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ピアソラ自身が最良の録音として挙げた「ラ・カモーラ:情熱的挑発の孤独」について [音楽を聴いている]

前の記事で、アストル・ピアソラ(Astor Piazzolla 1921~1992年)の最晩年のアルバムでとなる「現実との57分間」を紹介した際に、「タンゴ・ゼロ・アワー」「ライブ・イン・ウィーン」の二作を名盤の誉れ高いアルバムとして紹介しましたが、記事をアップした後になって、ピアソラがインタビュー時に、自身の最良の録音として挙げたのは、五重奏団で最後に録音した「ラ・カモーラ」であったことを思い出しました。今回はこのアルバムについて紹介したいと思います。

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アストル・ピアソラ「ラ・カモーラ」(CD)

ピアソラ・ファンの方なら、このアルバムはご存じかと思います。アメリカン・クラーヴェ・レーベルから発表された本作(1988年録音)、「ラフ・ダンサー・アンド・ザ・シクリカル・ナイト(タンゴ・アパシオナード)」(1987年録音)、そして前に紹介した「タンゴ・ゼロ・アワー」(1986年録音)は、1980年代後半の後期五重奏団の三部作として、ピアソラの音楽芸術の絶頂期の記録として知られています。

この「ラ・カモーラ:情熱的挑発の孤独」(原題「La Camorra:La Soledad de la Provocation Apasionada」)には7曲が収められていますが、なんといっても、アルバムタイトルにもなっている「ラ・カモーラ Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ」の大作3曲が注目されます。スタイリッシュでありながら非常に密度が濃く、単なる「タンゴ」というジャンルを越えた音楽作品となっています。ピアソラ芸術の全てが盛り込まれているといっても過言ではないと思います。

彼の音楽を聞いて、「人生」を感じないリスナーはいないでしょう。その点こそが彼の音楽を唯一無二のものとしていると思います。それはパッションであり、孤独であり、愛であり、そして慰めでもあります。そう、まさしく「タンゴ」なのです。

残りの4曲も非常に高水準の曲ばかりで、このアルバムの価値を高めています。やはり本人の言った通り、このアルバムはピアソラ最良の録音であることを論を俟たないかと思います。

数多ある音楽の中でも、聴く前と後で何か自分が変わってしまうような、聴く者の人生を変えてしまうような音楽は、そうはないかと思います。まさしくピアソラの音楽はそれであり、時代を越えた普遍性を持っています。

これからも折にふれて、私はピアソラの音楽を聴くことになるのでしょう。それは本当にエキサイティングな経験です。


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昨夜、自室でアストル・ピアソラの最後のアルバムである「現実との57分間」を聴きました [音楽を聴いている]

先週の木曜日に、千葉がんセンターに入院している高校時代からの友人を見舞いに千葉に行った時に、市内の中古レコード・CDショップ「Disk Union」で、アストル・ピアソラ(Astor Piazzolla 1921~1992年)が遺した最後のアルバムである「現実との57分間」(原題「57 Minutos Con La Realidad」、CD)を550円で購入、昨夜、自室でじっくりと聴きました。

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アストル・ピアソラ「現実との57分間」(CD)

恥ずかしながら、私はこのCDをこれまで知りませんでした。実際、あまり知られていないのではないでしょうか。ピアソラというと「タンゴ・ゼロ・アワー」に代表される後期五重奏団時代のものが特に有名で、その後の最晩年となる、活動時代が短く、かつメンバーチェンジもあった六重奏団時代については評価もそれほど高くなく、録音も多くは遺されていないようです。

しかしながら、このCDに聴く音楽(スタジオとライブとの録音)はとても見事なもので、これらの緊迫感、緊張感には思わず(聴いている方の)身が引き締まります。バンドネオン二台(ピアソラの健康状態を鑑みて二台となっています)、ピアノ、ギター、チェロ、コントラバスの編成で低音のドライブ感の増したこれらの演奏は独特の響き、豊穣感を持っており、特に音楽性の高いものとなっています。おそらく、新たに加入したピアノのゲラルド・ガンディーニがこの六重奏団にとって良い刺激になっているようです。名盤の誉れ高い「タンゴ・ゼロ・アワー」や「ライブ・イン・ウィーン」と並ぶ、もしくはそれらをも凌駕する、素晴らしい演奏かと思います。

このアルバムが、これまでそれほど知られていないのは不思議ですね。ピアソラファンなら必聴の、いや、全ての音楽ファンにとっても大切にすべき音楽芸術の遺産だと思います。このアルバムは(輸入盤ながら)再発もされていて、入手は比較的容易です。

こうして昨夜、私は貴重な音楽体験を得ることができました。はやりピアソラは偉大ですね。これからも折に触れて彼の音楽を楽しんでいこうと思った次第です。

ちなみにこれまでアストル・ピアソラについて、私が書いた記事は以下の通りです。興味のある方は是非読んでみて下さい。
「ピアソラ、そしてミルバとの共演ライブ「エル・タンゴ」について」
 →https://syoso-chunen.blog.ss-blog.jp/2016-04-04
「ミルバとピアソラによる1988年、東京でのライブCDをやっと手に入れました」
 →https://syoso-chunen.blog.ss-blog.jp/2017-12-16
「アストル・ピアソラとゲイリー・バートンのライブCDを手に入れました」
 →https://syoso-chunen.blog.ss-blog.jp/2018-06-22


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自室で、夭折のフルート奏者 加藤恕彦の遺したレコードを聴きました [音楽を聴いている]

前に、佐藤紀雄(1951年~)の弾く、武満徹(1930~1996年)が選んだポピュラー・ソングのクラシック・ギター用の編曲集「12の歌・地球は歌っている」が収められたレコードを聴いたことを書きましたが(その時の記事はこちら→https://syoso-chunen.blog.ss-blog.jp/2019-12-20-1、実は一緒に「加藤恕彦フルート・リサイタル-日本の生んだ若き天才の遺産」と名付けられた古い中古レコードも入手していました。

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こちらが今回、私が入手したレコード「加藤恕彦フルート・リサイタル-日本の生んだ若き天才の遺産」

これは1962年12月17日、パリ、エコール・ノルマルでのリサイタルの記録です。加藤恕彦(1937~1963年)は慶應大学在学中にパリに留学、1960年6月にパリ音楽院を卒業。卒業コンクールでフルート科第一位首席となり、その後、61年3月には同音楽院室内楽クラスを第一位首席で卒業、すぐにフランス人指揮者ルイ・フレモーの推薦で、異例の若さでモンテ・カルロ国立歌劇場管弦楽団首席フルート奏者に就任したという、輝かしい経歴を誇ったフルート奏者です。その後の活躍が期待されながらも1963年8月にモンブラン山中で妻、マーガレットと共に消息を絶ち(クレバスに滑落したものと考えられています)、26歳の生涯を閉じました。

私は、以前からこの夭折のフルート奏者のことは(以前、音楽雑誌の記事を読んだからだと思うのですが)何となく知っていました。今回、偶然、横浜 関内の中古レコード・CDショップでこのレコード(中古)を見つけ、(思いのほか安価だったこともあり)思い切って購入してみたというわけです。

レコードはフルートとピアノ(北川 正)による演奏でして、A面はバッハ「フルートソナタ第2番 変ホ長調」とテレマン「フルートソナタ ヘ短調」、そしてB面はシューベルトの「《しぼめる花》の主題による序奏と変奏」と日本人作曲家、丹羽明のフルートソナタが収められています。一聴して、彼の余りに豊かな才能に驚かされました。これは紛うことなき本物の才能です。特にB面の2曲の演奏は素晴らしく、聴くものを感動させます。それだけに、これらの演奏を聴いていると、残念というか、切ない気持で一杯になります。もし、このまま活躍していたら、世界を代表するフルート奏者になっていたことは間違いなかったかと思います。

以前、旧ソ連ウクライナ共和国の生まれのピアニスト、ローザ・タマルキナ(Rosa Tamarkina 1920~1950年)の遺した録音を聴いた時にも書きましたが(その時の記事はこちら→https://syoso-chunen.blog.ss-blog.jp/2013-06-19、才能が十二分に開花するまえの蕾のまま、残念ながら、若くして亡くなった方の演奏を聴くというのは、私にとっては、ただただ残酷なことをしているような気がしてなりません。これらの録音はレコード(記録)としての意義は認めますが、私にとっては、辛く、そして悲しいものに感じられてしまいます。

辛い感情に支配されながらも、私は彼の演奏に感動し、涙が溢れそうになりました。運命は時に、才能ある者に残酷であったりします。今更ながらというか、没後56年を過ぎてはいますが、私は加藤恕彦という、若くして亡くなった、才能に溢れたフルート奏者の突然の死を静かに悼みました。

(2021年3月1日追記)
その後、彼の「アルプス山嶺に消ゆ/加藤恕彦の芸術(ソナタ編)」という、プロコフィエフやヒンデミットのフルート・ソナタのライブ演奏等が収められたレコードも入手して、聴きました。その時の記事はこちらとなります。もしよかったら、読んでみて下さい。
「九州、大分の実家に三か月ぶりに帰省しました」
 →https://syoso-chunen.blog.ss-blog.jp/2020-10-23


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九州に住む母から新しいノートパソコンが届いたとの連絡がありました [●●を使っている]

昨日、九州、大分の旧家で一人住まいをしている、来年三月には86歳になる母から、新しいノートパソコンが届いたとLINEで連絡がありました。つい先日、(母が)東京の姉の家に来た時に、これまで使っていたノートパソコンが使えなくなったと聞き、慌てて私がオンラインショップで注文していたものです。

この話には後日談がありまして、上京後、母は姉が付き添って一緒に九州の家に帰ったのですが、壊れたはずのノートパソコンはなんと動作したとのこと(涙)。ただ、これまで使っていたノートパソコン(レノボ製)は、7,8年前に購入したWindows7搭載の超格安のものでして、母が自分でWindows10にアップグレードして使っていたものの、スペックの低さによる動作の遅さは如何ともしがたいものでした(多分、Windowsプログラムの自動更新の手続きで、このパソコンの動作が一時的におかしくなったのかと思います)。もう、さすがに買い換えの時期が来ていたと思われますので、今回、母が元気なうちに、こうして新しいパソコンを用意することができて良かったです。

今回、(予算の関係もあって)母が購入したノートパソコンはヒューレット・パッカードのエントリーモデル「HP 15-db0000」、Office互換ソフトをつけても5万5千円(税込)程度の、以前と同様、非常に安価なノートパソコンです。しかしながら、15.6インチのフルHDディスプレイにDVDドライブも搭載、CPUはAMD A4-9125と少々非力ながらもメモリーは8GBと、メールやスカイプ、文書作成、Youtube閲覧といった(母が主に使う)用途には十分なスペックです。母は新品のノートパソコンということで嬉しがってくれて、私をホッとさせてくれました。


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こちらが今回、母が購入したヒューレット・パッカードのノートパソコン「HP 15-db0000」。母はモバイル使用はせず、主にダイニングルームに据え置いて使うため、少々重くても、画面の大きな、DVDドライブ付きのモデルにしました。私は来年の2月末、3月頭ごろには帰省する予定ですので、その時には色々とパソコンのセッティング等をチェックしようと考えています。

近所の方は、老齢な母がノートパソコンを買い換えたことに吃驚していたそうですが、母は実はデジタルリテラシーが高く、スマホやタブレットも不自由なく使うこなす上、築100年以上の家にスマートスピーカーを導入、部屋の冷暖房や照明の管理、また天気予報を確認したりと、私よりもデジタル化による生活の利便性を享受し、楽しんでいたりします(汗)。

足腰は元気、健啖家の上、普段は庭の手入れをしながら短歌を詠み(受賞歴多数)、書道を習ったり、ピアノを弾いたりしながら充実した人生を送っている母は私の自慢です。これからも新しいパソコンと共にデジタルライフを楽しんでくれることを祈っています。


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昨夜、自室で佐藤紀雄の弾く武満徹編曲「12の歌・地球は歌っている」を聴きました [音楽を聴いている]

昨夜、自室で佐藤紀雄(1951年~)の弾く、武満徹(1930~1996年)が選んだポピュラー・ソングのクラシック・ギター用の編曲集「12の歌・地球は歌っている」が収められたレコードを聴きました。これは1985年4月9、10日に東久留米市の聖グレゴリオの家で録音されたもので、私は今週、横浜、関内の中古レコードショップ「Disk Union」でたまたま見つけて入手しました。

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こちらが佐藤紀雄「12の歌・地球は歌っている」(LP)

この演奏は、これまで私が聴いた同曲の演奏の中でも別格というか、特に素晴らしいもので、私を驚喜させました。落ち着いたテンポの中、音色や弾き方の使い分けが見事で、説得力に満ち溢れています。本当に見事な演奏です。

この、決定盤といっても良い演奏が未だCD化されておらす、(レコードでも)入手が困難なのはとても残念ですね。是非ともCD化されることを祈って止みません。

入手困難なレコードを紹介するのは、なんとも気がひけるのですが、あまりに素晴らしい演奏だったので、今回、あえて紹介させていただきました。

ちなみに、これまで私が書いた、武満徹編曲「12の歌・地球は歌っている」に関する記事はこちらとなります。もし、興味がある方は是非一度読んでみて下さい。

「武満徹の「ギターのための12の歌」はとても素敵な作品です」
 →https://syoso-chunen.blog.ss-blog.jp/2011-06-22
「荘村清志による武満徹の「ギターのための12の歌」の中古レコードを入手しました」
 →https://syoso-chunen.blog.ss-blog.jp/2019-07-22-1


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今回は、私の大好きなフィリピンの男性歌手の曲を紹介します [音楽を聴いている]

前に、何度かフィリピンのポピュラー音楽、所謂「OPM」(Original Philipino Music 1970年代から本格的になった、フィリピン人が書き、歌い、演奏するポピュラー音楽)の女性歌手を紹介しましたが、最近は男性歌手についても、Youtubeで検索したりしながら楽しむようになりました。

以前、フィリピンの女性歌手について書いた記事はこちら
「ニーナ・ジラードというフィリピンの女性歌手について」
 →https://syoso-chunen.blog.ss-blog.jp/2019-10-28-1
「フィリピンのディーバ(歌姫)達について(1)」
 →https://syoso-chunen.blog.ss-blog.jp/2019-10-30-1
「フィリピンのディーバ(歌姫)達について(2)」
 →https://syoso-chunen.blog.ss-blog.jp/2019-11-02

このOPMですが、情感に溢れた、甘く切ないメロディがまさしく私好みでして、その上、フィリピンの歌手は本当に歌が上手く、思わず聴き入ってしまいます。1980年代の洋楽曲、特にバラード曲が好きな方でしたら、すぐに気に入るかと思います。

今回紹介するのはダリル・オン(Daryl Ong 1984年~)です。その歌唱力には本当に驚かされます。私のお気に入りの曲は2016年に発表された「To love Again」でして、まさしく情感に溢れた、甘く切ないメロディが心に沁み入ります。ちなみにこの曲は、以前、記事でも紹介したシャロン・クネタ(Sharon Cuneta 1966年~)が1983年にリリースした大ヒット曲でして、作曲は女性ソングライターのオデット・ケサダ(Odette Quesada)、フィリピン人が作曲したオリジナルの曲です。


こちらがYoutubeにアップされているダリル・オン「To love Again」

今年の秋から、本格的にフィリピンのポップス曲を聴くようになったのですが、この曲のように、洋楽有名曲のカバー曲のみならずオリジナル曲にもとても魅力的なものが多く、夢中になっています。こうした素晴らしい歌手達と歌があまり日本で知られていないのはもったいないです。Youtubeで「OPM」と入力して検索すればすぐに見つけることができますし、「Spotify」や「iMusic」といったインターネット音楽配信サイトに加入している方なら、簡単にフィリピン人歌手のアルバム曲を聴くことができます。是非、この素晴らしいフィリピンポップスの世界を楽しんでみて下さい。


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12月に入ったので、自宅二階のプレイルームに飾っているレコードジャケットを入れ替えました [遊んでいる]

12月に入ったので、自宅二階のプレイルームに飾っているレコードジャケットを入れ替えました(前に飾ったレコードジャケットについてはこちら→https://syoso-chunen.blog.ss-blog.jp/2019-10-28

今回、飾ったのはチェコのピアニスト、ルドルフ・フィルクスニー(Rudolf Firkusny 1912~1994年)の、シューマンの子供の情景とショパンのピアノソナタ第3番がカップリングされたレコード(米キャピタル盤)です。たしか昔(10年程前)、出張時に京都の中古レコード屋で入手したものかと思います。

ルドルフ・フィルクスニーは、私にとって少し特別なピアニストです。以前、彼のシューベルトのソナタ第16番イ短調の(東京での)録音を聴き、曲に対する深い解釈にとても感嘆した覚えがあります。ただ、とても地味なピアニストというか、じっくりと、そしてしっかり聴かないと彼の演奏の素晴らしさになかなか気づくことができないような気がします(これは、ただ私が駄耳なだけなせいかもしれませんが…)。

このレコードも演奏はとても素晴らしいもので、私の宝物の一つです。

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こちらが自宅二階のプレイルームに飾ったルドルフ・フィルクスニーの、シューマン「子供の情景」、ショパン「ピアノソナタ第3番」がカップリングされたレコード(米キャピタル盤)

このジャケットの絵の感じが、冬にぴったりな気がして、今回飾ってみました。ただの自己満足ながら、こうして自宅にレコードジャケットを飾るのは、私のささやかな楽しみです。


こちらはYoutubeにアップされている、ルドルフ・フィルクスニーのシューマン「子供の情景」。1959年録音とありますから、多分、私のレコードと同演奏かと思われます。


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ふるさと納税の返礼品のノートパソコンが届きました。 [購入しました]

この週末に、長野県飯山市へのふるさと納税の返礼品のノートパソコンが届きました。前にも書きましたが(その時の記事はこちら→https://syoso-chunen.blog.ss-blog.jp/2019-12-06-1、マイクロソフトによるWindows7の延長サポートの期限が来年2020年1月14日に迫る中、私と家内が夫々使っている2台のWindows7搭載のノートパソコンのうち、私が使っている一台(Let's note CF-N10)はWindows10にアップグレードしたのですが、家内が使っていたもの(東芝 Dynabook)はスペック的にもかなり見劣りがするもので買い換えが必要となっていました。ただ、スマートフォンやタブレットで、ほぼ全ての事ができるようになっている今、わざわざ高いお金を出して(殆ど使っていない)パソコンを買い換えるのが無駄に感じられたので、こうしてふるさと納税の返礼品で賄うことにしたという訳です。

今回、届いたノートパソコンはマウスコンピューターの14型ノートPC(m-Book X400S-IIYAMA)で、主要なスペックは以下の通りです。

・OS Windows 10 Home 64ビット
・CPU 最新インテル Core i5-8265U プロセッサー
・メモリ 8GB メモリ
・SSD 256GB SSD
・光学ドライブ 非搭載
・本体寸法 W×D×H(mm) 320.2×214.5×17.5 (折り畳み時/ 突起部含まず)
・バッテリー駆動時間 約 14.5時間
・重量 約 1.13kg

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こちらが今回、入手した「m-Book X400S」。シンプルなデザインながら、それなりに高級感があります。13.3型クラスのボディに14インチ液晶が載っていて、使い勝手もよさそうです。

さっそくセットアップを行い、現在、快調に動作しています。最初は初めてのマウスコンピューター製ということで、少々懐疑的だった家内も、マグネシウム合金ボディの堅牢性と軽量性を気に入ってくれたようです(ふうっ)。

このパソコンはofficeが入っていないモデルでしたので、とりあえず、家にあった「office2010 professional」を(今回はwordとexcelのみ)インストールしました。ただ、このoffice2010も2020 年10月13日にサポートが終了します。その後、どうするか、また考えなくてはなりません。(家内のパソコンは)使用頻度が余りに低いので、あまりお金をかけたくはないのが本音ですが、対応に頭を悩ませることになりそうです(涙)。

これで、(長女、次女のも含め)家族全員のノートパソコンがWindows10搭載モデルとなりました。また全て1スピンドル(DVDドライブ無)のものとなります。これも時代の流れなのでしょう。そして長女が昔使っていた、子供部屋に置きっぱなしになっていたノートパソコン(これも東芝 Dynabook)と家内の古いノートパソコンは(一部の、ライセンスが関係するアプリケーションをアンインストールした上で)とりあえずコンセントから外し、自宅3階のロフトに仕舞いました。今後、折をみて廃棄処分とする予定です。

これで(office2010のサポート終了問題はともかく)家族のパソコン問題が解決しました。やれやれです。


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私の、ステロイド系抗炎症薬並びに免疫抑制剤服用による副作用について(21) [体のあちこちにがたが来てます]

現在、私は「多発性筋炎」を患っており、その合併症として「間質性肺炎」も発症、2016年3月24日より入院(当時私は54歳)、同年4月29日退院後も投薬による治療を受けています。そして継続的に、私が服用しているステロイド系抗炎症薬(以下「ステロイド」と略)、及びステロイドと併用して服用している免疫抑制剤(タクロリムス 通称「プログラフ」やアザチオプリン 通称「イムラン」)によると思われる副作用のことについて記事にしてきました。これは自身の備忘録であると共に、自身におきた副作用とその対処の経験を記すことで、もしかしたら、膠原病の治療等でステロイドや免疫抑制剤を服用している方や今後服用する方への参考になるのではとの考えによるものです。従いまして、こうした薬による副作用に関心のある方以外にとっては、関係のない話ばかりですので、スルーしていただければと思います。また、私は医師でも薬剤師でもありません。ただの普通の、医学知識の殆どない一般人です。ですので、この記事は、あくまでも一患者が自身の自覚症状や検査結果、担当医から説明等に対し、専門的な知識もないまま、その体験や理解した内容、これまで行った対応等を記しているに過ぎません。この点、特にご留意頂ければと思います。

(過去記事一覧)
「私の、ステロイド系抗炎症薬服用による副作用について (1)」
http://syoso-chunen.blog.so-net.ne.jp/2016-04-17
「私の、ステロイド系抗炎症薬服用による副作用について (2)」
http://syoso-chunen.blog.so-net.ne.jp/2016-04-23-1
「私の、ステロイド系抗炎症薬服用による副作用について (3)」
http://syoso-chunen.blog.so-net.ne.jp/2016-05-14
「私の、ステロイド系抗炎症薬服用による副作用について (4)」
http://syoso-chunen.blog.so-net.ne.jp/2016-06-22
「私の、ステロイド系抗炎症薬服用による副作用について (5)」
http://syoso-chunen.blog.so-net.ne.jp/2016-06-28
「私の、ステロイド系抗炎症薬服用による副作用について (6)」
http://syoso-chunen.blog.so-net.ne.jp/2016-08-08
「私の、ステロイド系抗炎症薬服用による副作用について (7)」
http://syoso-chunen.blog.so-net.ne.jp/2016-10-03
「私の、ステロイド系抗炎症薬服用による副作用について (8)」
http://syoso-chunen.blog.so-net.ne.jp/2016-12-23
「私の、ステロイド系抗炎症薬服用による副作用について (9)」
http://syoso-chunen.blog.so-net.ne.jp/2017-03-05
「私の、ステロイド系抗炎症薬服用による副作用について (10)」
http://syoso-chunen.blog.so-net.ne.jp/2017-05-22
「私の、ステロイド系抗炎症薬服用による副作用について (11)」
http://syoso-chunen.blog.so-net.ne.jp/2017-09-20
「私の、ステロイド系抗炎症薬服用による副作用について (12)」
http://syoso-chunen.blog.so-net.ne.jp/2018-01-17-1
「私の、ステロイド系抗炎症薬服用による副作用について (13)」
https://syoso-chunen.blog.so-net.ne.jp/2018-05-27-1
「私の、ステロイド系抗炎症薬服用による副作用について (14)」
https://syoso-chunen.blog.so-net.ne.jp/2018-08-19
「私の、ステロイド系抗炎症薬並びに免疫抑制剤服用による副作用について(15)」
https://syoso-chunen.blog.so-net.ne.jp/2019-01-17
「私の、ステロイド系抗炎症薬並びに免疫抑制剤服用による副作用について(16)」
https://syoso-chunen.blog.so-net.ne.jp/2019-05-10-1
「私の、ステロイド系抗炎症薬並びに免疫抑制剤服用による副作用について(17)」
https://syoso-chunen.blog.ss-blog.jp/2019-09-19
「私の、ステロイド系抗炎症薬並びに免疫抑制剤服用による副作用について(18)」
https://syoso-chunen.blog.ss-blog.jp/2019-10-04-2
「私の、ステロイド系抗炎症薬並びに免疫抑制剤服用による副作用について(19)」
https://syoso-chunen.blog.ss-blog.jp/2019-11-05
「私の、ステロイド系抗炎症薬並びに免疫抑制剤服用による副作用について(20)」
https://syoso-chunen.blog.ss-blog.jp/2019-11-15

(服用している薬の変更・中止・追加)
(1)増量・追加
 ①2019年12月12日より増量・追加
  カルベジロール(アーチスト) 10mg→20mg
  プログラフ           1mg→2mg

(2019年12月12日から現時点における服用薬)
・プレドニン(副腎ホルモン剤)     5mg(朝1錠)
・プレドニゾロン(副腎ホルモン剤) 4mg(朝4錠)
・イムラン(免疫抑制剤)       75mg(朝1.5錠)
・プログラフ(免疫抑制剤)      2mg(朝晩1mgづつ)
・ランソプラゾール(消化性潰瘍用剤) 15mg(朝1)
・ゼチーア(高脂血症用剤)       10mg(朝1)
・ボナロン(骨粗しょう症予防)     1錠(週1、朝)
・アムロジピンOD(血管拡張剤)     10mg(朝1)
・カルベジロール(高血圧症用剤)    20mg(朝1錠)
・プラピックス(脳血管障害の再発抑制)75mg(朝1)

(現在、発症している副作用・後遺症)
ステロイドによる副作用と考えられるもの・・高血糖、高脂血症
その他・・高血圧、貧血、息切れ、倦怠感

12月11日に通院し、血液検査、尿検査の後、主治医による診察を受けました。特に大きな変化は無かったものの、高血圧の状態が改善しないことからカルベジロール(アーチスト)を増量することとなりました。その他にはプログラフを2mg/日に増量となりました。

血液検査の結果をみると、やはり血糖値が高い状態(検査値は205)が続いており、ヘモグロビンA1cも6.4と警戒域となっています。食生活に気をつけると共に、少し体重を落としたほうが良さそうです。現在のBMIは適正値の範囲内ではあるのですが、もっと体重を落とし、できれば60kgを切るくらい(身長は168cm)を目標にして頑張ってみようと思います。

右手人差し指側面の皮膚が荒れて硬くなったままです。前にも書きましたが、私の場合、この右手人差し指側面の皮膚の状態が、多発性筋炎とその合併症である間質性肺炎の発症・悪化の兆しのようなのでよくチェックしていてくださいねと三年前の入院時に担当医から言われていたことなので、これは、あまりよい兆候ではありません。今回プログラフを増量したのも、そうした懸念への対応かと思います。

年末と言うこともあって酒席が多いこともあり、体調は常に万全という訳ではありません。私の場合、もう少し、慎重に生活したほうが良さそうです。自覚症状は無くても難病持ちであることに変わりはないのですから(汗)…

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こちらは今日から服用を始めたカルベジロール錠20mg。これでもう少し血圧が下がってくれると良いのですが。


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iPad用に折りたたみ式のBluetoothキーボードを新調しました [購入しました]

以前、iPadにBluetoothキーボード、マウスを接続して「小型高性能モバイルPC」として使い始めたことを書きましたが(その時の記事はこちら→https://syoso-chunen.blog.ss-blog.jp/2019-12-06、その後、本格的にモバイルでの運用を行うべく、新たに折りたたみ式のBluetoothキーボードを購入しました。

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こちらが今回購入したiClever製の折りたたみ式のBluetoothキーボード

これまで使っていたポケモンキーボードでもなんとか使えたのですが、持ち運ぶには大きさがネックだった上、一部キー上に印字されている記号とは違う記号が入力されてしまうことから、小型で軽量のBluetoothキーボードが欲しいと思っていました。Amazonで探したところ、135gと軽量の折りたたみ式のBluetoothキーボードが(キャンペーン期間中ということもあって)2,500円程度で購入できることが分かり、すかさず注文、今日、こうして届いたという訳です。

このBluetoothキーボードですが、最大3台デバイスを同時に接続可能な上、キー上に印字されている記号通りの入力が可能です。折りたたむと一般的なスマートフォンとほぼ同じ大きさとなり、鞄やリュックに嵩張らずに収納できます。

さっそくiPadとAndroidスマートフォンに接続してみましたが、問題なく接続できた上、接続先の切り替えもスムースです。唯一の不満は、折りたたみ式のためか、キーレイアウト上(日本語入力において)頻繁に利用する「N」キーが小さいことです。まあ、これも慣れの問題かもしれませんが、(オッサン臭い物言いながら)何とかならなかったかなぁとは思います(汗)。

こうして、これまでビューワーとして活用していたiPadを、本格的な「小型高性能モバイルPC」として使えるようになりました。今後、外出時や旅行先などでのブログ更新等に活躍してくれるのではと期待しています。

(2020年2月20日追記)
こうして使い始めた、この折りたたみ式のBluetoothキーボードですが、一部のキーの位置が異なるせいで使いにくく、結局、今は別の折りたたみ式のBluetoothキーボード(REUD社のRBK-3000BT)を使っています。その記事はこちらとなりますので、興味のある方は読んでみてください。

「iPad用の折り畳み式のBluetoothキーボードについて」
 →https://syoso-chunen.blog.ss-blog.jp/2020-01-28


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