでした)で食べたタイ料理(一部)

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こちらはバンコク滞在最終日の夜に食べたシーフード料理。

唯一出来た、観光めいたことと言えば、バンコク滞在最終日の夕方に、サトーン通りにあるバンヤンツリー ホテルの61階にあるルーフトップバー「ヴァーティゴ ムーンバー」で、先輩の同行者とビールやモヒートを楽しんだことです。大都会バンコクの見事な景色を眺めているだけで、疲れが癒されました。

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こちらがバンヤンツリー ホテル61階のルーフトップバー「ヴァーティゴ ムーンバー」から見た、バンコクの景色。「ヴァーティゴ(Vertigo)」とは英語で「目眩」という意味です。

次回は、もう少しのんびりとこれらの都市を訪れてみたいなあと思いながら、私は帰りの深夜便に乗り込みました。


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横浜の本牧海づり施設で友人と釣りを楽しみました [釣りをしている]

先週の金曜日に、私は会社を休み、千葉の本八幡に住む友人と二人で横浜の本牧海づり施設で釣りを楽しみました。この友人は会社に同期で入社以来の友人(私の結婚式のときは司会をしてくれました)でして、早々に彼は会社をリタイアして悠々自適の毎日を送っています(彼と前回、釣りを楽しんだ時の記事はこちら→https://syoso-chunen.blog.ss-blog.jp/2022-08-19

早朝の5時半に友人が、自慢のセカンドカー(キャピングカー)で、私の横浜の自宅まで迎えに来てくれて、6時過ぎには横浜の本牧海づり施設に到着しました。本牧海づり施設は600m程の護岸釣り場、管理棟から沖に向かって延びる長さ100m程の渡り桟橋、その先端から右へ直角に300m程突き出た沖桟橋からなる、定員650名の関東でも特に大型の有料海づり施設(大人一日900円)です。

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こちらがその日の本牧海づり施設。手前が管理棟と護岸釣り場(一部)、中央が渡り桟橋、その先に見えるのが沖桟橋です。

さっそく、二人とも沖桟橋の中ごろに釣り座を構え、竿にサビキ釣りの仕掛けを付けて、海へと垂らしました。この施設のもう一つの特徴は竿下の水深は15メートル程とそれなりに深く、そして潮通しが良いことです、そのため付ける錘は15号~25号といった、それなりに重めのものを付けないと、すぐに仕掛けが流されて、隣の釣り客とお祭りになってしまいます。私は25号の錘、友人は8号の錘を二つ付けてサビキ釣りを始めました。

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この日は平日にもかかわらず、沖桟橋は多くの釣り客で賑わっていました(写真にカーソルを置き左クリックすれば拡大して見ることができます)。

ところが、魚がさっぱりかかりません。周りも全く釣れていないようです。私はカタクチイワシが4尾、友人はカタクチイワシ20尾とウミタナゴ4~5尾を釣り上げたものの(友人は一号の、小さな釣り針のサビキ仕掛けを使ったので、それなりの釣果となったようです)、乏しい釣果にとても残念な気持ちになりました。

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こちらは釣りを楽しむ私。まあ、釣れようが釣れまいが、海に釣り糸を垂らしているだけでワクワクします。この高揚感を味わいたくて、私は、こうして釣りをするのかも知れません。

この日の天気は晴れ、気温も高めで風も穏やかとの予報だったのですが、海づり施設、特に沖桟橋周辺は風が強く(5m程)、そのためかとても肌寒く感じられます。朝マズメの時間も過ぎたので、今度は生餌のイソメを天秤仕掛けにつけ、投げ釣りも一緒にやってみたのですが、こちらもまったく魚はかからず、私の竿に小さなハゼが一尾かかったくらいでした(泣)。

風は相変わらず強く、友人は寒さに震え始めています。結局、午後3時には納竿、横浜の私の自宅近くのファミリーレストランに車を停め、「反省会」という名目の早めの夕食(私は呑み)を楽しみました。

友人とこうして会うのは去年の8月以来、約半年ぶりです。お互いに、自身、そして家族の近況など、情報交換しながら、楽しい時間を過ごしました。今回はなんとも残念な釣果でしたが、それでも良い気分転換になりました。友人とは、GW明けにでも、また釣りに出かけようと、懲りもせず約束した次第です。


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今朝、自室で村上春樹著「街とその不確かな壁」を読み終えました [本を読んでいる]

今朝、自宅の四畳ほどの屋根裏部屋の自室で、村上春樹著「街とその不確かな壁」を読み終えました。この小説は彼にとって6年ぶりの最新長編ということで話題になっているものです。私は妻から背中を押される形で、先週の日曜日に新刊を購入し、昨日から本格的に読み始めて、なんとか読み終えることができました。

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村上春樹著「街とその不確かな壁」(新潮社)

著者が「あとがき」で述べていますが、この小説は1980年に「文學界」に発表された同名の中編小説を大幅に書き直したものだそうです。結果的に以前は原稿用紙150枚程度だった、その小説は今回、1200枚もの長編小説へと生まれ変わっているとのこと。著者は、最初に発表した中編小説が「どうしても納得がいかず、書籍化はしなかった」と、そして「あとがき」の別のところでは「未完成」であり、「未熟性」があったと書いています。そうした経緯もあって、こうして約40年ぶりに書き直されたものです。

しかしながら、私はこの長編小説を読み終えた後、今回の改訂とでもいうべきものが成功しているとは、到底思えませんでした。読み始めた最初の頃は、それこそ「読書の悦楽」を味わっていたのですが、途中から不安を覚えるようになり、そして読み終えた時には少し落胆しました。読了後の最初の雑感は「この小説は、ひたすら同じ場所をグルグルと廻っている…」というものです。なんといえば良いのか、有り体に言えば、モチーフがこれだけの長編小説に足り得るだけの力をそもそも持ち得ていないように思われるのです。私自身は最初の同名の中編小説を読んでいないので、なんとも確信めいたことは言えないのですが、結果的に著者の自己満足とまでは言いませんが、ただ饒舌になっただけではないかという思いを拭い去ることはできませんでした。

これまで読んできた村上春樹の小説の中で、ここまで落胆したのは、もしかしたら初めてかもしれません。もしかしたら、これは私の加齢による頭の衰え、文学的感受性の低下によるものかもしれないところが怖いところですが(汗)、それでも私は、この作品については厳しい評価を下さざるを得ません。家族や他の人に薦めることはないでしょう。期待が大きかった分、少し残念な読書体験となりました。


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スマートフォン用に、安価なUSB DACを購入しました [購入しました]

普段、私はスマートフォンにワイヤレスノイズキャンセリングイヤホン(現在使っているものを購入した時の記事はこちら→https://syoso-chunen.blog.ss-blog.jp/2022-11-22をブルートゥースにて接続、主に通期電車内で音楽を楽しんでいるのですが、有線イヤホンでも音楽を楽しんでみたいと思い、USB DACを購入してみることにしました。

ご存じの方が殆どかと思いますが、USB DACはパソコンやスマホなどで音楽を再生する際にノイズを抑えつつアナログ信号に変換する機器でして、機能や性能に応じてそれこそ数百円から何十万円もするものまで、色々な商品が出ています。

私の場合は、先日買い換えたスマートフォン(買い換えた時の記事はこちら→https://syoso-chunen.blog.ss-blog.jp/2023-02-20にイヤホン接続端子が無いため、とりあえず有線イヤホンが接続できれば良いくらいの意識で(汗)、安価な機種を探してみたところ、「BEYEAH USB Type C To 3.5MM イヤホン変換ケーブル」がネットでの評判も良く、アンバランス出力ながらも最大384kHz/32bitまで対応し、(私が今、使っているSamsung S22へ対応も謳っていて)1,700円程度と非常に安価な価格で売られていたので、とりあえずこちらを購入してみることにしました。

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こちらが今回購入した「USB DAC【32 bit / 384 kHz】Beyeah USB-C & 3.5 mm Type-C to 3.5 mm メスイヤホンジャックアダプター」

今日、この商品が職場に届いたのですが、スマートフォンのUSB端子に直接接続するタイプ(余計なケーブルなどはありません)で、重さ10g、長さ19mmと、とても小型で使いやすそうです。とりあえず、持参した、会社の同僚に勧められて以前購入した、こちらも非常に安価な(こちらも2,000円足らず)中華製の有線イヤホン「水月雨(MOONDROP) Quarks カナル型イヤホン」を接続して、さっそくインターネット音楽配信サービス「Spotify」で音楽を聴いてみました。

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こちらが、今回使用した「水月雨(MOONDROP)Quarks カナル型イヤホン」

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実際の私のスマートフォンによる使用例

私は他にUSB DACを持っていないので音質等の比較はできないのですが、出てきた音はまあ、それなりですね(汗)。流石に安物のワイヤレスノイズキャンセリングイヤホンよりかは遥かに分解能が高く、きちんと高音まで再生できているようです。とりあえず当初の目的であるスマートフォンに有線イヤホンを接続して聴くことができたので、私はこれで満足です。

以前は音質に拘ることも多かったですが、歳を取り、自分の耳自体の性能が落ちてしまった今、最近はどうでも良くなりました(涙)。また、デジタルで音楽を楽しむのに高価な機器は必要ないのではというのが私の正直な気持ちだったりします。ただ、持っているもう一本の有線イヤホン「SONY MDRーEX450AP」の方が音が良さそうなので(こちらを購入した時の記事はこちら→https://syoso-chunen.blog.ss-blog.jp/2021-01-31、家に帰ったら、そちらで聴いてみようと思います。

以上、なんとも、やる気のない購入レポートでした。とはいえ、こんなに安価でUSB DACを入手することができた私は満足しています。

父の13回忌の法要に合わせて、大分の実家に帰省しました [旅をしている]

前の記事で、3月5日から7日にかけて、妻と二人で滋賀県の大津にマイカーで旅行したことを書きましたが、横浜の自宅に帰ってきた翌日(8日)の夕方、私は独りで五か月ぶりに、88歳の母が独りで住む九州、大分の実家に帰省しました。今回の帰省の目的は亡き父の13回忌の法要に出るためでして、前回同様(前回大分の実家に帰省した時の記事はこちら→https://syoso-chunen.blog.ss-blog.jp/2022-10-17、東京、亀戸に住む姉も法要に合わせて先に帰省しています。

大分空港には姉がレンタカーで迎えに来てくれたので、その車に乗り込み、(車で20分くらいの)実家へと向かいます。車内で姉夫婦、(姉の)息子家族の様子や、実家の母の様子などを聞き、大きな問題も起きていないことを知りホッとしていると、実家に到着しました。

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大分の実家。右手が母屋、左が離れ(昔は牛小屋でした)、手前に写っているのが蔵です。どれも築百年を越える古い建物ですが、母が住んでこまめに手入れしていることもあって、傷みはそれほど感じられません。

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こちらが普段、母が住んでいる母屋。

マイカー旅行の最終日から崩していた(私の)体調は、まだ回復しないままです。それでも、ビールや日本酒を頂きながら、久しぶりの家族水入らずの食事と団欒を楽しみました。

翌日(9日)の午前中にお坊さんが実家に来て法要を済ませてしまうと、もう、何もすることがありません。近くのスーパーに買い物に行ったり、離れでジャズピアノの練習をしたり、そして夜はレコードをかけながらビールと日本酒を飲んだりと、のんびりと過ごしました。

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こちらは離れの1階、母が近所の子供などにピアノを教えている部屋。置いているのは、とても古いグランドピアノ(鍵盤は象牙製)ですが、まだどうにか弾くことができます。母手造りの木彫りの鏡に私の姿が映っているのはご愛嬌です。

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こちらは母屋のダイニングの簡単なステレオで聴いたレコードの一枚。姉が一緒のときはピアノ音楽は遠慮して(姉は藝大ピアノ科卒ということもあり、ピアノ音楽には敏感というか、神経質なのです)、いつも、こうした軽めの音楽をかけるようにしています。

10日には姉が一足早く東京に戻り、夕方、私は日出港まで一人で車を走らせ、今年始めてとなる釣りを楽しみました。結果はボウズだったのですが(涙)、それでも穏やかで美しい別府湾の景色を眺めているだけで、気分がリフレッシュされます。「田舎も良いもんなぁ」などと、勝手なことを思いながら、私は久しぶりの帰省を楽しみました。

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その日の釣りの様子。二時間ほど釣り糸を垂らしたのですが、何もかかりませんでした。


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妻と二人で滋賀、大津までマイカーで旅行しました(3) [旅をしている]

大津ドライブ旅行の最終日となる三日目は、朝、ホテルでバイキング形式の朝食を済ませると(ホテルの朝食ということで期待していた割には少し残念な結果となりました)、ホテルをチェックアウトして車で近江八幡へと向かいました。実はこの日、私は早朝からお腹を下してしまっていて、体調は万全とは言い難い状況でした。それでも何とか、お昼過ぎには目的地である、たねや・クラブハリエのフラッグシップ店である「ラ コリーナ近江八幡」に到着、さっそく車を駐車場に停め、施設に入って中を散策してみることにしました。

とても独創的でコンセプチュアルな建物が見えてきました。「ラコリーナ近江八幡」と名付けられたこの場所には、大きな草屋根のメインショップとカフェ、銅屋根の本社、栗百本のカステラショップとカフェ、それらをつなぐ回廊が、東大名誉教授で建築家として知られる藤森照信(ふじもり てるのぶ)氏の設計により、(2015年にメインショップが最初に)建てられました。「土地に根づき、地域とみのりを分かちあいながら次世代に世界の豊かさをつないでいきたい」「菓子づくりは自然のサイクルと切り離せない」という「たねや」の考えを実践する場として造られたとのことですが、まさしく、その思いを実感できる所となっています。

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草屋根のメインショップ

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銅屋根の本社、栗百本のカステラショップとカフェ

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栗百本の施設から庭園を望む。

平日とは言え、多くの観光客で賑わっています。私たちはカフェで寛いだり、中の工場を見学してみたりして楽しみました。ただ、私の体調は更に悪化してしまい(少し熱も出てきたようです)、建物内のトイレ脇のベンチに座って、トイレに何度も駆け込みながら休む時間が多くなる中、妻はお土産を買ったりしながら、時は過ぎていきます。どうにか見学を終えた私たちは車に乗り込み、一路、横浜の自宅を目指すことにしました。

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施設内の様子。工場内の様子はこうして見学することができます。

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施設内にはこれまで使われたバームクーヘンのパッケージや和菓子の型などが、とてもきれいに飾られています。

最初は私が車を運転していたのですが名古屋に着く前にダウン、結局、妻が横浜まで車を運転してくれました。夜には自宅に到着、疲れ果てた私たちは、お風呂に入るとすぐに寝てしまいました。

私の体調が悪かったのは、どうも前日に食べた食事のせいではないかと思われます(その後、妻も体調を崩してしまいました)、最後は這う這うの体になってしまいましたが、それでも私たちは、この二泊三日の大津へのドライブ旅行を存分に楽しみました。


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妻と二人で滋賀、大津までマイカーで旅行しました(2) [旅をしている]

大津ドライブ旅行の二日目は、彦根市に行ってみることにしました。朝から車を走らせ高速道路を使いながら彦根市を目指します。昼前には最初の目的地である彦根城に着きました。彦根城は関ケ原合戦の前哨戦で耐え抜いた大津城から移築されたと言われており、1607年頃に完成したお城です。天守と附櫓および多聞櫓は国宝に指定されており、他にも馬屋、そして多くの櫓が重要文化財に指定されています。この日も天気が良く、私たちは城の見事な姿と景観を楽しんだ後、城の入り口近くの甘味屋で、抹茶と地元の和菓子を頂いて寛ぎました。

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彦根城天秤櫓(国重要文化財)

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天守閣への入り口となる門

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彦根城天守(国宝)

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彦根城天守の内部、立派な梁です。

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彦根城から琵琶湖を望む。

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彦根城内にある茶屋「聽鐘庵」

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「聽鐘庵」で頂いた抹茶と和菓子。和菓子は「金亀(こんき)」という彦根のもの。なかなか美味しかったです。

そして、お昼は予約しておいた、彦根城のそば、風情漂うキャッスルロード沿いの「近江肉せんなり亭 伽羅」の個室で近江牛を頂きました。実は今回、宿泊先のホテルからそれぞれ四千円、計八千円の地域振興券を貰っていたので、せっかくなので、それを使って美味しい近江牛を食べようと計画していたのです、妻はヒレの御膳、私はステーキ重(肉増量)を食べ、近江牛を堪能することができました。料金は貰った振興券の倍くらいしたのですが、それでも半額で頂けたとなれば大満足です。

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「近江肉せんなり亭 伽羅」

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手前が私が頂いた牛ステーキ重(肉増量)、奥が妻の牛御膳です。

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こちらはご存じ「彦にゃん」。妻は夢中になっていました。

彦根城の近くを散策したり、近くのカフェ「クラブハリエ 美濠の舎」でお茶したりしながらのんびりと過ごした後、夕方、夜近くになってホテルに戻りました。お昼に近江牛をたらふく食べたこともあり、晩ご飯はホテルの部屋で、帰りがけに立ち寄ったスーパーで買った鯖寿司などをつまんで済ませ、その後、ホテルの最上階(38階)のバー「トップ・オブ・オオツ」で、素敵な夜景を楽しみながら妻とカクテルやジントニックなどを飲み、二日目の夜は更けていきました。

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大津プリンスホテルからの夜景


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妻と二人で滋賀、大津までマイカーで旅行しました(1) [旅をしている]

少し前の話になりますが、3月5日から7日にかけて、妻と二人で滋賀県、大津までマイカーで旅行しました。妻は前々から貯め込んだプリンスポイントを大津プリンスホテルの一泊宿泊券に交換しており、その使用期限が迫っているとのことで、これに更に格安の一泊の宿泊プランを追加して二泊三日で大津まで行くことにしたのです。

日曜日の朝、マイカーで横浜の自宅を出発、一路、西を目指します。高速道路は渋滞もなかった上、(車の)自動運転機能も手伝って、それほど疲れも感じないまま、最初の目的地である比叡山延暦寺に到着しました。二人にとって、ここを訪れるのは初めてです。国宝である根本中堂が改修中で、その全貌は眺めることはできませんでしたが、中の様子は見ることができます。東塔エリアを散策した後、国宝殿を訪れ、四天王立像をはじめとする重要文化財を見学しました。

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東塔エリアの鐘楼

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大講堂(国重要文化財)

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改修中の根本中堂(国宝)

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文殊楼(国重要文化財)

その後、西塔エリアまで足を伸ばして、にない堂や釈迦堂を見学して延暦寺観光は終了です。延暦寺までの道路脇には多くの桜が植えられており、桜の季節に訪れたら、さぞかし美しいのではと思われます。次回は根本中堂の改修終了後の桜の季節に訪れようと思った次第です。

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こちらは西塔エリアにある釈迦堂(国重要文化財)

延暦寺から車を走らせ、今回、宿泊する大津プリンスホテルに向かいました。夕方、ホテルでチェックインを済ませ部屋に入ると壁一面の窓から琵琶湖の見事な景観を眺めることができました。遠くに琵琶湖大橋をも望むことができます。これは見事なものです。荷解きを終えた後、私たちはホテルからタクシーでJR大津駅方面へと向かいました。乗り込んだタクシーの運転手さんが、なかなか面白い方で、妻が「大津でどこか観光スポットとかありますか?」と訊いても「いやあ、特にないですねー」、「どこか美味しいお料理屋さんってあります?」と訊いても「まあ、どこも同じですねー。それなりです」と、クールに答える姿には、逆に新鮮というか、良い意味での人の好さのようなものを感じて、後で妻と「あの運転手さん、面白かったねー」とくすくすと笑い合いました。

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延暦寺からホテルに向かった時に車から見た景色。写真を左クリックして頂ければ拡大して見ることができます。中央に見える黒い高層ビルが今回宿泊した大津プリンスホテルです。

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大津プリンスホテルの宿泊した部屋から見える琵琶湖の景色

その日の夕食は、直前に予約したJR大津駅近くの居酒屋「とっくり」の個室で頂きました。タクシーの運転手さんの意見とは違い、ここで食べた料理は値段がリーズナブルな割に素材、料理ともに秀逸で、とても美味しく、私たちは滋賀県の幸を大いに楽しみました。

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JR大津駅近くの居酒屋「とっくり」で頂いた料理(一部)。下の鰻は食べきれず、お店の方におむすびにして貰ってホテルに持ち帰りました。

こうして大津ドライブ旅行の一日目は過ぎていきました。


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