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日本人ピアニスト、内藤晃の新譜「Paysage」を入手しました [音楽を聴いている]

先週、いつも拝見しているブログ「気ままな生活 ♪音楽と本に囲まれて暮らす日々の覚え書♪」を見てみると、日本人ピアニスト、内藤晃(ないとう あきら 1985年〜)が昨年リリースしたというCD「Paysage」が紹介されていました(その記事はこちら→http://kimamalove.blog94.fc2.com/blog-entry-4079.html)。

実は私は内藤さんとは面識があります。十年以上前の話になるのですが、私は彼のSNSを通じてフランス人ピアニスト、ヨウラ・ギュラ−(Youra Guller 1895~1980)の弾くベートーベンのピアノ・ソナタや、旧ソ連出身の夭折のピアニスト、ユーリ・エゴロフ(Youri Egorov 1954~1988年)のことを教えてもらい、その後、彼とはメールでやりとりして、それらのダビングしたCDを送って貰ったりもしました。また横浜市本郷台で開かれた彼のコンサートを聴きに行き、終演後にお会いしたこともあります。

そんな彼の新譜ということで、調べてみるとインターネット音楽配信サービス「Spotify」でアルバムが聴けるようだったのですが、彼にこれまでの謝意と敬意を表すべく、ネットでCDを注文、日曜日に自宅に届いたという訳です。

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内藤晃「Paysage」(CD)。「Paysage」とはフランス語で「風景」「風景画」のことです。

<収録曲>
1. フランシス・プーランク/間奏曲 FP118
2. プーランク/愛の小径(編曲:内藤晃)
3. ガブリエル・フォーレ/言葉のないロマンス Op.17-3
4. フレデリック・ショパン/ワルツ Op.64-2
5. デオダ・ド・セヴラック/「セルダーニャ」~第2曲「祭〜ピュイセルダの思い出〜」
6. モーリス・ラヴェル/亡き王女のためのパヴァーヌ
7. フェデリコ・モンポウ/「風景」~第2曲「湖」
8. フォーレ/舟歌 第6番 op.70
9. フォーレ/ノクターン 第6番 Op.63
10. モンポウ/橋(ピアノ版)
11. セヴラック/「休暇の日々から」第1集~ 第7曲「ロマンティックなワルツ」
録音:2021年9月7-9日 小樽マリンホール、ピアノ:スタインウェイ

どちらかというと内省的な、私の好きな曲ばかりです。自宅1階のリビングルームで妻と一緒に聴いてみたのですが、彼の丁寧かつ繊細なピアノ表現に包まれ、落ち着いた素敵な一時を過ごすことができました。

収録曲の中でも特に10曲目のモンポウ(Federico Mompou 1893〜1987年)の「橋(El pont)」という曲とその演奏に、私は強く惹かれました。多分、初めて聞く曲ではないでしょうか(恥ずかしながら、私がモンポウで持っているCDはモンポウの自作自演集4枚組のみです)。この曲のことをもっと知りたいと思ってネットで調べていると、なんと内藤さんが自ら、この曲のことを解説している記事に出会いました(その記事はこちら→https://note.com/akiranaito/n/nf72fbaf524d1)。

こうして私は、この曲のことを良く知ることができました。本当に素敵な曲だと思います。Youtubeに彼の弾く「橋」の演奏がアップされています。ぜひ、聴いてみてください。


こちらがYoutubeにアップされている内藤晃による「Federico Mompou: El pont」。2016年1月29日、東京、巣鴨の東音ホールでのライブ演奏です。


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横浜の中古レコード・CDショップで久しぶりに古楽のCDを入手しました [音楽を聴いている]

先日、機会を得て訪れた横浜、関内の中古レコード・CDショップディスクユニオン 横浜関内店/関内ジャズ館」で見つけ、思わず入手した中古CDが、リュート奏者のルッツ・キルヒホーフ(Lutz Kirchhof 1953年〜)がイタリアのバロック・ヴァイオリンの名手、ジュリアーノ・カルミニョーラ(Giuliano Carmignola 1951年〜)らと組んで、2000年にイタリアで録音したバロック・リュート・トリオ集です。

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「リュート、ヴァイオリンとチェロのためのトリオ集}(CD)

このCDには、ヨハン・クロップガンス(Johann Kropfgans 1708〜1771年)、カール・コウハト(Karl Kohaut 1726〜1784年、フリードリヒ・ウィルヘルム・ルスト(Friedrich Wilhelm Rust 1739〜1796年)といった、ドイツやオーストリアのかなりマイナーな作曲家たちの曲が収められているのですが、何と言っても聴きどころは、シルヴィウス・レオポルト・ヴァイス(Sylvius Leopold Weiss 1687〜1750年)とヨハン・ゼバスティアン・バッハ(Johann Sebastian Bach 1685〜1750年)の共作となる「リュートとヴァイオリンのための組曲 イ長調」です。

この曲は当初バッハの作品となっていたものの、偽作ではないかと長い間、疑われていて、後年になってヴァイスとの共作であることが判明したとのことです。一聴すると分かりますが、まったくバッハらしくはなく、また、ヴァイスらしくもないという、まさに二人の合作によるオリジナリティに溢れた曲となっています。聴いているうちに頭の中にバッハとヴァイスが和気あいあいと作り、共演した様子が浮かんできます。なんとも楽しい曲です。

こうして私は二人の偉大な作曲家の共作を始めとするバロック音楽を楽しみました。音楽って、なんて素敵なんだろうと心から感心した次第です。


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欧州ジャズながら、とてもゴキゲンなジャズCDを入手しました [音楽を聴いている]

先週の水曜日(9月6日)に、これまで何回も私のブログに登場している大学時代からの友人と横浜 野毛で久しぶりに飲みました。その時に二軒目に立ち寄ったジャズ喫茶店「ダウン・ビート (Down Beat)」で聴いて、一発で気に入ってしまったのが、ドイツのジャズピアニスト、ヤン・ハイツ(Jan Huydts 1937年~)が1963年12月16日、17日に西ベルリンのジャズクラブ「ブルー・ノート」で、この店の専属リズム・セクションと共に行ったピアノトリオのライブ録音である「TRIO CONCEPTION」(LP)です。

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こちらが「TRIO CONCEPTION The Jan Huydts / Peter Trunk / Loe Nay Trio」

恥ずかしながら、私はこれまでヤン・ハイツというジャズピアニストのことを全く知りませんでした。このLPの一曲目となる「枯葉(Autumn Leaves)」を友人と話しながら何気なく聴いていているうちに、いつも間にか、なんて素晴らしい演奏だろうと二人で驚嘆し、思わず演奏中のレコードを確認し、メモをとりました。

これも前に書きましたが、私はジャズピアノを習っていて、それこそ今「枯葉(Autumn Leaves)」を練習している最中なのですが、コピーしてお手本にしたいと思わせる演奏です。帰宅してからインターネット音楽配信サービス「Spotify」で探してみたのですが、アップされておらず、インターネットオークションサイトで国内盤CD(中古)が安く出品されているのを見つけて、こうして入手した次第です。

欧州ジャズというと、多くの方が抒情的というか耽美的で、リリカルな響きを想像される方が多いかと思いますが、本作はジャズのメインストリームのど真ん中に位置する、正統派のジャズピアノトリオです。ジャズには隠れた名盤が多いと聞きますが、まさしく本盤がそれに当てはまるかと思います。

Youtubeには、本作がアップされているので、是非、聴いてみて下さい。ピアノトリオが好きな方なら一発で気に入るかと思います。本当にお勧めですよ。


こちらがYoutubeにアップされている「Trio Conception - Recorded Live At Blue Note Berlin」


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ジャン=リュック・ポンティの1960年代後半の作品を聴いてみました [音楽を聴いている]

以前、記事で紹介した、フランスのジャズ・ヴァイオリニスト、ジャン=リュック・ポンティ(Jean-Luc Ponty 1942年~)ですが(その時の記事はこちら→https://syoso-chunen.blog.ss-blog.jp/2023-07-05、その後、1960年代後半の彼の作品を二枚程、CDで入手し、聴いてみました。

まず、聴いてみたのが1968年に発表された、アメリカデビュー作品でもある「More Than Meets The Ear」です。演奏はまさしく当時のヨーロッパ・ジャズのメインストリームと言って良いもので、聴きごたえがあります。BEATLESの「With A Little Help From My Friends」のカバーが入っていたりするのですが、オーセンティックな内容となっています。私のイメージするジャン=リュック・ポンティの演奏に近いものがあります。もしかしたら、私が昔、新宿のジャズ喫茶店「ビサール」で初めて聴いた彼の演奏(レコード)はこれだったのかもしれません。

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ジャン=リュック・ポンティ「More Than Meets The Ear」

そしてもう一枚はジャン=リュック・ポンティとジョージ・デュークトリオが共演した1969年のライヴ盤である「Experience」です。前に本ブログでジャン=リュック・ポンティを紹介した記事のすぐ後に、ジョージ・デューク(George Duke 1946〜2013年)が1982年に発表した大ヒットアルバム「ドリーム・オン(Dream On )」を紹介した経緯があるだけに(その時の記事はこちら→https://syoso-chunen.blog.ss-blog.jp/2023-07-06、この共演ライブ盤の事を知った時は、個人的ながらも何かの縁を感じて、慌てて入手して聴いてみました。

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ジャン=リュック・ポンティ「Experience」

こちらは、その後のジャン=リュック・ポンティの音楽の原点になったのではないかと思えるほど、かなりジャズ・ファンク寄りのロック色の強い作品となっています。ドラム以外が全てエレクトリック・インストルメントになっているのも、そうした印象を与えているのかも知れません。演奏は、先に紹介したものと同様、かなり硬派なものです。

今後は、機会を見つけて、1968年以前のアメリカデビュー前の彼の録音を聴いてみたいと思います。


こちらはYoutubeにアップされている「Jean Luc Ponty & Masahiko Sato – Astrorama (1970)」。1970年8月、万博ジャズ・フェス出演の為に来日していたジャン=リュック・ポンティと日本人ピアニスト佐藤允彦の共演盤でして、メンバーは他にデンマーク出身のベーシストNiels-Henning Orsted Pedersen、増尾好秋(eg), 日野元彦(ds)です。こちらも(ドラムベース以外は)全てエレクトリック・インストルメントによる演奏ながら、本文で紹介した「Experience」と比べるとアコースティック感が強く感じられます。そのインプロビゼーション溢れた演奏は、まさしくジャズです。


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今年になってからも、ちょくちょく中古レコード・CDを入手しています(3)  [音楽を聴いている]

前回、前々回に引き続き今回も、今年になって入手した中古レコード・CDの中で、印象に残ったものを紹介したいと思います。「ディスクユニオン横浜西口店」「ディスクユニオン 横浜関内店/関内ジャズ館」、どちらで購入したかすら覚えていないのですが(汗)、あまりの懐かしさと値段の安さ(たしか500円程度だったかと思います)に、つい購入してしまった中古レコードが、アメリカ、カリフォルニア生まれのピアニスト、歌手のジョージ・デューク(George Duke 1946〜2013年)が1982年に発表した大ヒットアルバム「ドリーム・オン(Dream On )」(米オリジナル盤)です。

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ジョージ・デューク「ドリーム・オン(Dream On )」

当時、私は大学生でして、よく通った新宿や渋谷のディスコで、このアルバムからの大ヒットナンバー「Shine On」で踊った思い出があります。今、聴いてみると、リズムパターン等、かなり古臭さが感じられるものの(今の若い人が聴いたら失笑するかもしれません)、私達の世代にとってはお馴染みの、懐かしく、聴きやすく、のりやすい曲ばかりです。中古レコードを買ったというより、昔の思い出を買い戻したというのが、ぴったりというか、しっくりくるような、そんな購入体験でした。


YoutubeにアップされているGeorge Duke - Shine On ( HQsound )

この時、同時に購入した中古CDがあります。それはオランダ出身のジャズシンガー、アン・バートン(Ann Burton 1933〜1989年)が1983年にニューヨークとロンドンでスタンダード曲を録音したアルバム「It Might As Well Be Love(邦題名:恋の如く)」(国内盤)です。私はアン・バートンが好きで、これまでレコードやCDを機会があるごとに購入してきましたが、彼女の録音はまず、外れがないです。このCDでも、まさしく、しっとりとしたアン・バートン節を存分に味わうことができます。

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アン・バートン「It Might As Well Be Love(邦題名:恋の如く)」

こうして、私は1980年代前半の音楽を愉しみました。やっぱり、この時代の音楽って良いですね。聴いていて、いつの間にか40年ほど前にタイムスリップしたような気持ちになりました。

ちなみに、これまでアン・バートンについて書いた記事は以下のものとなります。興味のある方は是非、読んでみてください。
「今日の朝、ひさしぶりにアン・バートンの「Burton for Certain」を聴きました」
 →https://syoso-chunen.blog.ss-blog.jp/2013-06-26
「オランダのジャズシンガー、アン・バートンの貴重な発掘音源CDを入手しました」
 →https://syoso-chunen.blog.ss-blog.jp/2021-02-10


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今年になってからも、ちょくちょく中古レコード・CDを入手しています(2) [音楽を聴いている]

前回に引き続き、今年になって入手した中古レコード・CDの中から、印象に残ったものを紹介したいと思います。こちらもかなり前になるのですが、横浜駅周辺を一人で散策した際に立ち寄った中古レコード・CDショップ「ディスクユニオン横浜西口店」で見つけ、米オリジナル盤にも関わらず、余りに安い(なんと、380円!)のに吃驚して、つい購入してしまった中古レコードが、フランスのジャズ・ヴァイオリニスト、ジャン=リュック・ポンティ(Jean-Luc Ponty 1942年~)の1978年12月のライブ演奏を収めたアルバム「Jean-Luc Ponty:Live」です。

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ジャン=リュック・ポンティ「Jean-Luc Ponty:Live」

私にとってジャン=リュック・ポンティは、少し特別なジャズ・ヴァイオリニストです。もう40年ほど前、私が東京で大学浪人生活を送っていたころ、たしか、今は亡き新宿のジャズ喫茶「ビザール」だったかと思うのですが、初めて彼のジャズ・ヴァイオリンを聴きました。その時の演奏は、かなりアヴァンギャルドなフリージャズでして、ジャズ・ヴァイオリンをこれまで知らなかった私に鮮烈な印象を残しました。

彼の名前はしっかりと私の頭に焼き付いていたものの、なかなか彼の音楽に触れることがないまま(一度か二度、ジャズ喫茶店で聴いたくらい)長い月日が経って、こうしてばったりと中古レコード店で彼のレコードを見つけてしまったという訳です。

さっそく、聴いてみたのですが、いわゆるハード・フュージョンロックといった感じですね。私がジャズ喫茶店で最初に聴いた彼の音楽とはかなり音楽スタイルが違っています。とはいえ、これはこれでカッコいいッス。調べてみると、このライブ盤はかなり評判が良かったようで、今でも愛聴している方が多いようです。実際、ライブの盛り上がり方も熱狂的です。

こうして、私は久しぶりに彼の音楽をじっくりと楽しみました。と言いながら、私が彼をはじめて知った、あのフリージャズ感満載のレコードを、何とかしてもう一度、聴いてみたいという思いに駆られたことも事実です。1960年代後半から1970年代前半あたりに発表されたレコードではないかと思われます。機会を見つけてじっくりと探してみたいと思います。


こちらはYoutubeにアップされている「Jean-Luc Ponty - Mirage」。1982年のモントルージャズフェスティバルでのライブ映像です。記事で紹介した「Jean-Luc Ponty:Live」にも、この曲は収録されています。


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今年になってからも、ちょくちょく中古レコード・CDを入手しています(1) [音楽を聴いている]

最近は、あまり記事をアップしていませんが、今年になってからもちょくちょく中古レコード・CDショップに行っては、気になるものを安価で入手しています。今回は、その中で特に印象深かったものを紹介したいと思います。

かなり以前の話になりますが、横浜 関内の中古レコード・CDショップ「ディスクユニオン 横浜関内店/関内ジャズ館」に立ち寄った時に、680円という安さにつられて、つい購入してしまった中古CDが、1994年に録音された米国出身のアルトサックス奏者フィル・ウッズ(Phil Woods 1931~2015年)率いるクインテットによるジャズアルバム「Souvenirs」(米オリジナル盤)です。

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フィル・ウッズ「Souvenirs」。なかなか洒落たジャケットデザインです。

私はこれまで何度かフィル・ウッズの演奏を紹介していますが、彼の演奏は、どれを聴いても素晴らしいものばかりです。この「Souvenirs」も例外ではなく、彼らしい見事なアドリブを楽しむことができます。加えて彼の音は本当に丸みを帯びた太いものでして、歌心に溢れており、とても魅力的です。このCD、あまり知られていないようですが名盤といって良いのではないでしょうか。もし聴いていらっしゃらないようでしたら、是非一度、インターネット音楽配信サービス等で聴いてみて下さい。

実は、この日、私はもう一枚、中古CDを一緒に購入しました。それはタンゴの神様、ピアソラ(Astor Piazzolla 1921~1992年)と、同じくアルゼンチンのタンゴ歌手、ロベルト・ゴジェネチェ(Roberto Goyeneche 1926~1994年)の、1982年における共演ライブ盤(国内盤)です(こたらも、値段は忘れましたが、とても安く手に入れた記憶があります)。期待して聴いてみたたのですが、不思議なことに、何故かグッとくるというか、心に響くものがありませんでした。このライブが行われた時、アルゼンチンはちょうどフォークランド紛争の最中だったことも演奏に影響を与えているのかも知れません。残念です。また日を改めてもう一度、聴き直してみようと思います。

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「ピアソラ=ゴシェネチェ・ライヴ 1982」

今日、ご紹介するCDは以上の二枚です。どちらも、元々私の好きな演奏家のものばかりですね。歳をとったせいか、最近は冒険をしなくなってきているような気もします。この記事を書きながら、これからは、もっと自身のレパートリーを拡げるよう努力してみようと思った次第です。

ちなみに、これまでフィル・ウッズについて書いた記事は以下のものとなります。興味のある方は是非、読んでみてください。
「二泊三日で郡山と仙台に出張しました(2)」
 →https://syoso-chunen.blog.ss-blog.jp/2019-12-03
「最近は聴いてて元気になるジャズアルバムを聴いています」
 →https://syoso-chunen.blog.ss-blog.jp/2020-06-10
「先月の金沢出張時に入手した中古レコードについて」
 →https://syoso-chunen.blog.ss-blog.jp/2023-02-21

また、これまでアストル・ピアソラについて書いた記事は以下のものとなります。こちらも興味のある方は是非、読んでみて下さい。
「ピアソラ、そしてミルバとの共演ライブ「エル・タンゴ」について」
 →https://syoso-chunen.blog.ss-blog.jp/2016-04-04
「ミルバとピアソラによる1988年、東京でのライブCDをやっと手に入れました」
 →https://syoso-chunen.blog.ss-blog.jp/2017-12-16
「アストル・ピアソラとゲイリー・バートンのライブCDを手に入れました」
 →https://syoso-chunen.blog.ss-blog.jp/2018-06-22
「昨夜、自室でアストル・ピアソラの最後のアルバムである「現実との57分間」を聴きました」
 →https://syoso-chunen.blog.ss-blog.jp/2019-12-23-1
「ピアソラ自身が最良の録音として挙げた「ラ・カモーラ:情熱的挑発の孤独」について」
 →https://syoso-chunen.blog.ss-blog.jp/2019-12-26


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ロバート・バートのヴァイス作品集が揃いました [音楽を聴いている]

今週になって、海外の中古CDショップから一枚のCDが届きました。それはNAXOSから出ている米国出身のリュート奏者、ロバート・バート(Robert Barto 1950年〜)による、ドイツ後期バロック音楽の作曲家・リュート奏者であるシルヴィウス・レオポルト・ヴァイス(Sylvius Leopold Weiss, 1687~1750年)の「リュート・ソナタ作品集 第2集」です。

以前、といっても10年以上も前の記事でも紹介しましたが(その時の記事はこちら→https://syoso-chunen.blog.ss-blog.jp/2012-08-22、この企画物は現在、CD11枚を数えるまでになっていますが、最後の録音は2010年でして、既に10年以上も新録音がない上、ロバート・バートは現在、73歳になっていることを考えると、もしかしたら、これ以上は出ないのかもしれません。

中古CDショップで見つけた時など、気が向いたときになんとなく入手していたこともあったのでしょうが、全てのCDを揃えるのに、なんと足かけ15年以上もかかったことになります。

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こちらが私のコレクション、安価な中古CDが多く(第9集他何枚かは新品で購入しました)、ジャケットの状態等、ものによっては、あまり良くないものもありますがCD自体は全て、無傷です。

私にとってヴァイスは特別な作曲家です。彼の音楽はメランコリックという言葉がぴったりなもので、リュートならではの素朴で端正な音色も加わって、聴いていて何とも言えない、静かで落ち着いた深い感動を得ることができます。これからも私はヴァイスの音楽を折に触れて聴き続けることかと思いますが、いつか、彼の600曲ほどの作品全てのリュート演奏による全集が出ることを祈っています。


こちらはYoutubeにアップされている「Prelude in G Major by Weiss Performed by Robert Barto」

ちなみにこれまで記事にした、ロバート・バート以外のリュート奏者によるヴァイス作品集についての記事は以下の通りです。もし興味がおありでしたら、是非読んでみてください。

「ホセ・ミゲル・モレーノが演奏するヴァイスの作品集を聴きました」
 →https://syoso-chunen.blog.ss-blog.jp/2014-05-02
「日本人のバロック・リュート奏者である佐藤豊彦の「ヴァイス作品集」を聴いてみました
 →https://syoso-chunen.blog.ss-blog.jp/2017-06-23-1
「ここ最近はヴァイスのリュート作品をよく聴いています」
 →https://syoso-chunen.blog.ss-blog.jp/2017-07-12

(2023年6月16日追記)
この記事をアップした翌日に気付いたのですが、本記事が私のブログの1500本目の記事となります。最初にブログを立ち上げた2009年から丸14年近く、こうして、なんとか細々と続けてきたのかと思うと、何とも感慨深いものがあります。どんな方が読んでくださっているのか見当もつきませんが、今後ともよろしくお願いいたします。


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藤田真央のモーツァルト、ピアノソナタ全集を聴いて [音楽を聴いている]

これもかなり前の話になってしまって恐縮なのですが、藤田真央(ふじた まお 1998年~)のモーツァルト、ピアノソナタ全集の演奏について、私の雑感をご紹介したいと思います。ご存じの方も多いかと思いますが、私はクラシック音楽、それも特にピアノ音楽を中学生の頃から聴いてきました。これは、当時、姉が本格的にクラシックピアノの練習をしていたことが関係しているものと思われます。これまで色々なピアニストの演奏を楽しんできたものの、歳を取ってからは、あまり新譜は聴かず、旧譜ばかりを追いかける日々となっています。

そんな中、大学時代のサークル(クラシック音楽の鑑賞サークル)の先輩(彼はベトナムで会社を経営していて、日本にも支社を構えています)や同学年だった友人(彼は私のブログにこれまで何度も登場しています。釣りにも一緒に行きました)と、鎌倉や茅ケ崎の居酒屋の居酒屋で何度か飲む機会があり(直近では今年の2月16日でした)、その度に、サークルの先輩から「藤田真央が弾くモーツァルトのピアノソナタ演奏は良いよ。焦燥する中年男も是非、CDでも聴いてみたら?」と勧められていました。先輩はCDのみならず生演奏(コンサート)でも、彼の演奏を聴いて感銘を受けたとのこと。

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藤田真央「モーツァルト:ピアノ・ソナタ全集」(ソニー・ミュージックレーベルズ CD)

そこで、私もやっと重い腰をあげて、彼の演奏を聴いてみることにしました。都合の良いことに、インターネット音楽配信サービス「Spotify」で彼のモーツァルト、ピアノソナタ全集の録音を聴くことができます。一聴して、私はこれまでレコードやCDで幾度も聴いてきた、エッシェンバッハやヘプラー、ギーゼキング、グールドといった色々なピアニストの、どのモーツァルトのピアノソナタ演奏と比べても、引けを取らないというか、ある意味、別次元の素晴らしさを知ることになりました。

藤田真央のモーツァルトのピアノソナタ演奏を聴いて、まず受けた印象は「自由」です。といっても彼は譜面を自分勝手に解釈して演奏している訳ではありません。むしろ、どちらかというと譜面に忠実な演奏ではないかと思われます。しかしながら、聴いているうちに、なんだか音楽の妖精たちが次から次へとピアノから舞い上がってきて、お互い自由に、そして無邪気に空中で戯れてあっているような印象を受けたのです。これに似た印象を受けた演奏といえば、私の場合、1993年にドイツ、デュッセルドルフで聴いた、リヒテルの弾く「幻想曲、アダージョとフーガ ハ短調 BWV 906/968」の演奏くらいでしょうか(その時のことを書いた記事はこちら→https://syoso-chunen.blog.ss-blog.jp/2022-03-17

なんという音楽的才能なのでしょう。これまで、しばしば書きましたが、見事な音楽芸術には時空を歪ませる力があります。「これは21世紀を代表するモーツァルトのピアノソナタ演奏になるんじゃないか…」という想いを拭いさることができません。それほど、私は藤田真央の弾く、モーツァルト、ピアノソナタの演奏に感銘を受けました。

いやぁ、先輩の勧めに素直に従って、本当に良かったです。ありがとうございました。


こちらはYoutubeにアップされている「藤田真央がザーリャディエ音楽祭でモーツァルトを演奏 - フルコンサート」。2019年にモスクワで開催された第1回ザリャジエ国際フェスティバルでのコンサートの模様です。こちらも素晴らしい演奏です。


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先月の金沢出張時に入手した中古レコードについて [音楽を聴いている]

以前、1月下旬に金沢に一泊二日で出張したときのことを記事にしましたが(その時の記事はこちら→https://syoso-chunen.blog.ss-blog.jp/2023-01-30)、金沢市内の中古レコード屋「レコードジャングル」で購入した(800円でした)中古レコードの紹介を失念しておりました。遅ればせながら、今回、そのレコードをご紹介したいと思います。

それは「Phil Talks With Quill」と題された、1957年にニューヨークで録音されたフィル・ウッズ(Phil Woods 1931~2015年)とジーン・クイル(Gene Quill 1927〜1988年)の二人のアルトサックス奏者の共演が楽しめるジャズのレコードです。

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こちらが私が入手した「Phil Talks With Quill」(国内盤)

私はこのレコードのことを、つい最近(今年の1月6日)、横浜、野毛の老舗のジャズ喫茶「ダウンビート」で知りました。なんともゴキゲンで聴きやすい演奏で、一発で気に入った私は、こうして金沢の中古レコード屋で再会し、思わず購入してしまったというわけです。

なんで、私はこれまで知らなかったのだろうと首を捻るくらい、このレコードに収められている演奏は素晴らしいものです。ジャズ好きでこのレコードを嫌いな人はいないでしょう。Bob Corwin (p)、Sonny Dallas (b)、Nick Stabulas (ds)のサポートも良いもので、ジャズの楽しさ、喜びを存分に味わうことができます。

もし、まだ聴いたことがない方はぜひ聴いてみてください。本当にお勧めですよ。


こちらはYoutubeにアップされている「Phil Woods and Gene Quill-Phil Talks With Quill-Dear Old Stockholm (Track 4)」。レコードではB面の一曲目に収録されています。

ちなみにこれまでフィル・ウッズについて書いた記事は以下のものとなります。興味のある方は是非、読んでみてください。
「二泊三日で郡山と仙台に出張しました(2)」
 →https://syoso-chunen.blog.ss-blog.jp/2019-12-03
「最近は聴いてて元気になるジャズアルバムを聴いています」
 →https://syoso-chunen.blog.ss-blog.jp/2020-06-10


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